メタルとお酒〜第2回 PATA編

WeROCK 085から始まった連載企画“メタルとお酒”。
その第1回でも、いきなり柴田直人（アンセム）という大御所に登場していただいたのだが、なんと2回目のゲストはPATA！
ご存知のとおり（!?）、つねにお酒を片手にしているイメージのギタリストだが、はたして酒との出会いは？
爆笑トークです!!

お酒は俺にとって必需品だし
元からあったものだよ

——PATAさんといえば、お酒とジャイアンツですね。ジャイアンツは仕事でバンドは趣味、ではお酒はなにになりますか（笑）？
PATA：お酒は、仕事にまつわるものかな（笑）。観戦のおともだし。
——コンプライアンス的に文字にはできませんが、けっこう若かりし頃から飲み始めていましたか!?
PATA：そうだね。●歳ぐらいからは（笑）。こないだユナイテッドのHallyと対談したんだけど、その時の話題も“昔は、稲毛で打ち上げやってたよな”と話してたもん。
成人式の日にバッタリと会って、ふたりとも成人式なんて出てないから、そのままサイゼリアに飲みに行ったんだよ。昔は、ビール派だったけど、当時、一気がハヤってたでしょ。ビールで一気をするとお腹いっぱいになっちゃうし、一気が得意じゃないから、俺は3回ぐらい一気したら日本酒に変えるんだよ。それをコップに注いで一気して“あとは知らないから”と逃げる（笑）。まわりは日本酒なんて飲める年齢でもないから、日本酒を一気すると“すげ〜”となって終わるんだよ。
——とても現代では言ってはいけない話で（汗）。みなさん、そういう飲み方は、ぜったいやめましょう……。最近のPATAさんは、ビール派という感じもしないですよね？
PATA：移動の時とかはビールだよ。新幹線の中で、缶ビールを窓際に置いたりしてさ。
ビールに関しては、昔から好みも変わらず、サッポロが好きかな。マーシャル・ビールの企画でなんだけど（笑）。最近は焼酎派だけど、飲み屋に行って、まずはビールというのも、今でもたまにはあるよ。昔から知ってる人の中では、“PATAにはビールを飲ませておけば大丈夫”ということになってるらしいけど（笑）。昔は、ビールのあとはウィスキーとかバーボンというのもあったかな。ビールを飲んでると、お店の人が適当な時期に持ってくるんだよ。
——海外でのツアーも多かったじゃないですか？　海外のビールは、どう思われます？
PATA：海外で“なんにします？”って聞かれるのが面倒なので、だいたいあるハイネケンを飲んでたかな。ハイネケンって、その国によっても味が違うんだよ。ヨーロッパのハイネケンのほうが美味い気がする。バドワイザーはあまり飲まないけど、そういえば、チェコに行った時に、違うバドワイザーがあったな。そう言ってるけど、やっぱり日本のビールって美味いなって思う。
Ra:IN（ライン）でヨーロッパ・ツアーを回っていて、どこに行った時だっけな……あ、ロシアにはスーパードライがけっこうあるんだよ。お店に、スーパードライの垂れ幕とかあるし。チェコかロシアで空港を降りたところの売店でも、スーパードライを買って飲んだよ。まあ、その時は、ずっと海外のビールを飲んでたから、たまに日本のビールが恋しくなったというのもあるけど（笑）。で、他のメンバーに“日本のビールが売ってたぜ”と言ったら、みんな“一口ちょうだい”って言い出して、ほとんどなくなってた。ヨーロッパのビールは濃いイメージで、アメリカのはライトな感じで、日本のはその中間という感じで好きなんだよね。濃いビールも、たまに飲むと美味しいよね。
——では、マーシャル・ビールを飲んでみてください。
PATA：いただきます（試飲してみる）。あ〜、これ系か！　黒ビールと普通のビールの中間という感じ？　これ、好きな人は好きな味だね。なにかっぽいんだよ。ハーフ＆ハーフっぽいかな？　フルーティといえばフルーティなのかな、後味がちょっと甘い。美味しいよ。ウェンブリー（ロンドン）の近所のパブで飲んだ味に似てるかも。あと、パッケージがいい（笑）。スタックにすると、さらに、いいね〜。
——では、飲みながら話を戻しまして……とくにX JAPANのデビュー前の時代って、打ち上げだったり飲みの席だったりが、伝説的にひどかったですよね（笑）？
PATA：なんで普通に飲めなかったんだろう（笑）。出入り禁止となる居酒屋も多かったし、まあライヴ・ハウスが出入り禁止になるぐらいだったからな。
ただ、俺は周りが暴れてようが物が飛び交ってようがほったらかしの人だから（笑）。おとなしく、酒を飲んでたね。酒を飲みたいだけで、そんな騒ぎに巻き込まれたくないんだよって。仲いいバンドと飲んでても、なんかのキッカケで言い合いになってYOSHIKIがブチ切れて暴れるというパターン（笑）。
——当時は、バンド同士でライバル意識も強かったですもんね。
PATA：“負けないぞ”ってことで一気やってるじゃん。一気やってたらわけわからなくなるでしょ。それで、ドンガラガッシャーンってことになるんじゃない（笑）。だから、そういうのが面倒なヤツらは俺に近寄ってきて、脇のほうで飲んでると。
——そういえば、PATAさんは飲んでる時、ほとんど食べないですよね？
PATA：食べる時は、酒よりも水とかお茶のほうが好きかな。洋食みたいに、お肉を食べながらワインとかはいいと思うんだけどね。酒を飲んでる時は、ちょこっと味の濃いツマミがあればうれしいぐらい。だって、俺、ひとりで焼き鳥屋に行っても焼き鳥を頼まないもん。俺、焼き鳥の頼み方が、いまいちわからない（笑）。しょっちゅう行ってるお店だと、サービスで2本ぐらい出してくれて、それで充分。
——演奏する時も酒は欠かせないですよね？
PATA：飲むね。俺、飲まないでやったことないんじゃないかな〜。デビューする前、シラフでライヴをやったことあるんだけど、マジメに弾いてるのに、すげえ間違えるんだよ（笑）。“これは飲んで、多少、リラックスしたほうがいいのかな”って思って、とりあえずビールぐらい飲んでやるようになった。でも、飲みすぎちゃうとダメだよ。演奏する時は、適度にね。俺だって、最近は、ノンアルの時もあるぐらいだから（笑）。
——飲みながら演奏するといえば、Ra:INはヤバかったですよね（笑）？
PATA：だったね。地方のライヴとかで、リハ終わりで本番前に飲み屋に行って、スタート時間すぎても飲んでてライヴ・ハウスの人が呼びに来ることがあったもん（笑）。今はそんなことないけど。
——そのRa:INが、ライヴを再開しますね。
PATA：俺のせいもあって、ずっと活動できなかったんだ。俺、インフルエンザでライヴを飛ばしたり、大腿骨の手術をしたり、その後はコロナ禍の影響だったりで、ライヴができなかったでしょ。ようやく12月から、リハビリがてらライヴをやってみようかなって（笑）。
——では、PATAさんにとって、ロックとお酒の関係は!?
PATA：俺にとっては、必需品かな。今はロックやってる人が誰でも飲んでるわけでもないけど、俺にとって元からあったものだよ。