エリクサーの新コーティング弦が上陸!
4月15日発売のWeROCK 058の巻頭試奏レポートで紹介した、エリクサーのOPTIWEB。
その記事をこのブログでも公開します!
コーティング弦の先駆者メーカーと言えるのがエリクサーだ。
過去に何度か試奏した際には、耐久性や時間がたってもサビにくく音色の変化も少ないという“ならでは”の結果を示してくれた。
ただし、コーティングで問題となるのは、やはり弾き心地……すなわち左手のフィンガリング感覚だろう。
通常の弦に慣れているギタリストの中には、コーティング弦を使うと、滑らかな触り心地に違和感を感じる人もいるという。
逆にその触り心地がスライドやグリスのやりやすさと相まって、気に入っているというギタリストもいるので好みは分かれるところだが、ようするにノーマルの弦とは違うということなのだ。
しかし、近年は開発も進み、各社から発売されているコーティング弦も進化してきている中、コーティング弦の本家がこれまでよりも、よりコーティングを軽くしたことで、さらにナチュラルな弾き心地、ノン・コーティング弦と変わらない音色、そして長寿命を実現したという新製品のOPTIWEBを発表してくれた。
販売前のテストに参加した海外のギタリストやスタジオ・ミュージシャンから高い評価を得ているというこのOPTIWEB。実際に編集部でも試してみた。
今回の試奏は、通常弦と比べるため、まずは4弦だけを張り替えて弾いてみる。
“ん? コーティング弦に変えたんだっけ?”と思えるほど、ノーマルの5〜6弦と弾き比べて違和感がない。
もちろん、新品なので音にハリがあるのは言うまでもない。
このまま5弦も交換してみよう。やはり違和感がなく、コーティング弦だと言われてもわからないほどだ。
では、6弦も交換してみる。
コーティングを施しているという先入観からなのか気のせいなのか、やや感触が太めに感じるが、やはり違和感はない。
それどころか、前述したようにグリス系のプレイがやりやすいので、寿命うんぬんを抜きにして、この弾き心地を気に入るギタリストも多いんじゃないかなと思えるほどだ。
ここまで進化したのか、エリクサーは!? 脱帽である。
●ゲージ:Super Light(09-42)、Custom Light(09-46)、Light(10-46)、Light/Heavy(10-52)、Medium(11-49)/価格はオープン・プライス
●メーカー・サイドが発表しているOPTIWEBと他社のノン・コーティング弦のフリーケンシー・グラフ。なお、あえてどちらがOPTIWEBのグラフか明らかにされていないが、そのトーンにあまり差がないことがわかる。
▲上段がOPTIWEB、下段が一般的なノン・コーティング弦の写真(ともにゲージは46)。触ってみてもその違いはほとんど感じられないが、見た目も変わらないのがわかる?
●今回、試奏紹介したOPTIWEBの他、ギター弦として、ブライトなトーンのNANOWEB(左)、ウォームなトーンのPOLYWEB(右)も揃っている。約20年というロング・セラー弦でもある。ともにオープン・プライス。
問:日本ゴア㈱
http://web.gore.co.jp/contact/contact.html
※WeROCK 058の記事の問い合わせ先アドレスに間違いがありました。正しくは上記のアドレスとなります。
また、聴き比べも公開されている。こちらもチェックしてほしい。
http://www.elixirstrings.com/experience-jp