MASAKIが17台のベース用ペダルに挑む!!

WeROCK 072でお届けしたベーシスト特集“BASS SENSATION”。WeROCK EYESでは、その中からMASAKIによるベース用ペダルの試奏レポートをお送りしよう。この夏に発売されたばかりの最新機種から定番のモデルまで合計17台。プリアンプや歪み系、空間系、飛び道具系などなど、多種多様なペダルにMASAKIが切り込んだ!
※WeROCK 072の掲載記事より。

プリアンプ 編

エデン WTDI
¥オープン

〈仕様〉 コントロール:ベース、ベース・シフト、ミッド、ミッド・シフト、トレブル、ゲイン、エンハンス、コンプレッサー、マスター ●入出力端子:インプット、アウトプット、XLRバランス・アウト(リフト/グラウンド切り替えスイッチ) ●外形寸法:122(幅)×55(高さ)×90(奥行き)㎜ ●重量:600g ●電源:DC15v(専用アダプター付属)

クリーンな印象ですね。スラップにも向いていると思う

MASAKI:まず思ったのは、各コントロールの効き幅がすごい広いなと。少し回すだけで、しっかりと変化してくれます。ベース・ブースト・スイッチもしっかり効きますね。ローがグっと上がってくれる。いい意味で低音を暴れさせたい時に使えますよ。そして、ミッド・シフトでミッド・コントロールがかかる帯域を変えられるので、スラップなどでドンシャリにしたい時はこれを入れつつミッドを下げたり、逆に音に腰を入れたい時はこのスイッチを切って、コントロールを少し上げるといいと思います。そして、コンプもしっかりとかかるし、エンハンスでトータルのニュアンスも変えられるので、音質補正がしやすいです。
個人的な考えですが、コンプが付いているのでエフェクト・ボードのいちばん最初につなぐというのもありだと思いますね。WTDIをアクティヴ・ベース本体だと考えて、ここでトレブルやベースを含めて大元のキャラクターを作ってあげる。エンハンスでキラっとしたところが加えわえられるということも含めて、ボードの最初に入れたいと思ったんですね。
ゲインは、上げきると激しくかかる感じなので、抑えめのほうが使いやすいかも。全体的にはクリーンな印象で、スラップやタッピングで音にツヤを出したいというのにも向いています。

ミッド・シフト・スイッチで中心となる周波数を550Hzか2.2kHzのどちらかを選択できる

問:株式会社ヤマハミュージックジャパン
https://jp.yamaha.com/products/brands/eden/bass_pedals/lednwtdi/index.html


タウラス T-di MK-2
¥27,000+税

〈仕様〉 コントロール:レベル、キャラクター、ゲイン、ベース、ベース+/−スイッチ、トレブル、トレブル+/−スイッチ、パンチ・スイッチ、フット・スイッチ・モード ●入出力端子:インプット、アウトプット、XLRバランス・アウト(ライン・アウト/グラウンド切り替えスイッチ) ●外形寸法:96(幅)×65(高さ)×144(奥行き)㎜ ●重量:500g ●電源:DC9v/12v(専用アダプター付属)

中域を自動的に調整してくれるのが便利です

MASAKI:プリアンプにはいろいろあって、ゲインを上げることでファズっぽく歪むモデルもあるんですが、このモデルはクリーン・サウンドを補正するところに焦点を当てた印象を受けますね。ゲイン・コントロールも付いてますけど、上げきってもあまり歪まないというか暴れる感じはしないです。僕としては、ゲインのツマミは真ん中あたりで使うのがオススメかな。
他のコントロール類では、キャラクターというのがおもしろいですね。左に回すとヴィンテージ、右に回すとモダンなトーンになるんですが、モダン寄りにすると、ドンシャリっぽくなって、よりスラップ・サウンドが映えますね。そして、パンチというボタンを押すと、中域が増して音にガッツが出ます。このあたりがこのプリアンプの特徴かなと思います。
ミッドが付いてないんですが、これはトレブルとベースを上げ下げすると、ミッドの量が自動的に調節されるらしくて、便利です。いいところでミッドが出てくれる。ベースとトレブルの効き方自体もすごくいいし、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のような、クリーンめのスラップ・サウンドとかタッピングなどにももってこいかなと思います。

