ケリー・サイモン直伝! マーシャルのCODEで作る名盤ギター・サウンド

4月15日発売のWeROCK 058で掲載した、不定期連載企画の“俺のMarshall”〜ケリー・サイモン編。

その記事の中で、番外編として“ケリー・サイモン直伝! マーシャルのCODE(コード)で作る名盤ギター・サウンド10選”を掲載したのですが、その記事をこのブログで公開します!!

本編に入る前に、まずはCODEの紹介から。

CODEは、昨年秋から日本国内での販売がスタートしたマーシャルのデジタル・アンプ。

写真は、左よりCODE25(25wコンボ)、CODE100H (100wヘッド)と専用キャビネットのCODE412、CODE50(50wコンボ)、CODE100(100wコンボ)。

※現在は25wコンボと50wコンボが発売されていて、100wのヘッド/コンボ/専用キャビネットについては、国内発売時期未定となっている。

今回の音作りはケリー・サイモン自身が所有する50wコンボで行なった。

このCODEについてのケリー・サイモンのコメントがこちら。

「今までの代表的なマーシャル・サウンドが入っていて、しかもプリアンプとパワー・アンプの組み合わせが自由で、エフェクターも入っている。そして、何より扱いやすいというか弾きやすいんですよ。いろんなマーシャルを知るのに便利だし、このCODEで例えばJVM410Hに興味を持ったら、本物を弾けばいい。マーシャル入門編としてピッタリだし、自宅録音にも使えると思います」。

それでは、CODEを使ってのサウンド・シミュレーションを紹介していこう。

『メタリカ』●メタリカ

「かなりドンシャリな音です。パワー・アンプは30wにしたほうが近くなりますね」。

●プリアンプ:JCM800/ゲイン=6.5、ベース=5.5、ミドル=2、トレブル=7、ヴォリューム=5、ゲート=3.5 ●パワー・アンプ:Vintage Marshall 30w/プレゼンス=8.5/レゾナンス:7.5 ●スピーカー:1960HW ●ディストーション:モード=ガヴァナー、ドライヴ=4、トーン=7、レベル=10 ●リバーブ:スプリング/ディケイ=1.1、プリディレイ=6.7、トーン=3、レベル=1

『セヴンス・サイン』●イングヴェイ・マルムスティーン

「いい意味でうるさい時期のイングヴェイのサウンドです」。

●プリアンプ:Plexi/ゲイン=8.7、ベース=1.5、ミドル=10、トレブル=4.5、ヴォリューム=5、ゲート=3.5 ●パワー・アンプ:Classic Marshall 100w/プレゼンス=10、レゾナンス=10 ●スピーカー:1960 ●ディストーション:モード=オーバードライブ、ドライヴ=5、トーン=5、レベル=10 ●ディレイ:マルチ/タイム=480ms、フィードバック=5、フリーケンシー=1、レベル=5.6 ●リバーブ:ホール/ディケイ=4.6、プリディレイ=5、トーン=7、レベル=5

『ナッシング・バット・トラブル』●ブルー・マーダー

ジョン・サイクスですね。ゲインを高めにしてます」。

●プリアンプ:Plexi/ゲイン=7、ベース=7、ミドル=5、トレブル=3.5、ヴォリューム=5、ゲート=3.5 ●パワー・アンプ:Classic Marshall 100w/プレゼンス=5.6、レゾナンス=5.6 ●スピーカー:1960X ●ディストーション:モード=ディストーション、ドライヴ=10、トーン=5、レベル=7.5 ●ディレイ:スタジオ/タイム=496ms、フィードバック=2.8、フリーケンシー=1、レベル=5 ●リバーブ:ホール/ディケイ=5、プリディレイ=2、トーン=6、レベル=4.9

『スティル・ゴット・ザ・ブルース』●ゲイリー・ムーア

「パリの散歩道」もこのセッティングが合いますよ」。

●プリアンプ:JTM45/ゲイン=9、ベース=8、ミドル=8.5、トレブル=8、ヴォリューム=5、ゲート=3.5 ●パワー・アンプ:Vintage Marshall 30w ●スピーカー:1960X ●プレゼンス:5.3 ●レゾナンス:3 ●ディストーション:モード=ガヴァナー、ドライヴ=5、トーン=6.5、レベル=5 ●ディレイ:スタジオ/タイム=496ms、フィードバック=2.8、フリーケンシー=1、レベル=5 ●リバーブ:スプリング/ディケイ=8、プリディレイ=3.2、トーン=1.2、レベル=5

