WeROCK 087付録CDインタヴュー〜NAKED SPY編

KEN石川が率いるネイキッド・スパイが、レーベル・メイトのスラム・キャバレーとのコンビネーション・アルバム『DIVE!!』を4月16日にリリースする。
今回は、その新作から「ROD 〜fish〜」で参戦してくれた。
KEN石川にそのアルバムについて聞いてみた。

コンビネーション・アルバム『DIVE!!』
トレーラー映像

釣りをテーマにしたパンク・メタルです

——現在、同じレーベルのスラム・キャバレーとのコンビネーション・アルバムを制作中とのことですが、ネイキッド・スパイとしてはどういう楽曲を入れる予定ですか?
KEN石川:自分達らしいスピーディな曲やバラードなどバランスよく、と考えてます。今までのネイキッド・スパイとはまたちょっと違う面も出てくると思います。具体的にはうまく説明できないんですが、雰囲気の違う曲を作ろうと思いつつ、自然にできてきた曲を入れる予定ですね。
——レーベルの代表からみて、スラム・キャバレーの楽曲はどう感じますか?
KEN石川:いい曲ばかりですよ。スラム・キャバレーは2021年にアルバムを出したんですけど、そのアルバムはラウド系というかわりと激しめだったんです。でも、今回のアルバムには、わりとポップな曲、メロディ重視の曲が多いという印象ですね。
——そのアルバム収録予定曲から、今回、「ROD 〜fish〜」で参加していただきました。この曲を選ばれた理由は?
KEN石川:アルバムに入れる曲の中で、メンバーや知り合いからの反響が、なぜかいちばんよくて。
——なぜか? ということは、自分の中では違う曲のほうがいいかもという思いもあったんですか?
KEN石川:いや、もちろんどの曲も同じ自信作なんですよ。だから、どの曲で参加してもよかったんですが、そうした周囲の反響から判断しました。
——その好評だった「ROD 〜fish〜」ですが、作詞作曲のテーマについて教えてください。
KEN石川:僕、釣りが趣味なんですけど、前々から釣りの曲を作りたいと思っていて完成させたのが、この曲なんですよ。
——釣りとロックって親和性が……。
KEN石川:いやいや、釣りが好きなロッカーって多いですよ(笑)。
——いや、釣りをテーマにした曲って聴いたことがないかもと思って。
KEN石川:うん、あまりないなと思って、それもおもしろいかなと。作曲という面では、前々からやっているネイキッド・スパイのイメージに近いかもしれないです。昔に僕、ヴァソキヤというバンドをやっていたんですけど、その頃の楽曲に近いイメージもあります。パンク・メタルというんですかね、こういう楽曲は。
——石川さんの音楽的な背景にはパンクもメタルもある?
KEN石川:そうですね。あとは、歌謡曲もよく聴いていましたし、でもいちばん大きいのはビートルズなんですよ。意外に思われるかもしれないんですが、音楽をやりたいと思ったキッカケがビートルズで。そういう意味では、自分の作曲の発想のもとにはメタルはあまりないかもしれないです。メロディを重視して作っていって、そこにメタルやパンクの要素を加えていくという形なんです。
——他のメンバーは、どういう音楽的なバックボーンを持っているんですか?
KEN石川:KENKENはコージー・パウエルが好きなようで、バンドとしてはホワイトスネイクとかレインボーの名前を彼から聞いたことがありますね。彼はジパングやヴォルケーノとかで叩いていたり、S.A.Bが抜けた後のアイオンでヘルプとして叩いていたこともありましたね。リハーサルでは、LUCAに“そこは、もっと後ノリで”とかアドヴァイスしてます。
LUCAは僕と同じくビートルズが好きで、そんなにメタルメタルしたヤツではなくて、アゲハ ビスケッツというわりとポップなヴィジュアル系バンドでメジャーにも行ったと思います。努力家で信頼できるベーシストです。
KAEDEはうまいだけではなく、ステージングがカッコいいギタリストですね。ルナシーが好きで、影響は受けていると思います。で、ライヴではyuriとYOU.がサポートしてくれて、音でもステージングでもより華やかにしてくれてます。
——そのライヴというところで、4月にレコ発ライヴがありますけど、それ以降は?
KEN石川:まわりのバンドもそうなんですけど、ここ2年間はコロナの影響で多くのライヴが中止になって、今もまだ先が見えづらいじゃないですか。だから、予定を組みにくいというところはあるんですけど、それに負けずにライヴを続けていかないといけないと思います。
——レーベルとしてのヴィジョンは?
KEN石川:今はまだ僕達とスラム・キャバレーだけですが、カッコよくて、僕と意見が合うようなバンドがあれば、一緒にやっていきたいと思っています。ジャンルとかスタイルに関係なく、人間性も含めて、いいと思えるバンドを探しています。とは言っても、やはりポップなバンドよりもハードな音、うるさい音を出しているバンドになりますけど。僕自身がそういうハード・ロックの世界で歩んできましたからね。ネイキッド・スパイとしての単独の作品についても、まだ先になると思います。
今回の『DIVE!!』も4月頃にはコロナが落ち着いて有観客でのレコ発もできるだろうと思ってのタイミングだったんですが、またちょっと感染者が増えてきているので心配しています。当日は配信も行なうので、会場に来られない方はそちらを観ていただければと思います。ネイキッド・スパイはCDをじっくりと聴いてもらうだけでなく、ヴィジュアルにもこだわっていて、ライヴを楽しんでもらうバンドだと思っているんですね。
——今、ヴィジュアルの話で思い出したんですがネイキッド・スパイはゾンビや妖怪の集団ですよね。
KEN石川:ゾンビや鬼だったりですね。ゾンビの僕が人間社会をスパイするために妖怪達を集めて、音楽で表現しているのがネイキッド・スパイなんです。

▲中央がKEN石川(vo)、左上より時計回りでKAEDE(g)、KENKEN(ds)、LUCA(b)、yuri(サポートkb/FATE GEAR)、YOU.(サポートg/Scarlet Valse)

■ネイキッド・スパイ 公式サイト■
https://naked-spy.com/

アルバム『DIVE!!』
office V
¥2,000(税込) 4月16日
①MONSTER APPER(inst.)
②ROD 〜fish〜
③ガラパゴス
④WALK IN SADNESS
⑤侍SOUL
⑥1945
⑦マスカレード
⑧流した涙の数だけ
⑨ガラスのラビリンス
⑩DIVE!!
※②〜⑤はネイキッド・スパイ、⑥〜⑨はスラム・キャバレー。⑩はKEN石川(ネイキッド・スパイ)とKYOJI(スラム・キャバレー)のツイン・ヴォーカル曲。

オフィスV所属のネイキッド・スパイとスラム・キャバレーのコンビネーション・アルバム。ネイキッド・スパイは今回のオムニバスに収録されたパンキッシュな「ROD 〜fish〜」をはじめ、関西ハード・シーン直系のサウンドを聴かせてくれる。

■ライヴ予定■
4月16日=目黒ライブステーション