SURGE’K、結成やミニ・アルバムについて語る!

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近年ではYouTuberとしても活躍する KOJI隊長(メディア、他)が、新たなバンド、SURGE’Kを結成しミニ・アルバムを発表した。
その初回特典には、元グランド・スラムで、メディアにも在籍していた加藤純也も参加!
バンド結成からアルバム制作までの話を聞くとともに、加藤純也のコメントもお届けしよう!


MV『Spirit Free』


俺らの世代が考える音楽ではなく、
もっととんがったものを出したい

▲KOJI(vocal & guitar)

——KOJI隊長は、加藤純也(元グランド・スラム)とメディアというバンドで一緒だったということで知られていますね。ただ、それは、彼がリアクションの前に在籍していたバンドで、それこそ40年近く前の話ですよね。数年前から、『サウンドロケッツTV』というYouTubeチャンネルでYouTuber的に活躍されていますが、メディア以降のバンド活動というと?
KOJI
:その後はメタル・シーンからも離れていて、20年以上前になりますけど、スネイクというバンドをやったり、ストーム・ライダーというバンドにもいました。その後、コロナ禍の時になにもやることがないからYouTubeでもやろうかなという感じで始めたんです。
最初は、映像関係の仕事をしている知り合いに手伝ってもらって、YouTubeではないところでアップしていたんですね。それは1年ぐらいで終わっちゃったんですけど、同じチャンネル名でYouTubeを始めて今年の夏で丸5年になりました。そのチャンネルを運営しつつ、クラウド・ナインのYAZZとメディア・ヴァイブスを始めたんですよ。そのうち、YAZZのアイディアもあって、せっかくだからメディアもやってみればという話になり、目黒鹿鳴館でメディアとしてのライヴをやったんです。その時、リズム隊がいなかったから、ヘイディーズのyuriとMayoにお願いしてやったんですけど、定期的に活動できるわけではないから“じゃあ、自分でバンドを組んじゃおう”となり、そのふたりを誘ってサージKを始めることになったんです。
——初期レディースルームに在籍していたA-chanとは、昔からのつながりで?
KOJI
:ところが、当時の地元が近かっただけで、ほとんど話したこともなくて。
A-chan:僕は、レディース・ルームを辞めて、24歳の時にバンド活動を引退したんですね。それから2022年ぐらいまで、まったく音楽をやっていなかったんです。で、2022年に、George(レディースルーム)が自分の誕生日イヴェントをやった時に、昔のドラマーと一緒に2曲だけレディースルームの曲で参加させてもらって。
KOJI:そしたら、バンドのよさというか感覚を思い出しちゃったらしいんですよ。
A-chan:その後、白田(一秀)さんのお通夜でKOJIさんと会って、そこからですよね。
KOJI:僕も、まもなく60歳になるんですけど、この歳になって、アルバムを出すとかライヴをやるというのは数年前までは考えたこともなかったですよ。

▲A-chan(guitar)

