映画『ランディ・ローズ』、11月11日より全国ロードショー
オジー・オズボーンにもっとも愛された天才ギタリスト、ランディ・ローズの栄光と哀しみの物語『ランディ・ローズ』が11月11日(金)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国でロードショーとなる。
これに先立って、映画本編に収録されるランディとオジーの深い友情を示すエピソードや発言の一部が公開された。
映画『ランディ・ローズ』は、クワイエット・ライオット、オジー・オズボーン・バンドの初代ギタリストであり、今年没後40年を迎えたギター・ヒーローのランディ・ローズのドキュメンタリー映画。
クワイエット・ライオットでプロ・デビューを果たすも日本のみという形で、全米デビューを果たせなかったランディ
しかし、その後、オジー・オズボーン・バンドへの抜擢により、転機が訪れる。“闇の帝王”オジーと“天使”のランディという相反する個性のぶつかり合いは、極上の化学反応を巻き起こす。
刺激的でキャッチ—なギター・リフは、時にオジーのヴォーカル以上に耳に記憶され、哀愁を帯びたギター・ソロは、無駄な音は一音も無い完璧なフレージングで、聴く者の心を鷲掴みにし、一気にギター・ヒーローとなった。
しかし、人気絶頂期の全米ツアー中に起きた、突然の悲劇……。
その最期までを克明に捉えた、全音楽ファン必見の傑作ドキュメンタリーがついに日本公開となる。
監督は、アメリカの伝説的ヒップホップ・グループのN.W.Aの真実を暴くドキュメンタリー『N.W.A & EAZY-E:キングス・オブ・コンプトン』などを手掛けたアンドレ・レリス、脚本と編集をマイケル・ブルーイニング、ナレーションをL.A.ガンズのトレイシー・ガンズが担当。
クワイエット・ライオット時代の貴重なライヴ映像や肉声インタヴュー、プライヴェート・ショットなどで構成され、さらにオジー・オズボーンや同時代にデビューし、ともにギター・ヒーローへと昇華したエディ・ヴァン・ヘイレン、ランディを敬愛するミュージシャン、ギター・テック、ランディの母や兄弟などの貴重なインタヴューも多数収録される。
オジーとランディが出会ったのは、オジー・オズボーン・バンドのLAでのオーディション。
オジーが友人のデイナ・ストラム(スローター/b)が“絶対に演奏を聴くべきだ”とオジーにランディを勧めたことや、ランディが母のドロレスからの勧められたことからランディはオジーの待つスタジオを訪ねた。
“オーディションは初めてで不安だった”とランディは当時の心境を語っているが、他の参加者達がマーシャルやエコー・プレックスを持参する中、ランディはエフェクターもなしに、持参した練習用の小さなアンプに直接プラグインし、アルペジオなど指慣らしの練習を始める。
その時の衝撃をオジーは“演奏を聴いて夢を見てるかと思ったよ。体は小さいのにデカい音を出す”と振り返っている。
その後、オジー・オズボーン・バンドのギタリストとしてツアーに参加、世界各国を飛び回り、大成功を収めていく。
しかし謙虚な性格のランディは偉ぶることもなく、対照的な性格のオジーに対しても“オジーは謙虚だ。彼の予想はいつも当たるし、いろいろ教えてくれる。レコード会社やファンのことをね”と話し、信頼を寄せていた。
“人生は一瞬で急転してしまう。高速道路を走るバスの中で就寝。目覚めたら外、家は火事。飛行機はバラバラ、人は混乱。
なんとおぞましい。現実とは思えない。何が起きているのか理解できない。時間が止まったようで恐怖を覚えた。外に出るともっと危ないかもしれない。戦場にいるようだ”と、その時の心境を振り返っている。
ぜひ、ランディの没後40年を迎えた今年、劇場でランディの素晴らしい演奏を目撃してほしい!