ひとりで楽しいBeat Buddy!

ステイ・ホームが多くなった昨今、ギタリストのみならずベーシストにも注目されている楽しい機材を紹介しよう。それが、ビート・バディだ。
これまでWeROCKでも何度か登場しているこの機材、リズム・マシーンのようで、ただのリズム・マシーンではない。ステイ・ホームを楽しく、そして練習になるように過ごすために、今一度、ここで迫ってみよう。


ビート・バディとは?

そもそも“ビート・バディとはなんぞや!?”と思っている読者の方もいることだろう。
このビート・バディ、簡単に言ってしまえばリズム・マシーンといえる。しかし、ただのリズム・マシーンではない! 本物のドラム・プレイをレコーディングしたドラム・キットが収録されており、それらがジャンル分けされていたり、数百曲におよぶソング・パターンが収録されているのだ。それらを組み合わせれば、簡単にリアルなドラム・サウンドのリズム・パターンが完成でき、ギターを接続しながらフットスイッチを踏むことで、曲の進行を制御できるのだ。
それに合わせてプレイすれば、たとえばギタリストならソロ・プレイ、ベーシストならいろんな曲パターンでの練習が楽しめる。もちろん、テンポの変更は自由自在! さらに、新たに発売されたMIDI Maestroを組み合わせることで、さらなる操作性を拡張することができるという便利なリズム・マシーンなのだ。


接続方法はこうだ!
エフェクターの後段、アンプの直前にセット

ビート・バディの接続方法は、いたって簡単だ。
基本的には、エフェクターのようにギターやベースを接続して、そこからアンプ、あるいはヘッドフォンにつなげばOK。アンプに接続する場合、アンプはクリーン・セッティングが基本となる。そうしないとビート・バディから出力されるドラム音が変化してしまうからだ。そのため、ギターを歪ませたい場合やエフェクターをかけたい時は、上図のようにビート・バディの前段で音を作り込み、それをビート・バディに接続する方法を取る。もちろん、ヘッドフォンでプレイする場合も、この方法となる。
なお、ビート・バディにはヘッドフォン・アウト端子が付いているが、ミニ2の場合はアウトプットに接続するので、その際は付属のプラグを使用しよう。
ちなみに、下記にある“ビート・バディとミニ2どちらを選ぶか!?”にも関わってくるのだが、ビート・バディはステレオ入力&出力が可能で、ミニ2はモノラル入力&出力となる。ヘッドフォンで聴いた時に、ドラム・パターンの広がりが違うのは、さすがステレオ仕様のモデルといったところだ。

▲エフェクト・ボードに組み込んでソロ・プレイ時に活用するのもありだ!

Aメロ→Bメロ→サビは、液晶画面の色で判断可能!

▲フットスイッチを踏むたびに、液晶パネルの色、そしてリズム・パターンが変化する。
縦に入っている帯状のものが、テンポに合わせて左から右に流れていきメトロノーム的な視覚で確認可能

これは、ビート・バディの液晶画面だ。
こちらの機種では、リズム・パターンごとに液晶画面の色が変化してくれる。フットスイッチでパターンの切り替えを操作するのだが、立って弾く時に文字が小さくて読みづらくても、これならば現在どのパターンが鳴っているかを確認できる。これにより、イントロは青、Aメロは赤、Bメロは緑でサビは黄色、なんていう使い分けができる。残念ながらミニ2のほうには、この色が変化していく機能は搭載されていないが、縦に入る帯状のものがリズムに合わせて流れていくのは、どちらも変わらない。

ビート・バディとビート・バディ・ミニ2。
キミならどちらを選ぶ!?

さあさあ、ここまでの説明だけでも、すごく興味が湧いてしまったギタリスト・ベーシスト諸君も多いことだろう。ここで、大きな問題は、2種類あるこのビート・バディのどちらを選択するかということだ。
まず、上位機種となるビート・バディだが、こちらの最大の特徴は、21ジャンル、合計200曲のプリセットが収録されており、これらすべてが本物のドラマーの演奏を24ビットでレコーディングされたデータであるということだ。すなわち、リズム・マシン的な「機械らしさ」を感じさせないリアルなドラム・マシンなのだ。
いっぽう弟分となるミニ2のほうも負けてはいない。ビート・バディに含まれるすべてのコンテンツ(220以上のスタイル、24ジャンル、10種類のドラムセット、すべての拍子)を搭載しており、なによりもサイズも小さいしシンプルで直感的にエディットできる。ただし、こちらは16ビットのデータなので、兄貴のビート・バディには負けてしまうし(ぱっと聴きで音色の違いはわからないと思う)、SDカードのような保存できるメディアを後入れできるわけではないので、容量を増やすことはできない……。ただ、そのぶんシンプルで使いやすい!
編集部的な結論を出すのであれば、家で練習するならミニ2で充分。しかし、家でも使うけど、ライヴのソロ・タイムで披露したり、“YouTubeでおもしろい動画をアップしたいな”なんて考えてる方には兄貴分にはビート・バディがおすすめだ。
価格も倍ほど違うので、まずはミニ2から入って……とも言いづらいし、間違いないのは兄貴分を購入すれば、機能のすべてをまかなってくれるということか!?

SINGULAR SOUND
Beat Buddy
¥39,600(実勢価格/税込)

SINGULAR SOUND
Beat Buddy MINI 2
¥19,580(実勢価格/税込)

拡張MIDIペダル、MIDI Maestro(¥36,300/税込)を組み合わせることで、操作性が向上する。
6基のフットスイッチに、汎用MIDIモードも持ち、モバイル・デバイス用アプリ(iOS/Android)を使って自由にMIDIコマンドを割り当てることも可能。ビート・バディやAEROS Loop Studioのユーザーであれば、専用のモードを使ってプラグ・アンド・プレイで、すぐに利用でき、本体だけでは難しかった機能も直接操作が可能になるのだ!

ビート・バディの上部には、SDカード・スロットとUSB端子を搭載。
SDカードがあるので、どんどんデータが増やせる

▲大きさはこのとおりコンパクト・エフェクター・サイズだ!

別売りのフットスイッチ(¥6,600/税込み)を使用すれば、再生ソングの一時停止や次のソングの呼び出しも可能となり、ビート・バディの可能性をさらに広げてくれる。
こちらは、どちらの機種を選んでも可能だ

ふたつのコントローラーにフットスイッチのみというシンプルな操作が魅力のミニ2。
右側のコントローラーはプッシュ式になっており、これによりテンポやジャンル選択の画面をセレクトできる

 

■Beat Buddy、Beat Buddy MINI 2が通販で購入可能■
〈Beat Buddy〉
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/kb/kb09/kb090857/422827
〈Beat Buddy MINI 2〉
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/kb/kb09/kb090857/601485

 

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