——もう一度、バンドをやろうと思った原動力はなんだったんですか?
KOJI
:かなり前の話になるんですけど、自分の知り合いだった(加藤)純也やKYO(デランジェ)ちゃんが、音楽雑誌もそうですし、テレビに出てたりシーンで活躍していたことが悔しかったんです。彼らが活躍していた時は、俺は音楽を辞めていた時で……。今、やれているのは、その悔しさがあったからだと思うし、YouTubeチャンネルを始めたら多くの方に登録して頂けて、それが背中を押してくれたというか大きかったですよね。
A-chan:僕も同じですね。レディースルームを辞めた後、彼らはあっという間にメジャーに行ってアルバムを出して武道館をやってね。やっぱり悔しかったです。あの時点では、自分が選んだ仕事があったからそこに専念していたんだけど、どこかで音楽を引きずっていました。音楽雑誌もずっと買っていたし、家でギターを弾くことは続けていましたから。
——そもそもKOJI隊長はギタリストじゃないですか? それが、このバンドではヴォーカルも担当していますよね。
KOJI
:やっぱりバンドを運営するのってたいへんじゃないですか。自分ひとりでやるわけじゃないしメンバーをコントロールしきれなかったりする。そういうこともあるから、次やるならソロだなって思ってた部分があるんです。そうなると歌えないとダメだよな、というところから始まりました。
あとは、自分が信用できる人、好きなミュージシャンとやりたいと思ったので、そこからメンバーを選んで、A-chanだったりヘイディーズのふたりに声をかけたんです。で、音を合わせたら、それがよくて、みんないい人だしバンドにしちゃおうかって(笑)。もちろんヴォーカルも探したこともあったんだけど、またいろいろな理由で活動できないとかなるのが面倒なので、じゃあ俺がリーダーになって歌えばいいやって。
A-chan:すぐにデモをもらってカッコいいと思ったんです。今回のアルバムにも入ってる、頭の2曲ですね。そのデモにはKOJIさんの歌も入っていて“いい声してるじゃん”と思って、“やります!”と。とにかくKOJIさんの作る曲がいいんですよ。
——今回の作品を聴く前には、その経歴から“どんなメタルが来るのかな?”と思っていたんですけど、聴いてみるとメタルというよりもフー・ファイターズとか、ああいうロックに感じました。
KOJI
:うれしいです! めちゃくちゃパンクが好きというわけではないんだけど、攻撃的でダークな部分、メタルとはまた違うスピード感というか疾走感があるような曲をやりたかったんです。
——ただ、やはり育ちというか(笑)、メタルっぽい要素もいっぱいありますよね。
KOJI
:弾いてると、どうしもメタルになっちゃうんですよ(笑)。意識して違う方向に持っていかないといけないなと思う時もあるんです。
——「Bash! Bash!」では、また違う方向も感じられますよね?
KOJI
:ブラスト・ビートというか、ああいうこともチャレンジしたことなかったんですね。これまで、メディア時代は“ジャパニーズ・メタルだからこういう方向性”とかバンドごとに方向性をキメていた部分があったと思うんです。でも、サージKは、なにをやってもいいんじゃないかなって。バラードがあってもいいだろうし、ポップな曲があってもいいと思ってるんです。
A-chan:たしかに僕が通ってきた音楽性とは少し違ってましたけど、僕はポップというかメロディアスに聴こえたんです。これは波長が合うなと思ったし、ソロは好きに弾いていいよって言ってくれたし。
KOJI:ギターはツイン・ギターになっていて、ステレオで聴いた時に僕が左チャンネルでA-chanが右で、ソロは全部、A-chan。まあ、曲に関して、自分で、どういうつもりで作ってるかハッキリとはわかってないんですけど、女子のリズム隊も曲がいいと言ってくれるし、単純に俺が歌ってるって笑ってくれてます(笑)。

▲yuri(bass)

——そのリズム隊はサポートとはいえ、かなり目立つというかバンドとしてのリズム隊になってると感じました。
KOJI
:最初はそこまで意識していなかったんですけど、曲を作っていくうちにふたりのことを考えて作るようになっていきましたね。それに、彼女達からアレンジに感じてのアイディアを言ってくれたりもするんですよ。“もう少しテンポを遅くしたほうがいい”とか、“コーラスをこういうふうに入れたらカッコいい”とかね。
今後、メンバーを変えるつもりはないので、彼女達がやってくれる限りは彼女達の意向も取り入れたいなって思ってます。今回、Mayoちゃんは、ドラムの音にもすごくこだわっていましたしね。
——「Spirit Free」にしても、すごくベースが目立つ楽曲になってますよね?
KOJI
:あれは、もともと俺がああいうふうに作ってたんですよ。やっぱり各楽器が目立つサウンドが好きなんですよね。
——ミックスに関して、昔ながらというより、わりと現代の音になってますよね。
KOJI
:それも僕のリクエストですね。メディアとかメディア・ヴァイブスでやっていたような音じゃなくて、最近の音にしてほしくて。
——要所要所で、新しいスタイルを入れるということで、たとえばギターを弾くことに戸惑いはなかったですか?
A-chan
:案外、簡単に入れました。けっきょくKOJIさんと聴いてきたものが一緒ですしね。ただ、ギター・ソロに関してはいろいろ考えました。ちょっと古い感じですけど、あれしかできないので。そもそも、レコーディング自体、レディースルームの最初のEP以来だったし、初めてみたいなものでしたから。
KOJI:今って、ソロもなかったりするじゃないですか。イントロさえなかったりするし。サージKは、イントロも長いしギター・ソロもあるっていうね。

▲Mayo(drums)