トレブルとベースには、ブースト/ノーマル/カットの切り替えができるミニ・スイッチも付いている

■通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/412321

問:日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社
http://www.electroharmonix.co.jp/taurus/tdi_mk2.html


ツー・ノーツ Le Bass
¥49,800+税

〈仕様〉 真空管:12AX7AC5 HG ●コントロール:Aチャンネル=ゲイン、ヴォリューム、ベース、トレブル Bチャンネル=ゲイン、スウィープ、ヴォリューム、フュージョン、ベース、ミッド、トレブル、スピーカー・シミュレーター・スイッチ ●入出力端子:インプット、アウトプット、スルー、エフェクト・ループ、XLRバランス・アウト(リフト/グラウンド切り替えスイッチ)、MIDIイン、MIDIアウト、ヘッドフォン・アウト ●外形寸法:124(幅)×50(高さ)×189(奥行き)㎜ ●重量:750g ●電源:DC12v(アダプター付属)

真空管ならではのウォームさと低音の豊かさがいい!

MASAKI:クリーンとドライヴの2チャンネル仕様のプリアンプですね。それぞれ単独で使えるのはもちろん、2チャンネルを同時に並列で使ったり直列で使ったりできて、その混ぜ具合も調整できるから、かなり音作りの幅は広いですよ。そして、真空管ですよ! クリーンでもドライヴでもウォームさがあって、低音が豊かに感じますね。あと、ドライヴ・チャンネルではかなり歪ませることができるのも印象に残りました。ドライヴ・チャンネルのスウィープでミッド・コントロールで効く中域の周波数を変えられるのもいい。
個人的には、クリーンとドライヴを直列で使う“HOT”のほうがオススメですね。というのは、しっかりとドライヴをかけたサウンドが好みで、直列のHOTのほうがメタル向きのサウンドが作りやすいと思ったんです。ピック弾きだけでなく、EQでドンシャリ気味にしての攻撃的なスラップも使えると思います。いっぽう、並列の“COLD”のほうはクリーン・チャンネルの感じを残しやすく感じました。だから、腰のあるサウンドはCOLDのほうが作りやすく感じましたね。

直列と並列の切り替えは、ワン・タッチで行なえる。
右上のスウィープは中域の周波数をコントロールする

■通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/445797

問:日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社
http://www.electroharmonix.co.jp/twonotes/le-bass.html


EBS Micro Bass 3
¥45,000+税

〈仕様〉 コントロール:クリーン・チャンネル=コンプレッサー、ベース、ミッド(パラメトリック)、トレブル、ゲイン、バイパス・スイッチ、キャラクター・スイッチ、ブライト・スイッチ ドライヴ・チャンネル=レベル、ミッド(パラメトリック)、トーン、ドライヴ、ドライヴ・スイッチ、ゲイン・スイッチ(ロー/ハイ)、タイプ(シン/ニュートラル/ディープ) マスター、ブレンド、ミュート・スイッチ、ステレオ・モード・スイッチ ●入出力端子:インプット、ドライヴ・イン、アウトプット、ポスト・バランス・アウト、プリ/ポスト・バランス・アウト、グラウンド/リフト切り替えスイッチ、エフェクト・ループ、AUXイン、ヘッドフォン・アウト ●外形寸法:168(幅)×53(高さ)×124(奥行き)㎜ ●重量:660g ●電源:電源:DC9v(専用アダプター付属)

