WeROCK 105 付録CDインタヴュー集〜アンダーライズ 編

WeROCK 105の付録オムニバスCDに参加したバンドのインタヴュー集を、このWeROCK EYESでもお届けするシリーズ企画。
2024年4月に初ライヴを行ない、10月にミニ・アルバム『Florescence』をリリースしたアンダーライズのインタヴューです。
MV「Belladonna」
ヘヴィ・メタル・ファンには絶対に刺さります
——EP『Florescence』をリリースされてから、ご自身の中で手応えに変化は生まれましたか?
Mori Lee:オムニバス参加曲の「Lux aetena」ですが、間奏でオペラ的な歌唱が入るんです。ライヴでお客さんがそのパートを一緒に歌ってくれるのがうれしいです。
YAMATO:この曲に限らず、ライヴで育ってきていると感じます。アンダーライズは、コンスタントに何本もライヴをやってはいないですが、そのぶん1本1本のライヴを大切にして、毎回新曲を用意したりもしてきて、ちゃんとステップ・アップできているなと感じます。EPの中から、「Lux aetena」で参加させていただきましたが、WeROCKで取り上げてもらえるということで、自分達のより強い部分を打ち出すにはこの曲でしょうと。
Mori Lee:2人のよさが出ています。
YAMATO:声は高いし、ドラムは速いし(笑)。
——「Belladonna」で参加されるかなと勝手に予想していました。Mori Leeさんのオペラティックな歌唱が印象的だし、MVも公開されているので。
YAMATO:「Belladonna」ってエレクトロな要素も入っていたりするじゃないですか。あと、どの曲にも均等に思い入れがあるんですが、今回はよりヘヴィ・メタルらしい楽曲にスポットを当てたいと思って。
——「Lux aetena」の作詞作曲のテーマは?
YAMATO:この曲はいちばん最初のほうにできた曲なんです。Mori Leeちゃんが、オペラも歌える、シンフォニックなメタルも歌えるというのがわかっていたし、彼女からエピカやエヴァネッセンスというバンド名も聴いたので、骨組みはギターを弾きながら2〜3時間でできたんです。で、すぐにイタリアにいた彼女に送って。
Mori Lee:すごい! と思いました。で、歌詞もすぐ浮かんできて、“行こうぜ!”という気持ちで2〜3時間ぐらいでまとまったんです。先に「Lilium」のデモも届いていて、そちらは日本語で歌詞を書いたし、「Lux aetena」は英語が合うなと思い英語にしました。
YAMATO:作曲の段階では、日本語歌詞を乗せてほしいとか英語の歌詞にしてほしいってないんです。ただ、アンダーライズに限らず、これまで作ってきた曲は、英語の歌詞が乗りやすいって言われてきたというのはありますね。
——レコーディングではkyrie(g)さんとSAM(b)さんがサポートされていますが、細かく指示を出されるんですか?
YAMATO:いえ、まったく。自由にレコーディングしてって言いながらデモを渡しています。
Mori Lee:kyrieさんとSAMさんは私の色も理解していただいて寄せてもらった気がします。YAMATO:2人とも、彼女とのコミュニケーションをしっかりとってくれたんです。例えば、彼女の声域を考えて、フレーズがぶつからないようにしたり、kyrie君とSAM君との間でも調整してくれて。限りなくメンバーに近いサポートで助かっています。
Mori Lee:お仕事としてのサポートじゃないのがうれしいです。kyrieさんからYAMATOさんや私に“ここはこうしてみたら”みたいな提案もしてくれます。
——今後のヴィジョンについて教えてください。
YAMATO:昨年、初めての音源を出して足元を固めることができたし、今年はいよいよ攻勢に出ようと。実際に、今、新曲を作りつつ、Mori Leeちゃんからも今年はエレクトロの要素が入ったメタルコアもやってみようって話が出てきているんです。“まだ、バンドは始まったばかりでしょ?”って思う人がいるかもしれないんですけど、1年1年、しっかりとコンセプトを決めてやっていくのもおもしろいかなって思っていて。
Mori Lee:最初のライヴが去年の4月なのでまだ1年たってないから、もう少し今のシンフォニックなスタイルを続けたいとは思いつつ、私自身が最近、メタルコアも好きになってきて。
——シンガーとして、メタルコア的な歌唱にも挑戦したいということですか?
Mori Lee:メタルコアはデスボも使うじゃないですか。アンダーライズではオペラ、あるいはパワー・メタル的なヴォーカルだったんですが、少しデスボのような歌もやってみたいし、歌詞もそれに合わせて少し激しめにしたいですね。デスボ自体は出せるので、それをどのように今のクリーンと組み合わせるのかとかも考えています。
YAMATO:自分にとっても、メタルコアはルーツの1つですし、ぜひやってみたいです。
Mori Lee:ライヴでは、メタルコア的な曲も1曲ですがやってますし。
——シンフォニックなアンダーライズもメタルコアなアンダーライズも甲乙つけがたい感じですね。
YAMATO:ええ。でも、まずは「Lux aetena」に注目してほしいです。ヘヴィ・メタル・ファンには絶対に刺さる要素があるので、飛ばさずに聴いてください。
Mori Lee:歌詞は英語だからわかりづらいかもしれないですが、深い意味を込めています。だから、CDを手に入れて歌詞も読んでください。
▲左より、Mori Lee(vo)、YAMATO(ds)
EP『Florescence』
¥2,200(税込) 2024年10月23日
①Belladonna
②Lilium
③雪の秘密
④Lux aetena
◎昨年4月に始動したアンダーライズの初音源。メロディックな②、美しいバラードの③など、4曲の中でさまざまな表情を見せてくれる。Mori Leeの歌も、予備知識がなければ日本人が歌っていると思うほど流暢で表現力も豊かだ。YAMATOのドラミングもテクニカル&パワフルで、メタル・ファンにぜひチェックしてほしい。
■ライヴ予定■
4月5日(土)=吉祥寺クレッシェンド
■アンダーライズ 公式サイト■
https://underlies.jp/
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