——フー・ファイターズを思わせると言いましたが、パンキッシュでありながらモダンな部分も取り込みつつ、なかなかたとえづらいハード・ロックが完成しましたね。
KOJI
:自分達でも、“こんなサウンドです”と言いづらいんですよ(笑)。いろんな楽曲を作っていて、正直、まだ見えてなかったりもするんですね。今回は、わりと初期に作った曲を入れてるので一貫性はあると思うんですが。
A-chan:でも、KOJIさんっぽいと思いますよ。KOJI流が、自分にもドンピシャでハマったんですよ。
KOJI:自分では音も変えたりもしたし、これまでと違うジャンルをやってるつもりなんです。でも、昔からの俺のリフだったりが出てきてるので、やっぱり俺っぽいんですよね。無理矢理、変えてる部分があってもクセって出ちゃうじゃないですか? ジャパニーズ・メタル風味なところも入ってるかもしれないし、どこに進みたいかというのはこれから見つけたいですね。ヴォーカルも初めてだったし、歌詞を書くのもそうで、そう考えると初めてのことばかりだったんです。それでも、100%ではないけど、かなり納得した作品ができたと思いますね。
YouTubeをやっていて何万人という登録者ができて、それならライヴをやればすごいお客さんが来てくれると思ってたけど、現実は思ったよりチケットは売れない。それでも、CDは売れてくれるんですよ。俺は、やっぱりライヴが好きなので、ライヴ・ハウスに通ってる方達に観てほしいんですね。そういうみなさんに好きになってもらわないとダメだと思っていて、そういう意味では昔の考え方に戻ったのかなという気もしていて。メディアではジャパニーズ・メタルをやっていたから、このバンドでは違うことをやりたいんです。
“60歳のおじさんが考えるような音楽だよね”というのはやりたくなくて、だからこそヴィジュアル面で華やかになってくれる女子リズム隊を使ってるんです。俺らの世代が考えるような“こういう音楽がいいよね”という方向性よりも、もっとトンガったものを出せたらいいなと思ってます。


加藤純也(元メディア〜リアクション〜グランド・スラム)からのメッセージ!

加藤:いつだったか、KOJIと再び連絡を取り合うようになって、ずっと“歌ってよ”、“やだよ”ってやりとりが続いていてね。で、あいつは今、メディアとメディア・ヴァイブス、サージKという3つのバンドをやっているんだけど、俺はメディアのライヴに行けてなくてさ。照れくさいというのもあったし、俺の後に入ったJAY君がヴォーカルだけど、JAY君の気持ちを思うと行けないなと。彼の邪魔はしたくないし、伸び伸びとやってほしいから。それはKOJIにも話したし、歌う気もなかったしね。
で、ある時、サージKのライヴを観に行ったら、時間を間違えててもう終わっててさ。それが申し訳なかったし、もっと言えばリアクションに加入するためにメディアを辞めたでしょ。俺の脱退が直接のキッカケじゃないけど、メディアは一度解散してしまった。だから、KOJIがやっている“サウンドロケッツTV”っていうYouTubeの番組に、俺ができることがあれば協力するよって話してたんだよ。そうしたらKOJIからいろんなリクエストが来て、例えば、コメントをくれと言われたら、テキスト・データでよかったら出すよとかね。俺がきっかけになってチャンネル登録者数が少しでも増えればいいなって。

それで、KOJIはずっと“歌ってくれよ”って言ってきてて、俺は断ってたんだけど、2024年12月の44マグナムの目黒鹿鳴館のライヴで少しだけ歌ったことがきっかけなんだろうね。その後、サージKでメディアの「Don’t Tell Me Why」をレコーディングしてオマケでつけるから、コーラスをやってくれと言われたんだよ。確か最初はそうだった。「Don’t Tell Me Why」は、俺が17歳の時、メディアに加入した時にすでにあった曲で、何度も歌ったし好きな曲だった。だから、“わかったよ、やるよ”と答えたんだけど、できる確証なんてなかったよ。しかも、気がついたらコーラスじゃなくて、KOJIとのツイン・ヴォーカルになってて(笑)。
まあ、レコーディング自体はスムースにできたかな。何回もつまんないミスはあったけど、歌詞もメロディも当時のままだしね。ただ、KOJIのキーに合わせて、当時よりかなりキーは下がってるし、あいつがヘンな歌い方をしているから、そこに合わせようと意識したけど、結果的にいいものになっていると思うよ。


ミニ・アルバム『Spirit Free』

SOUND ROCKETS
¥2,750(税込) 2025年11月10日

①Spirit Free PreMaster
②Noisy Days
③Dead Weight PreMaster
④Bash! Bash!
⑤No Chains

■サージK ライヴ日程■
2026年
1月31日(土)=吉祥寺クレッシェンド

■サージK 公式X■
https://x.com/SURGEK_JP

■KOJI KIMURA 公式サイト■
https://kojikimura.jp/