ここまで歪むプリアンプはなかったかもしれない

MASAKI:EBSの最新プリアンプです。2チャンネル仕様で、下段の白いツマミがクリーン、上段の黒いツマミがドライヴ・チャンネルですね。それをブレンドして使えます。で、歪みがすごいです。僕がいろいろ弾いてきたプリアンプの中でも、ここまで歪むのはなかったかもしれないです。
歪みのタイプとしては、ファズというより粒の細かいディストーション寄りですね。音作りの基本は下段で作るクリーン・サウンドにどれだけ上段側で作る歪みを混ぜるかというところです。歪みだけだと音に芯がなくなり、速弾きをした時にフレーズが聴きとりにくくなるけど、クリーン・チャンネルで生音をしっかり出すことで、音の腰が保てます。その下段側のクリーン・チャンネルですがドンシャリにするキャラクター・スイッチや音を明るくするブライト・スイッチが付いていて、かなり多彩に作れます。EQもミッドがパラメトリックになってて、音作りしやすい。コンプもしっかり効くから、スラップのように深めにかけたい時も大丈夫ですね。チューナーが付いているのも親切! かなりの多機能モデルですよ。

ミッドはパラメトリック仕様なので、好みの音を作り込める。
キャラクターをワンタッチで変えられるのも便利だ

■通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/639002
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/ebs-microbass-3

問:株式会社モリダイラ楽器
http://moridaira.jp/posts/ebs-microbass-3


エデン Module
¥28,000+税

〈仕様〉 コントロール:コンプレッサー・スイッチ、インプット・ゲイン、エンハンス、ベース、ベース・ブースト・スイッチ、ロー・ミッド(パラメトリック)、ハイ・ミッド(パラメトリック)、トレブル、マスター、ミュート、エンハンス、ループ ●入出力端子:アクティヴ・イン、パッシヴ・イン、DIアウト(リフト/グラウンド切り替えスイッチ、DIアウト・レベル・スイッチ)、アウトプット(L)、アウトプット(R)、エフェクト・ループ、プリ/ポスト切り替えスイッチ、チューナー・アウト、AUXイン、ヘッドフォン・アウト ●外形寸法:260(幅)×70(高さ)×160(奥行き)㎜ ●重量:1,600g ●電源:DC15v〜18v(専用アダプター付属)

音ヌケに欠かせない成分をグっと出してくれるプリアンプ

MASAKI:WTDIでも感じたんですが、エデンはEQとかの効き方がすごいはっきりしているんです。少し回すだけで音が変わってくれます。全体的な印象は、ロー・ミッドとハイ・ミッドで帯域も調整できるので、音ヌケに欠かせない成分をグっと出してくれるプリアンプだなと思いました。あと、ゲイン・コントロールが付いていますが、このMODULEだけで歪ませてというよりは、いかにベースらしい低音を聴かせるかというところに着目しているプリアンプだと思います。パッシヴ・ベースとかベース本体であまり音色の補正ができないベースにオススメだし、ヘタなアンプよりも、しっかりとしたローが出せると思います。
コンプはオン/オフの切り替えだけですが、バランスよくナチュラルに効いてくれます。エンハンスも効きがいいので、常時オンにするよりは、スラップなどを弾く時に音にツヤを加えるのに使いたいですね。あと、見た目は重厚感があるんですが、意外と軽くて持ち運びしやすい。どこでも自分の音を、という意味で大切です。

中域は、上側のツマミでポイントとなる周波数を選んで、下のツマミでブースト/カットできる

問:株式会社ヤマハミュージックジャパン
https://jp.yamaha.com/products/brands/eden/bass_pedals/module/index.html


歪み系 編

タウラス Abigar MK-2
¥19,800+税

〈仕様〉 コントロール:レベル、キャラクター、ゲイン、ベース、トレブル ●入出力端子:インプット、アウトプット ●外形寸法:96(幅)×65(高さ)×144(奥行き)㎜ ●重量:500g●電源:DC9v/12v(専用アダプター付属)

