プロを納得させるアーニーボール弦〈ベース編〉

国内外を問わず、多くのプロ・ギタリスト/ベーシストが愛用しているアーニーボール弦。今回、ラウドネスの高崎 晃 & 山下昌良の証言やギター・テックへの取材、そして試奏レポートという形で、あらためてアーニーボール弦の魅力を2回にわたってお伝えしたい!
※グラフは各製品の優劣を示すものではなく、キャラクターを示すものです。
※WeROCK 072の掲載記事より。

※ギター編の試奏レポートもぜひご覧ください!
〈ギター編その1〉
http://rockinf.net/eyes/?p=3296
〈ギター編その2〉
http://rockinf.net/eyes/?p=3408

山下昌良(ラウドネス)の証言
「ブライトでハリのあるトーンが好きなんだ」

▲写真:JOHN CHEESEBURGER

弦は、レスポンスがいいトーンを出してくれるのが好き。ピッキングした瞬間にコーンとヌケてくれる音だね。ヴィジェを使うようになってからは、ずっとアーニーボール弦を愛用してる。その中でも、コバルトは、僕の理想どおりの音をそのままの感じで出してくれるんだ。
細かいニュアンスを出してくれることはもちろん、ブライトでハイのガリっとした部分をしっかり出してくれる。ピッキングの強弱をフラットにしてくれる弦もあるけど、僕はそっちのタイプより、コバルトのように細かいニュアンスを伝えてくれる弦のほうが好きなんだよね。耐久性もいいし、レコーディングでは全曲通して、弦交換をしないで弾いたこともあるぐらいだよ。メタルって4弦を使うことが多いから、すぐに寿命がくるんだけど、コバルトは持つ。アマチュアのベーシストだと、なかなかベース弦は高価だしライヴごとに交換するのを躊躇しがちだけど、コバルトなら耐久性もあるしオススメできるよね。


山下の弦交換を公開!!

▲①レオ・ミュージック特製のテック・ケースに注目!
そこにベースを寝かせる

▲②ブリッジにボールエンドを固定し、
ネック側で弦を切断するポイントを決める

▲③これは3弦の切断ポイントを計っているところ。
人差し指を目安にしていた

▲④ナットあたりでテンションをかけながら弦を巻いていけば完成

▲⑤弦を伸ばしているところ。
伸ばさずに、前日に張っておいて安定させたほうがいいそうだ

▲⑥ナットとペグの間をこのように押すとチューニングの安定感が増す

※ラウドネスの楽器クルーである金谷氏と伊藤氏のコメントは前編をご覧ください。
http://rockinf.net/eyes/?p=3296


試奏レポート〜ベース弦 編

SLINKY NICKEL WOUND BASS

ベース弦の定番となるレギュラー・モデル

アーニーボールのベース弦の中で、もっともオーソドックスなモデルが、このレギュラー・スリンキーだ。今回は、山下昌良が使用しているゲージ(50/70/85/105)と同じもので試奏してみよう。
グラフでは、全編フラットになっているが、このモデルを基準にして他のモデルを試奏していくために、こうしてみた。触り心地も、そのトーンも安心できるモデルで、やはり、このモデルこそベース弦の定番だろう。

〈4弦用〉
●POWER SLINKY BASS/P02831:.055、.075、.090、.110 ¥6,200+税
●REGULAR SLINKY BASS/P02832(写真):.050、.070、.085、.105 ¥6,200+税
●HYBRID SLINKY BASS/P02833:.045、.065、.085、.105 ¥6,200+税
●SUPER SLINKY BASS/P02834:.045、.065、.080、.100 ¥6,200+税
●EXTRA SLINKY BASS/P02835:.040、.060、.070、.095 ¥6,200+税
●BEEFY SLINKY BASS/P02840:.065、.080、.100、.130 ¥6,800+税

〈5弦用〉
●POWER SLINKY 5-STRING BASS/P02821:.050、.070、.085、.105、.135 ¥8,000+税
●SUPER SLINKY 5-STRING BASS/P02824:.040、.060、.075、.095、.125 ¥8,000+税
●REGULAR SLINKY 5-STRING BASS/P02836:.045、.065、.080、.100、.130 ¥8,000+税
〈6弦用〉
●SLINKY LONG SCALE 6-STRING BASS/P02838:.032、.045、.065、.080、.100、.130 ¥9,000+税
〈スーパー・ロング・スケール用〉
●SUPER LONG SCALE SLINKY BASS/P02849:.045、.065、.085、.105 ¥6,900+税
●SUPER LONG SCALE SLINKY BASS 5/P02850:.045、.065、.085、.105、.130 ¥8,800+税
〈ショート・スケール用〉
●REGULAR SLINKY BASS SHORT SCALE/P02852:.045、.065、.085、.105 ¥6,200+税
●SUPER  SLINKY BASS SHORT SCALE/P02854:.040、.060、.080、.100 ¥6,200+税

