HIZUMI(歪み) NOW!! その1〜CAT’S Factory編

ロック・ギタリストがつねに注目しているのが、歪み系ペダル。
楽器店や通販サイトでも多種多様なモデルが発売されている。そこでお送りするのが、この最新の歪みペダルの試奏特集!
まずはCAT’S Factory編からどうぞ!


試奏映像でサウンドをチェック!

0:00 【CAT’S Factory】SUNBURST〜我武者羅 AT-222OD AKIRA TAKASAKI SIGNATURE


CAT’S Factory
SUNBURST〜我武者羅 AT-222OD AKIRA TAKASAKI SIGNATURE
¥71,500(税込)

【仕様】
コントロールゲイン、ヴォリューム、ベース、トレブル
●スイッチ:モード
●入出力端子:インプット、アウトプット、DCイン
●電源:9vDC
●消費電流:10mA
●外形寸法:60(幅)×47(高さ)×111(奥行き)mm
●重量:300g

高崎 晃のシグネイチャー・オーバードライブ登場!!

限定発売後、あっという間に売り切れてしまったという高崎 晃シグネイチャー・ペダル。ポイントは、トレブルとベースというふたつのEQ、そして、クリッピングを3種類切り替えできるスイッチを搭載している点だろう。
さっそく試奏してみよう。気になるクリッピング・モード・スイッチだが、
=倍音成分を感じられる伸びやかなサスティンのあるモード、N=原音に忠実で歪みを加えられるモード、=歪みを抑えて中域を重視したクランチ・モード、となっている。歪みの強度は、あくまでも原音に忠実にブーストしてくれるニュアンスで、ゲインを上げていくと音量も上がっていく印象だ。ヴォリュームの幅があり、ゲインとヴォリュームとの兼ね合いで歪みと音圧をコントロールすると幅広い歪みが作れる。モード・スイッチは、で倍音が豊か、Nはそこからコンプ感を少なめにした感じで、は歪みも抑えられるので音量も下がるので、ヴォリュームとゲインとの調整が必要だ。
このモデルを使うなら、高崎 晃と同様にブースター的に使ってみるのがオススメ。原音を大切にしつつ、ちょうどいい部分をブーストしてくれる。ゲイン・コントロールは、完全に絞った時から少しだけ上げた時の変化が大きい。アンプを歪ませている場合は、が中域がモリっとして、ではローがスッキリする印象。Nは、コンプ感が少なくなり自然なニュアンスで弾くことができる。
例えるなら
はOD-1系、はTS系だろうか。ベースはミッド・ローあたりの帯域のようで、ちょっとコモった感じがするなら下げ目にすると抜けてくれる。トレブルも抜け具合を調整するのに最適な帯域だ。かなり驚かされたのは、めっちゃノイズが少ない! アナログの歪み系エフェクターは、ゲインを上げていくと、どうしてもノイズも多めになってしまうのだが、このモデルのロー・ノイズにはビックリ!

高崎 晃’s VOICE

▲写真:Yuki Kuroyanagi

いちばんこだわったのは、原音を大事にしつつ音の輪郭を損なわず、ロー・ノイズでどこまでもドライヴできるという点かな。
使い方としては、真空管の大型スタック・アンプを自然にピッキングで歪ませて、前に出したい時にAT-222ODで自分の好きなようにドライヴするのがいいね。ラウドネスでは、基本はマーシャルで7割ほど歪ませておいて、さらに際立たせたい時にこのモデルや氣(AT-222D 8
-Ⅱ0歪)、ブースター(AT-222)などを曲によって使いわけている。
モード・スイッチはモダン(Ⅱ)にして、そばにイカ海老豚……じゃなしに、ヴォリューム6.5、ゲイン4 、トレブル8、ベース5だったりします」。

◎リミテッド・エディションは完売したが、トップ・プリントのデザインが変更された通常版の発売も決定! こちらのデザインも、アルバム『SUNBURST〜我武者羅』のジャケット・デザインを担当されたIC4DESIGN カミガキ氏監修のものだ。価格は、¥66,000(税込/予価)。

■CAT’S Factory:SUNBURST〜我武者羅 AT-222OD AKITA TAKASAKI SIGNATUREの詳細
http://catsfactory.com/