Beat Buddyでひとりメタルに挑戦!!
バンドはないけど、ひとりでもヘヴィ・メタルをやりたい! そんなギタリスト/ベーシストにオススメの機材を紹介しよう。それが、ここで登場するビート・バディだ。リズム・マシーンのようで、ただのリズム・マシーンではない魔法の小箱。これさえあれば、ひとりメタルをやることだって可能かも!?
※WeROCK 074の掲載記事より。
ビート・バディとは?
今回の企画にあたり使用するのが、ビート・バディという簡単に言ってしまえばリズム・マシーンだ。
このビート・バディ、ただのリズム・マシーンではない! 10種類のドラム・キット、21種類のジャンル、さらには200曲におよぶソング・パターンを収録しているのだ。それらを組み合わせれば、簡単にドラム・セクションを完成でき、ギターを接続しながらフットスイッチを踏むことで、自分の思い通りにセクションを切り替えられ、ソロ・プレイが楽しめるというわけ。
そう、この機種があってこその、この企画! それでも、“なんか難しそう……”と思っている方は、ジャンルに分かれたプリセットを選べばOK。“いやいや、自分オリジナルなリズム・パターンで弾きたいよ”というなら、PCにて、ソングの作成/編集、フィルのパターンなどをセット・アップできるソフトを使えばいい。
まずは、ビート・バディの中身を解説してみよう!
SINGULAR SOUND
Beat Buddy
¥36,000+税
■本体上部
SDカード・スロットとUSB端子を搭載。電源は、9v/500mAの専用アダプターが付属している。
■本体左側
MIDI用の端子、アウトプット(ステレオ仕様)、さらにはヘッドフォン・アウトを装備している。
ギター・アンプに接続できるだけではなく、ヘッドフォンを使用すればサイレントで練習できるわけだ。
■本体右側
右サイドには、ギターからのインプットと専用フットスイッチ用の端子、そしてヘッドフォン・ヴォリュームを装備。
ギターからのインプットは、エフェクターを通ってステレオになる場合にも対応できる。
色が変化するディスプレイ部の液晶表示で、曲中のパターンを認識!
■ディスプレイ部
本体左上のディスプレイ部では、現在の状況がわかりやすく表示されるだけではなく、視覚的なメトロノームになっており、帯状のものがテンポに合わせて左から右に流れていく。
また、フットスイッチを踏むたびに、液晶パネルの色、そしてリズム・パターンが変化する。縦に入っている帯状のものが、テンポに合わせて左から右に流れていく。
接続方法は!? エフェクターと並べればOK!!
ビート・バディの接続方法は、いたって簡単。上の図を見てもらえばわかるとおり、ギターからエフェクターを経由して、最後、アンプの直前に接続すればOKだ。
そこで、今回は輸入元のフックアップさんのご協力により、ビート・バディを搭載したエフェクト・ボードを組んでもらった。それが、上の写真だ。カール・マーティンの歪み系が2種類、さらにコンプにコーラス、そしてモーリーのワウに、プログラマブル・ループ・スイッチャーのENCOUNTER VAPS-4やPOWER CARRIER VA-05 ADJ(電源供給)、発売されたばかりのジャンクション・ボックス:Signal Trafficなどなど取りそろえた、なんと豪勢な(汗)。これさえあれば、さまざまな音色を駆使してビート・バディとともに“ひとりメタル”ができてしまうかもしれない。
なお、今回のチャレンジは、アンプを使って行なったが、その際のアンプのセッティングはクリーンにすること。アンプで歪ませると、ビート・バディのリズム・サウンドまで歪んでしまうので、あくまでも音作りはエフェクターで行なう。
いざ、やってみよう! ひとりメタルのスタート!!
さあ、ひとりメタルに挑戦してみよう!!
今回は、はじめからビート・バディに収録されている“Metal 1”というパターンを使ってチャレンジしてみた。
テンポ・ツマミで好きなBPMに設定して、フットスイッチを踏むと画面が赤くなりフィルが始まった。フィルは2小節。ブ〜ンとグリスをカマせてリフをスタート。
メタルなので、初めからディストーション・ペダルであるパナマを使い、メタリックなリフをプレイしてみる。う〜ん、上がるな〜。やはりリズムがなしで弾くより気分が最高!
もう一度、フットスイッチを踏むとフィルが入るので、ここからソロなんぞを弾いてみよう。楽しい〜!
今度はフットスイッチを長押しするとフィル後に違うパターンに変わってくれる。そして、最後はエンディング! YouTubeにアップしたらウケるかな!?
▲①まずは1回踏むことで“intro fill”の文字が表示され画面が赤くなり、2小節のフィルが始まる。
これをカウントにしてスタート!
▲②画面が緑になりパターン1がスタート。
これに合わせて、最初はドライヴ・サウンドでバッキングを弾いてみた
▲③8小節程度ハードなリフを弾いたら、フットスイッチを踏んでみる。
そうするとフィルが入ってくれるので、今度はソロを弾いてみた
▲④フットスイッチを長押しすると、また違うフィルが入り、今度はBパターンのリズムになった。
ここはクリーン・トーンで弾く
▲⑤クリーン・トーンで弾くために、すぐにスイッチャーにプログラムされたスイッチ3をセレクト。
コンプとコーラスでシャリ〜ンと
▲⑥さんざん弾き倒して満足したらエンディングをキメッキメで弾こう。フットスイッチを2度押しするとOutro fillが入ってくれる!!
PCを使えば、編集やオリジナルのループ作成も可能
今回は、収録されているメタルのリズム・パターンで試奏してみたが、オリジナルなリズムを作ることも可能だ。
PCで無料ソフト(写真下)をダウンロードし、オリジナルのループを作成してみよう。
フットスイッチを使えば、さらに拡張!
再生ソングの一時停止や次のソングの呼び出しなど、ビート・バディの機能をもっと便利にしてくれるフットスイッチも発売中(¥6,000+税)。
弟分も登場!!
Beat Buddy MINI 2
¥17,800+税
今回、試奏しているビート・バディのエッセンスを凝縮しシンプル・オペレー ションにした“弟分”ビート・バディ・ミニ2も発売されている。
2というだけあり、初代ビート・バディ・ミニもあったのだが、そこから容量を2倍にすること で上位モデルにより近づいた機種となっている。
■Beat Buddyが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/422827
■Beat Buddy MINI 2が通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/601485
問:株式会社フックアップ
https://hookup.co.jp/products/singular-sound