思わず注目してしまうマニアック・ペダル〜その1

楽器店に行ったり、WeROCKなどで目に止まってしまうのは、やはりマニアックなエフェクターだ。“マニアック”と言っても、そのルックスが示すものから、音的なもの、プロ・ミュージシャンがこだわって製作したものなどさまざま。
そんなマニアックなペダル・エフェクターを集めたのが、今回の特集だ。
まずは、J. Rockett Audio Designsの5機種に注目してみよう。

※WeROCK 082の誌面では、今回WeROCK EYESで紹介している以外のペダルも掲載しています。ぜひ、誌面をチェックしてみてください。
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〈歪み部門〉
伝説のオーバードライブを彷彿とさせる極上な5機種
J. Rockett Audio Designs

金色の筐体に思わせぶりなイラスト……マニアなら、すぐに想像してしまうのがオーバードライブの名機、ケンタウルスだろう。このアーチャーは、その伝説のケンタウルスの後継機である”KTR”をOEM生産していたJ. ROCKETT AUDIO DESIGNSによって設計されたエフェクターとのこと。ここでは、そのアーチャーと名のつく5モデルを比較試奏してみよう。

まずは上の表を見てほしい。これは5モデル全部を試奏して、どれぐらい歪みに強弱があるか表わした図だ。
いちばんクリーンだったのは、その名の通り“アーチャー・クリーン”(写真下)。もっとも歪ませても、クリーン・サウンドにセッティングしたアンプがクランチ程度になるぐらいだった。このモデル、ゲイン・コントロールが付いておらず“カラー”というコントロールとアウトプットの組み合わせでゲインを調節する。カラー・コントロール自体はミッドレンジの音圧調整だ。基本はクリーン・ブースターで、なにも脚色せずに素直にギター・サウンドをブラッシュ・アップしてくれ、そこにコンプ感を加えてくれるように感じた。

Archer Clean
¥オープン

■Archer Cleanが通販で購入可能■
○神田商会 オンライン・ストア
https://store.kandashokai.co.jp/c/gr745/gr756/00151-00106775
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00151-00106775.html


歪みの強い順にいうと、続くのが“アーチャー・アイコン”(写真下)。まさにケンタウルスを彷彿とさせるヴィジュアル! 音を出した瞬間に、“これはいい!”と思った。オリジナル・ケンタウルスと同じロシアン・ダイオードを使用しているとのことだが、じつはケンタウルスの魅力はオーバードライブとしてはもちろんのこと、オフでも得られるそのバッファー感だというギタリストも多い。こちらのモデルも、どんなバッファーになってるのか資料になかったので不明なのだが、接続しただけで音が前に出るように感じられた。オーバードライブとしてのトーンも秀逸で、ホントに心地よい。どこかの帯域に特徴があるタイプではなく、ミッド・レンジをふくよかにしつつ、ナチュラルにドライヴ感をアップしてくれる。本家のケンタウルスより1/3以下(!?)ぐらいのサイズだし、オーバードライブ・マニアなら一家に一台持っていても損はないオーバードライブだろう。

Archer Ikon
¥オープン

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○神田商会 オンライン・ストア
https://store.kandashokai.co.jp/c/gr745/gr756/00151-00106772
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00151-00106772.html

 

続いて歪みが強かったのが、“アーチャー”(写真下)だ。歪みのレベルとしては軽いディストーションまでこなしてくれ、ゲインを絞ればクリーン・ブーストに対応してくれる。これも、ひじょうに優秀なオーバードライブだ。先ほどのアイコンとの違いといえば、ややトレブル・ブースター寄りということだろうか。トーンの代わりとなるトレブル・コントロールを上げていくと、高域のゲインを上げてくれる。

Archer
¥オープン

■Archerが通販で購入可能■
○神田商会 オンライン・ストア
https://store.kandashokai.co.jp/c/gr745/gr756/00151-00106779
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00151-00106779.html

 

残るふたつは、どちらも5モデルの中でもっとも歪みが強かったタイプ。ロッカウェイ・アーチャー(写真下)のほうが、やや歪みが少ないところに位置しているが、これはグラフィックEQで調整幅が広いのでこう表記させてもらった。そのロッカウェイが、これまたおもしろい。グライコの効きがすばらしく、ギタリストにとって欲しい帯域を変化させてくれるのだ。ミッド・ブースト的な音も作れるし、ドンシャリにすれば強力なディストーション・サウンドも作れる。

▲エフェクト・オンで、グラフィック・イコライザーに搭載されているLEDが光るロッカウェイ・アーチャー

Rockaway Archer
¥オープン

■Rockaway Archerが通販で購入可能■
○神田商会 オンライン・ストア
https://store.kandashokai.co.jp/c/gr745/gr755/00151-00106788
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00151-00106788.html

 

そして、ザ・ジェフ・アーチャーというモデル。これは、アーチャーを元に希少なパーツを使用してジェフ・ネックの要望に合わせてモディファイしたモデル。基本的な方向性はアーチャー同様だが、歪み方が強くなってるように感じられる。ゲインを絞ればクリーン・ブースターとしても使用できるので、かなり幅のある使い方ができるオーバードライブといえる。
今回の5モデル、どれを選んでも、オーバードライブ・マニアなら満足してもらえる音だった。今回の企画意図である“マニアック度”としての点数としては低くなってしまうが、充分に価値のあるエフェクターだと感じられた。

The Jeff Archer
¥オープン

The Jeff Archerが通販で購入可能■
○神田商会 オンライン・ストア
https://store.kandashokai.co.jp/c/gr745/gr756/00151-00106786
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00151-00106786.html

 

■神田商会 ジェイ・ロケット・オーディオ・デザインズ公式サイト■
http://www.kandashokai.co.jp/flos/j_rockett_audio_designs/