『LIGHTNING STRIKES』●ラウドネス

僕の思い入れがもっとも深い時期の高崎さんの音です」。

●プリアンプ:Plexi/ゲイン=9、ベース=7.5、ミドル=8.5、トレブル=9、ヴォリューム=4.5、ゲート=3.5 ●パワー・アンプ:Classic Marshall 100w/プレゼンス=6、レゾナンス=6.5 ●スピーカー:1960X ●ディストーション:モード=オーバードライブ、ドライヴ=2、トーン=5、レベル=5 ●ディレイ:スタジオ/タイム=613ms、フィードバック=5.5、フリーケンシー=4.1、レベル=4.5 ●リバーブ:ホール/ディケイ=5.6、プリディレイ=1.1、トーン=9.4、レベル=4.4

『アウトランドス・ダムール』●ポリス

クリーン・サウンドは、まさかのアンディ・サマーズです(笑)」。

●プリアンプ:Clean American/ゲイン=3、ベース=6、ミドル=2、トレブル=8、ヴォリューム=5、ゲート=2.5 ●パワー・アンプ:Classic Marshall 100w/プレゼンス=5、レゾナンス=4 ●スピーカー:1974CX ●コンプレッサー:トーン=4、レイシオ=5.5、コンプレッション=5.7、レベル=8 ●モジュレーション:コーラス/モード=CLS、スピード=0、デプス=1.5、トーン=0.5 ●リバーブ:スタジアム/ディケイ=4、プリディレイ=2.4、トーン=7.5、レベル=2.9

『ショット・トゥ・ヘル』●ブラック・レーベル・ソサイアティ

ザックはフル10の人ですが、少しわかりやすくしてみました」。

●プリアンプ:JCM800/ゲイン=10、ベース=8.5、ミドル=8.5、トレブル=10、ヴォリューム=5、ゲート=5 ●パワー・アンプ:Classic Marshall 100w/プレゼンス=3.5、レゾナンス=5 ●スピーカー:1960HW ●ディストーション:モード=オーバードライブ、ドライヴ=5、トーン=4.4、レベル=7.5 ●ディレイ:マルチ/タイム=445ms、フィードバック=6、タップ・パターン=1、レベル=4 ●リバーブ:ホール/ディケイ=3、プリディレイ=4.5、トーン=6.3、レベル=4

『OVERTURE OF DESTRUCTION』●ケリー・サイモンズ・ブラインド・フェイス

昔のイングヴェイと今のイングヴェイを混ぜた感じです」。

●プリアンプ:Plexi/ゲイン=9、ベース=2.5、ミドル=10、トレブル=4.5、ヴォリューム=4.5、ゲート=4 ●パワー・アンプ:Classic Marshall 100w/プレゼンス=3.5、レゾナンス=2.5 ●スピーカー:1960X ●ディストーション:モード=オーバードライブ、ドライヴ=6、トーン=5、レベル=10 ●ディレイ:マルチ/タイム=467ms、フィードバック=5.5、タップ・パターン=4.6、レベル=7.1 ●リバーブ:スタジアム/ディケイ=4.4、プリディレイ=3.3、トーン=8.9、レベル=6.5

『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス』●ホワイトスネイク

ジョン・サイクスをもうひとつ。ブルー・マーダーより少しドンシャリです」。

●プリアンプ:Plexi/ゲイン=7、ベース=7.1、ミドル=2、トレブル=6.5、ヴォリューム=5、ゲート=3.5 ●パワー・アンプ:Classic Marshall 100w/プレゼンス=5、レゾナンス=5 ●スピーカー:1960X ●ディストーション:モード=ディストーション、ドライヴ=8、トーン=5.5、レベル=8 ●ディレイ:マルチ/タイム=781ms、フィードバック=2.4、タップ・パターン=1、レベル=5 ●リバーブ:ホール/ディケイ=5.2、プリディレイ=2.5、トーン=7、レベル=5

『限りなき戦い』●マイケル・シェンカー・グループ

半止めワウのサウンドをシミュレーションしています」。

●プリアンプ:JCM800/ゲイン=10、ベース=8.5、ミドル=9.6、トレブル=7.9、ヴォリューム=5、ゲート=3.5 ●パワー・アンプ:American Class A/B/プレゼンス=5.5、レゾナンス=5 ●スピーカー:1960V ●プリ・エフェクト:オート・ワウ/モード=LEOモード、フリーケンシー=5、センシティヴィティ=0.2、レゾナンス=3 ●リバーブ:ホール/ディケイ=5.5、プリディレイ=2.5、トーン=5.8、レベル=4.9

※WeROCK 058掲載時にはディストーションの数値が入っていたのですが、上記のセッティングが正しいシミュレーション例です。お詫びし、訂正させていただきます。

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CODEに関する最新情報は、マーシャルの公式サイト

http://www.marshallamps.jp

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