ヴィンテージ・テイストで使いたいオーバードライブ

MASAKI:今までに歪み系ペダルはいろいろ試したことがあったんですが、そう考えるとめちゃくちゃ歪むペダルではない気がします。ゲインを上げていくと、粒が荒くなっていきファズ的な音も出せるんですが、暴れまくるというよりも、基本はえぐみを抑えたオーバードライブ的に感じました。幅広く使える歪みだと思いますよ。
で、プリアンプのT-Diと同じくキャラクター・コントロールで、ヴィンテージ寄りかモダン寄りかを作ることができますね。右に回していくと、ドンシャリ感が出てきます。僕としては、センターより左に少し回したぐらいでのミッドのあるヴィンテージ感がいいなと。もともと持っているオーバードライブ的な歪みとマッチしている気がして気に入りました。使い方としては、スラップやタッピングとかで歪ませて使うというより、曲の中でベース・ラインをブーストさせたい時とか、イントロでベースから始まるような曲とかで味付けとして使ってみたいですね。トーンもT-Diプリアンプと同じで、トレブルとベースを変えていくと中域も自然と最適なバランスで変化していきます。音作りがしやすいですね、これ。
ちなみに、このペダルの兄弟機種で、もっと歪むAbigar Extreme MK-2というのも出ているらしいので、好みでチョイスしてほしいですね。

キャラクター・スイッチで、音の傾向をヴィンテージ系かモダン系かを切り替えられる

■通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/378902

問:日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社
http://www.electroharmonix.co.jp/taurus/abigar_mk2.html


EBS Billy Sheehan Signature Drive THE ULTIMATE
¥30,000+税

〈仕様〉 ●コントロール:ドライヴ、トーン、レベル、クリーン、フリーケンシー(ハイ/ロー)、フェイズ(ノーマル/インヴァーテッド)、コンプレッサー(オフ/ミッド/ハイ)、ブースト・スイッチ、アクティヴ・スイッチ ●本体内部コントロール:ブースト、トリマー、コンプレッサー ●入出力端子:インプット、アウトプット、クリーン/ループ、ドライヴ/ループ ●外形寸法:83(幅)×48(高さ)×155(奥行き)㎜ ●重量:420g ●電源:DC9v/12v/15v

3代目のビリーのペダルは、より歪み感が増してます。

MASAKI:ビリー・シーンのシグネイチャー・ペダルの第3弾、最新のペダルですね。とにかく歪みます! ビリー・シーンならではの粒の細かい、こういう言い方が合うのかわからないですが、きれいなディストーションです。ビリー・シーンの音です。初代や2代目のモデルと比べると、いい意味でのえぐみが増している気がしますが、きれいなんですよ。
そして、クリーンな原音とどれだけうまくブレンドできるかというのも大切ですが、歴代のモデルと同じくそこも大丈夫だし、ミッドとハイが切り替えられるというコンプも歴代モデルを踏襲しています。この3代目でトーンの効く帯域を変えられるフリーケンシー・スイッチが追加されてます。で、もともとすごい歪むせいか、ブースト・スイッチを押しても極端に変わらないというか自然な感じですね。そのブースト・レベルやコンプの効き具合は内部のトリム・コントロールで変えられます。歴代のペダルより小さくなり、ボードに組み込みやすくなったのもいいです。歪みの粒が細かく、自分にとって理想的なディストーションですね。

裏蓋を開けると、コンプとスレッショルド、ブーストのレベルを変更できるようになっている

■通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/639000
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/ebs-billy-sheehan-ult-sig-drv

問:株式会社モリダイラ楽器
http://moridaira.jp/posts/ebs-bsd-ultimate


ロジャー・メイヤー Voodoo-Bass CLASSIC
¥オープン

〈仕様〉 コントロール:ゲイン、トーン、アウトプット ●入出力端子:インプット、ハードワイヤード・アウト、バッファー・アウト×2 ●外形寸法:127(幅)×51(高さ)×91(奥行き)㎜ ●重量:340g ●電源:DC9vアダプター(別売)、9v乾電池(別売)

