マーシャル CODEで作るランディ・ローズ・サウンド

WeROCK恒例のマーシャル CODEでのサウンド・シミュレート。
今回は11月11日より上映される、ランディの栄光と悲しみを物語にした映画『ランディ・ローズ』の公開を記念して彼の音を彼が愛したマーシャルでシミュレーションしてみよう!


マーシャル CODE 25
¥37,400(税込)

【仕様】
●出力
:25w
コントロール:ゲイン、ベース、ミドル、トレブル、ヴォリューム、マスター
●プリセット:100(すべてユーザー・エディット可能)
フットコントローラー:4ウェイ・プログラム可能 (PEDL-91009、別売り)
ストンプ・ボックスFX:コンプレッサー、ディストーション(3種類)、オート・ワウ、ピッチ・シフター
プリアンプ・モデル:クリーン×5、クランチ×5、オーバードライブ×4、ナチュラル
モジュレーション系FX:コーラス、フランジャー、フェイザー、トレモロ
空間系FX:ディレイ×4、リバーブ×4
パワー・アンプ・モデル:クラシック・マーシャル100w、ヴィンテージ・マーシャル30w、イギリス製クラスA、アメリカ製クラスA/B
キャビネット・タイプ:全8種類
●接続:Bluetooth® 4.0 および USB 2.0
外形寸法:340(高さ)×350(幅)×215(奥行き)㎜
重量:6.1㎏

ランディのサウンドは、おそらくマーシャルを爆音状態にしてレコーディングをした迫力のあるものだ。基本は改造マーシャル、MXR Distortion +、MXRのグラフィックEQ 、altecスピーカーのはずだが、 レコーディング時は電圧を下げてパワー・アンプ部をドライヴさせていたという噂を聞いたこともあるので、本当の音の秘密はどうなのかはわからない。
トーンとしては、ミッド成分がかなり多く、低域は少なめだ。これはアンプのローを抑え、MXRのEQでかなりミッド・ブーストさせた設定だと思われる。2枚のアルバムを聴き比べると、『ブリザード・オブ・オズ』は『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』より、少しアグレッシヴなサウンドになっている。対して『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』では、基本的には同様なサウンドながら、荒々しさも減ったうえにハイ・エンドとロー・エンドも増え、少しレンジが広がり、よりメタルらしいサウンドになった印象だ。さっそく、この2枚のアルバムでのギターを、マーシャル・コードを使ってシミュレートしてみよう。

■『ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説』のメイン・サウンド

アンプはPlexiを選び、キャビネットはニュアンスが似ていそうな1960HWを選択。ペダルで中域の張りが大きいGuvでブーストしてみた。
ゲインはフルにして、ベースをかなり絞り、ミドルは多めに、レゾナンスはかなり抑えている。また、ルーム・アンビエンスの音も聴こえるので、ルーム・リバーブを薄く加えている。ソロの時はペダルのゲインとレベルを上げ、409msのディレイを加えてみてほしい。もし、グラフィック・イコライザーを持っていたら、500Hzあたりを中心に山になるようなセッティングで補正すると、より近いサウンドになるだろう。

■『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』のメイン・サウンド

ファースト・アルバムとほぼ同系統のサウンドだが、ファーストのサウンドは少し荒い感じだった音が、こちらは歪みのツブがほんの少しだけ細かくなりスムーズなサウンドに感じる。
トーンは、高域と低音部分が出つつ、若干ドンシャリ気味になっているが、これはミックス時の処理の影響が大きいと思われる。基本設定は「I Don’t Know」の設定のまま、ベース、トレブル、プレゼンスなどを調整し、リバーブを多めにかけてみた。ソロの時はペダルのゲインを上げディレイをかけよう。こちらのサウンドにもグラフィックEQをかけるとより近いサウンドになるはずだ。

サウンド・シミュレーション:水田“Shacho”俊一郎(レコーディング・エンジニア)

■マーシャル CODEシリーズの詳細■
http://www.marshallamps.jp/products/amplifiers/code/


■マーシャル CODEでの音作り

※マーシャル CODEで作る聖飢魔Ⅱサウンド
http://rockinf.net/eyes/?p=6623

※マーシャル CODEで作るCATS IN BOOTSサウンド
http://rockinf.net/eyes/?p=6105

※マーシャル CODEで作る最新の高崎 晃サウンド
http://rockinf.net/eyes/?p=5563

※マーシャル CODEで作るsun-goサウンド
http://rockinf.net/eyes/?p=5354

※マーシャル CODEで作るLOUDNESS 81-84の高崎 晃サウンド
http://rockinf.net/eyes/?p=4866

※マーシャル CODEで作るLOUDNESS 85-88の高崎 晃サウンド
http://rockinf.net/eyes/?p=4973

※マーシャル CODEで作るハロウィン・サウンド
http://rockinf.net/eyes/?p=5150


■ランディ・ローズのドキュメンタリー映画、公開!

クワイエット・ライオット、オジー・オズボーン・バンドの初代ギタリストであり、今年没後40年を迎えたギター・ヒーロー、ランディ・ローズ。その彼のドキュメンタリー映画が公開される。
クワイエット・ライオット時代の貴重なライヴ映像や肉声インタヴュー、プライヴェート・ショットなどで構成され、エディ・ヴァン・ヘイレンをはじめ、ランディを敬愛するミュージシャン、ギター・テック、ランディの母や兄弟などの貴重なインタヴューも多数収録。
11月11日(金)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国でロードショーされる。

公式サイト
https://randy-rhoads.jp