WeROCK 093 付録CDインタヴュー〜Majestic Horizon編

WeROCK 093の付録オムニバスCDに参加したバンドのインタヴュー集を、このWeROCK EYESでもお届け!
最後はソロ・ギタリストとしても活動する金谷幸久の新バンドであり今夏のアルバム・リリースを控えるマジェスティック・ホライズンについてインタヴューをお送りしよう。


大切な人を思いながら聴いてください

——前回のオムニバスCDでは、バイラル・ルーマーで参加していただきましたが、今回はインストゥルメンタル・バンドのマジェスティック・ホライズンでの参加です。このバンドはどういう形でスタートされたんですか?
金谷
:始動したのは、2021年4月ですね。ずっと前からインストゥルメンタルのバンドがやりたかったんです。メンバーもふさわしいプレイヤーがおらず、なかなかその機会に恵まれなかったんですが、今回、やっとそれが実現した形です。バンドとしてライヴをやりたかったのがいちばんの理由ですね。あと、バンドだと他のメンバーとアイディアや意見を出し合って、それまで自分では気づかなかった部分にも気づけたりするし、バンドならではの生のグルーヴ感を求めていたんです。
——他のメンバーについて、紹介していただけますか。
金谷
:ベーシストは、元ギャラクティカ・ファントムなど、関西で数多くのバンドで活動していたベテランの春田俊規です。昔から何度か同じイヴェントでご一緒させていただいてたりしてたんですが、今回、新しいバンドを始めるにあたり声をかけたら快く引き受けてもらえました。ドラムの荘林 誠も、昔から関西でプレアデスなどのバンドで活躍していたベテランですね。キーボードはバイラル・ルーマーでも一緒にやっている中野菜穂子です。マジェスティック・ホライズンでは、音楽的に、より幅広いジャンルや音楽性に対応できる柔軟さと演奏力をポイントに各メンバーを誘いました。
——そして現在、アルバムをレコーディング中なんですよね。
金谷
:新曲と、これまでのバンド時代やソロ・アルバムに収録していた既発曲のリメイクなどによるフル・アルバムです。過去には“自分は本来、こうしたかったのに……”という部分、納得のいかない部分がたくさんあったんですが、今回は自分が本当に表現したかったものを遠慮なくやらせてもらいます。
——SNSで、レコーディング中の写真としてセミアコが紹介されていて驚きました。
金谷
:そうなんです。マジェスティック・ホライズンではギブソンのES-335がメイン・ギターで。もともと335は大好きなギターで使ってもいて。それで、マジェスティック・ホライズンのリハーサルの時にたまたま持って行って試したら、メンバーからも驚きの声が上がるくらい、これがストラトよりも楽曲にフィットして。それでマジェスティック・ホライズンでは335でいくことにしたんです。
——では、今回のオムニバス参加曲の「Bell」も335で?
金谷
:そうですね。
——ストラトかと思い込んでました。叙情的な曲調も相まって、ストラトを弾く金谷さんの姿が思い浮かんだので。
金谷
:バイラル・ルーマーでこの曲を披露したこともあるんですが、その時はストラトを使ってます。ソロのシングル「Shine On」に収録した時もストラトです。ストラトはもちろん大好きですし、これからも使いますが、それと335はやはりニュアンスが全然違っていて。マジェスティック・ホライズンのレパートリーをプレイした時、335のほうが気持ちよかったんですよ、甘くて伸びやかでキラキラ感もあって。今回は繊細さもなめらかさも必要なので、335がベストでした。335はストラトより甘くて伸びやかで、またレスポールほど低音が出すぎないのも重要なポイントです。
——制作中のアルバムから今回の参加曲として「Bell」を選ばれた理由は?
金谷
:この曲は自分にとって、とても大切な曲で、ライヴでも人気のレパートリーです。「Bell」が今の自分の代表曲だと思っていますし、この曲は自分にとってとても大切な人に捧げる曲なんです。みんなそれぞれに大切な人がいると思います。家族であったり、恋人であったり、友人であったり。打算や駆け引きのない純粋な気持ちを曲にしています。大切な人のことを思いながら聴いてもらえるとうれしいです。
——アルバムはいつぐらいにリリースされる予定ですか?
金谷
:夏に完成して、秋にリリース予定ですね。あと、1月21日にバイラル・ルーマーのライヴDVDがライヴ会場とレーベルの公式サイト限定でリリースされています。ライヴは毎月、京都・都雅都雅で主催ライヴをやっていて、それは基本的にバイラル・ルーマーとマジェスティック・ホライズンが交互にやる形です。さらに、いくつかの新しいプロジェクトも進行していて、それらも主催ライヴの中で登場します。楽しみにしていてください。

左より、Naoko Nakano(kb)、Toshiki Haruta(b)、Yukihisa Kanatani(g)、Makoto Shobayashi(ds)

■金谷幸久 ライヴ予定■
3月25日(土)=心斎橋ビッグジャック
4月15日(土)=京都・都雅都雅
5月4日(木・祝) & 20日(土)=京都・都雅都雅
6月10日(土)=京都・都雅都雅
7月1日(土)=京都・都雅都雅
8月19日(土)=京都・都雅都雅
9月16日(土)=京都・都雅都雅
10月14日(土)=京都・都雅都雅
11月18日(土)=京都・都雅都雅
12月9日(土)=福山ミュージックファクトリー
12月23日(土)=京都・都雅都雅

■金谷幸久 公式ブログ■
http://blog.livedoor.jp/yukiebonyeyes-yukiyukiyuki/