以前のモデルと比べて、歪むようになりましたね

MASAKI:以前のモデルを使っていたので、懐かしいですよ。ホントに名機ですよね。ただ、当時の僕はこのペダルを歪みとしてではなくて、アクティヴ・スプリッターとして使っていました。音質を損なうことなく、2系統に分けるために使っていたんです。
で、今回のペダルですが、出力端子が増えていたり、現代的になっていますね。歪みのキャラクターも、自分の記憶より変わっている気がします。昔は歪みの粒が粗い、どちらかと言うとファズ的な印象があったんです。でも、これは粒が細かいディストーション的なんです。歪み自体も、昔のモデルより激しくかかるようになっている気がします。
音作りはゲインとトーンだけというシンプルなコントロールは昔のままですが、効き幅が広いのでわかりやすく音作りができます。トーンは左に回すと低域が前に出て丸みを感じるようになり、右に回すとハイが前に出てくる感じですね。
自分としてはトーンはやや右側にして使いたいですね。ガツンと歪ませてベース・ソロで使うだけでなく、あえて歪みを抑え気味にしてフレーズの中で使ってもいいと思います。もちろん、このモデルもアクティヴ・スプリッターとしても使えます。

エフェクターを多用したり長いケーブルを使う場合は、BFアウト2と3が適している

■通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/317849

問:日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社
http://www.electroharmonix.co.jp/rm/voodoobassclassic.html


エデン Glowplug
¥オープン

〈仕様〉 コントロール:ウォームス、クロスオーヴァー、ミックス、ヴォリューム ●入出力端子:インプット、アウトプット ●外形寸法:122(幅)×55(高さ)×90(奥行き)㎜ ●重量:500g ●電源:DC15v(専用アダプター付属)

真空管の太さを加えるペダルって、他にないんじゃないかな

MASAKI:今回は歪み系ペダルというカテゴリーでチェックしていますけど、厳密には真空管のあたたかみのあるサウンドを加えられるペダルですね。珍しいというか、こういう効果が得られるペダルって、他にないんじゃないかなと思います。実際のところ、世の中にはトランジスタ・アンプが多いし、最近はクラスDの小さいベース・アンプを持ち歩くベーシストも増えましたから、そこに真空管による低音の豊かさを加えたいという人はチェックしてほしいですね。
で、サウンドですけど、つなげるだけで簡単に真空管らしい太いローを出すことができます。キャラクターとしては、歪ませた音よりもクリアなベース・サウンドに向いている気がします。このペダルにディストーションなどをつなげると、その太いローのよさが伝わりにくいかもしれないですね。コントロールの効きに関しては、エデンのWTDIやMODULEと比べてですが、抑えめな印象があります。ゆったりと変化していく感じです。ただ、ウォームスは上げきると歪み感が出てくるので、個人的にはその一歩手前で使うのがオススメですね。今は自宅でレコーディングする人も多いでしょうし、そこに低音のウォームさを加えたい人にもオススメです。

真空管らしさを加えていくウォームス。歪み方はマイルドだが、上げきるとかなり歪み感を感じる

問:株式会社ヤマハミュージックジャパン
https://jp.yamaha.com/products/brands/eden/bass_pedals/lednglowp/index.html


コーラス/フランジャー 編

タウラス Vechoor MK-2
¥22,680+税

〈仕様〉 コントロール:デプス、エンハンサー、レイト、デチューン、モード(フランジャーA/コーラス/フランジャーB) ●入出力端子:インプット、アウトプット ●外形寸法:96(幅)×65(高さ)×144(奥行き)㎜ ●重量:500g ●電源:DC9v/12v(アダプター付属)