SLINKY COBALT BASS

山下昌良愛用のコバルト・モデル

山下昌良愛用のコバルト弦だ。弾いてみると、上で紹介したレギュラー・モデルよりもミッドの押し出し感をすぐに感じることができる。低音も増しており、弾いた瞬間に“お〜、違う弦だ!”とわかるのだ。
低域の押し出し感だけではなく、ハイもしっかり出ていて、音量感が一段アップしている。音ヌケもよく、もしかしたらコバルトならではの特性はギターよりベースのほうがわかるかもしれない。

〈4弦用〉
●POWER SLINKY COBALT BASS/P02731:.055、.075、.090、.110 ¥9,200+税
●REGULAR SLINKY COBALT BASS/P02732(写真):.050、.070、.085、.105 ¥9,200+税
●HYBRID SLINKY COBALT BASS/P02733:.045、.065、.085、.105 ¥9,200+税
●SUPER SLINKY COBALT BASS/P02734:.045、.065、.080、.100 ¥9,200+税
●EXTRA SLINKY COBALT BASS/P02735:.040、.060、.070、.095 ¥9,200+税
〈5弦用〉
●SLINKY COBALT BASS 5/P02736:.045、.065、.080、.100、.130 ¥12,000+税

SLINKY COATED BASS

ロングライフと高強度を実現したコーティング弦

ベース弦は高い! そのためアマチュアにはギターのように早いサイクルで交換するのが難しくなってしまう。そういうベーシストのためにロング・ライフを実現したのが、こちらのコーテッド弦。エナメル・コーティングを施すことで、サビや腐食に強いだけではなく強度も増してるという。
音もレギュラー・モデルに近く、フィンガリング時の違和感も感じられない。音量がアップして聴こえるのは気のせいか!?

〈4弦用〉
●REGULAR SLINKY COATED BASS/P03832(写真):.050、.070、.085、.105 ¥8,500+税
●HYBRID SLINKY COATED BASS/P03833:.045、.065、.085、.105 ¥8,500+税
●SUPER SLINKY COATED BASS/P03834:.045、.065、.080、.100 ¥8,500+税
〈5弦用〉
●SLINKY COATED BASS 5/P3836:.045、.060、.080、.100、.130 ¥10,500+税

SLINKY STAINLESS STEEL BASS

独特のトーンとツヤを持ったステンレス弦

ステンレス・スティール・ワイヤー採用のモデル。ステンレスということで、レギュラー・モデルよりも硬めの印象だったが弾いてみると、やや丸みを帯びていて低音域に特徴があった。それは生音で弾いた時にも感じられることで、この弦ならではのトーンがあっておもしろい。
サスティンは長めなのも印象的で、色もレギュラーのものと異なり、やや深いシルバー色となっている。しっかりとローを支えそうな印象だ。

〈4弦用〉
●REGULAR SLINKY STAINLESS BASS/P02842(写真):.050、.070、.085、.105 ¥6,200+税
●HYBRID SLINKY STAINLESS STELL BASS/P02843:.045、.065、.085、.105 ¥6,200+税
●SUPER SLINKY STAINLESS STEEL BASS/P02844:.045、.065、.080、.100 ¥6,200+税
●EXTRA SLINKY STAINLESS STEEL BASS/P02845:.040、.060、.070、.095 ¥6,200+税

プロ・ベーシストの証言

MASAKI(CANTA、他)

使用弦SLINKY NICKEL WOUND BASSのEXTRA SLINKY(40-95)※レギュラー・チューニング時/
SLINKY NICKEL WOUND BASSのREGULAR SLINKY(50-105)※1音下げ時
◎張った時のブライト感、チョーキングやヴィブラートを掛けやすい柔らかめのテンションが気に入ってます。速弾きやタッピングなど自分のスタイルを表現するのにもっとも適した弦です! 弦はライヴごとに変えてます。


問:株式会社コルグ
https://www.ernie-ball.jp/