思わず注目してしまうマニアック・ペダル〜その2

楽器店に行ったり、WeROCKなどで目に止まってしまうのは、やはりマニアックなエフェクターだ。“マニアック”と言っても、そのルックスが示すものから、音的なもの、プロ・ミュージシャンがこだわって製作したものなどさまざま。
そんなマニアックなペダル・エフェクターを集めたのが、今回の特集だ。
続いては、Beyondの5機種に注目してみよう。

※WeROCK 082の誌面では、今回WeROCK EYESで紹介している以外のペダルも掲載しています。ぜひ、誌面をチェックしてみてください。
※その1はこちら
※その3はこちら


〈歪み部門〉
小さなボディに真空管を搭載した
贅沢なペダル・エフェクター
Beyond

ビヨンドという、まだまだ日本では馴染みのないブランドだが、とてもマニアックで良質なトーンを作ってくれるペダルが登場した。
今回、試奏したのは5機種。どれも真空管(Electro-Harmonix社製12AU7 EH)を搭載し、完全アナログ仕様のモデルだ。ここでは“歪み部門”と分類しているが、Tube Buffer+に関しては歪みエフェクターではないので、あらかじめご了承願いたい。
さて、そのTube Buffer+(写真下)から行ってみよう。
バッファーとは、音色を変化させるエフェクターではなく、原音をブラッシュアップさせるのが目的だが、そこに真空管を搭載してるのだから、じつに興味深い。接続して音を出してみると、原音よりもクリアになり音を前に出してくれるのがわかる。フットスイッチはチューナー・アウトとの切り替えスイッチで、オフにすると音もオフになる仕組みだ。Tube Buffer+を通すとアンプ直よりケーブルの長さが長くなり音質的には不利になるはずだが、通したほうが明らかに音が明瞭になってくれて抜けもよくなる。真空管を搭載しているので暖かみが加わるのかと思っていたが、それよりもクリアになってくれる印象だ。そして横にTube Boostコントロールが付いており、回していくと真空管によるゲインが増してくれる。バッファーというだけでマニアックな印象を受けるかもしれないが、これはエフェクターを多く使う人はもちろんのこと、アンプ直のギタリストにもぜひ試してほしいモデルだ。

Tube Buffer+
¥29,700(税込)

■Tube Buffer+が通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef05/ef051342/698831

 

続いては、Tube Booster(写真下)だ。Tube Buffer+がクリアにしてくれるモデルといったが、こちらはかなり真空管の恩恵を受けているのか、ミッドをふくよかにしてくれるブースターだ。コントロールはゲインのみ。ゼロにしてオンにすると、ボンっと音を前に出してくれる。12時ぐらいからは適度にコンプレッション感と倍音が増えていき、じつに弾きやすくしてくれるブースターだ。

Tube Booster
¥30,800(税込)

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○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef05/ef051342/698398

 

そして、Tube PreAmp(写真下)。プリアンプとあるが、使用法としてはクリーン・ブースターに3つのEQが付いたと思うといいだろう。これまたサウンドは上質だ。いちばん大きなツマミがゲイン・コントロールで、ゲインを大きく上げるというよりも、さきほどのTube Buffer+のTube Boostコントロールに近いニュアンスが感じられた。それよりも、少しゲインを高く設定できるが、このモデルをオーバードライブ的に使うほどは歪まない。やはりクリーン・ブースターにEQが付いて便利、と考えるといいだろう。そのEQも、デジタル・エフェクターのような劇的な変化ではなく、アナログ・ライクでスムーズにトーンを作ってくれる。やはり、歪んだアンプにブースターとして使用するのにバッチリなモデルで、そのトーンも保証済みといえるだろう。

Tube PreAmp
¥34,980(税込)

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○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef05/ef051342/698400

 

Tube Over Drive(写真下)は、まさにオーバードライブらしいサウンドを出してくれる。オーバードライブを使うギタリストの中には、作ってくれる弾きやすさや音を整えてくれるコンプレッション感を求める方も多いだろう。このモデルは、そういった点よりも、もっとナチュラルにオーバードライブしてくれる荒々しさがある。激しく歪むわけではないのだが、とにかくアグレッシヴにアンプで歪ませてるようなトーンになってくれるのだ。

Tube Over Drive
¥29,700(税込)

■Tube Over Driveが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef05/ef051342/698394

 

最後は、Tube Distortion(写真下)だ。今回の中ではもっとも歪むモデルだが、激歪みというよりも真空管ならではの中域を持った“歪むオーバードライブ”ぐらいな感覚だ。アンプをクランチ程度に歪ませて、その補助的に使うのも効果的だ。

Tube Distortion
¥30,800(税込)

■Tube Distortionが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef05/ef051342/698397

 

さて、今回試奏したうち、WeROCK的にオススメしたいのはTube Buffer +!
“地味?”と思われるかもしれないが、いろんなメーカーから上質なバッファーが出てきており、バッファーでトーンを選ぶ時代に突入する火花を付けてくれる、そんなモデルだ。

▲Buffer+、Over Drive、Distortinは、横にもコントロールを搭載。コンパクトな筐体がうれしい

 

■日本エレクトロ・ハーモニックス Beyond公式サイト■
http://www.electroharmonix.co.jp/beyond/index.html