2つの回路で、厚みのあるコーラスが得られます

MASAKI:マルチ・コーラスと名付けられていて、2種類のアナログ・モジュレーション回路が入っているんですね。で、コーラスと2タイプのフランジャーという合計3つの効果が選べるペダルです。
まず、モード・スイッチで、左側のフランジャーAを試してみたんですが、比較的おとなしめというかコーラスに近い印象を受けました。逆に右側のフランジャーBは、より揺れがハッキリしたフランジャーらしいフランジャーです。真ん中のノーマルとあるコーラスも含めて、全体的にはアナログらしい、ナチュラルなサウンドがいいですね。回路が2つあるおかげか、厚みもありますよ。
僕自身はタッピングで音に広がりを付けたい時にコーラスを使っているんですけど、このコーラスを使うならデチューンをやや上げることでエグみを抑えつつ、エンハンスで深さを整えるという感じですね。ハーモニックス奏法やクリーンな奏法にうねりを加えたい時にも合うと思います。うん、いろいろツマミを触ってみたんですが、どんな設定でもアナログらしいナチュラルなかかりでいいですよ。ベース本来が持っているサウンドを活かしつつ、そこに少しレイドバックしたというかヴィンテージっぽい香りがする音作りができますね。

▲モード・スイッチでコーラスかフランジャーのAタイプ、Bタイプを選ぶことができる

■通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/412966

問:日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社
http://www.electroharmonix.co.jp/taurus/vechoor_mk2.html


エデン I-90
¥オープン

〈仕様〉 コントロール:スピード、デプス、ロー・カット、ミックス・レベル ●入出力端子:インプット、アウトプット ●外形寸法:122(幅)×55(高さ)×90(奥行き)㎜ ●重量:500g ●電源:DC15v(専用アダプター付属)

モダンなキャラクターのコーラスらしいコーラスです

MASAKI:まず、感じたのは、WTDIとかにも通じる、エデンらしい各コントロールの反応のよさです。少し動かすだけで、音がしっかりと変わってくれる。だけど、効き幅が広いかというと、デプスやスピードをフルに上げきってもフランジャー的にはならないんですよ。あくまでもコーラスというサウンドでまとまってくれてます。
キャラクター自体は、アナログらしいナチュラルさがありつつ、音像がハッキリしている印象を受けました。ヴィンテージ寄りというよりは、モダンな音色という気がしますね。デザインもモダンな感じだし。で、そのモダンな音色、キャラクターでしっかりとコーラスをかけてくれるんです。
あと、特徴的なのはロー・カットですね。一般的なコーラスはスピードとデプスで音色を決めるんですが、このロー・カットがあることで、ローがぼやけてしまうのを防いでくれてます。結果、コーラスによる広がりがわかりやすく、聴きやすくなってます。そして、ミックス・コントロールが付いていて、どれだけコーラス・サウンドを混ぜるのかを決められるのもいいと思いますよ。原音を損なうことなく、さりげなくかけたいという時に親切なツマミだと思います。あと、ベースでやる人はあまりいないかもしれないですけど(笑)、コード弾きにもいいですよ、これ。

スピードとデプスというコーラスの基本的なコントロールはどちらも効きがしっかりとしている

問:株式会社ヤマハミュージックジャパン
https://jp.yamaha.com/products/brands/eden/bass_pedals/i90/index.html


エデン AstroFlange
¥オープン

〈仕様〉 コントロールヴェロシティ、アルティチュード、ロー・カット、エフェクト・レベル ●入出力端子:インプット、アウトプット ●外形寸法:122(幅)×55(高さ)×90(奥行き)㎜ ●重量:500g ●電源:DC15v(専用アダプター付属)

コーラスと同じく、エデンらしい“さりげなさ”があります

MASAKI:フランジャーということで、左下で紹介しているコーラスと同じモジュレーション系、空間系ですね。で、フランジャーというと、世の中には過激にかかるモデルもあるんですが、I-90と同じように“さりげない”“大人っぽい”“高級感”という印象を受けましたね。
もちろん、しっかりとしたフランジャー効果を得られるんですが、ツマミをフルに上げてもえぐい感じがしないし、すごい音の波がなだらかなんです。そう言った意味でも、ベースで使いやすいフランジャーだと思うし、コーラス寄りと言えるかもしれないですね。さりげなく使いたいですね。あと、I-90と同じくロー・カットがついているので、低域をすっきりさせてかかりぐあいを明確にできるし、原音とのミックス具合を調整できる。I-90と弾き比べてもらうのがおもしろいと思います。

ロー・カットで低域にフランジャー効果がかかることを抑え、音をはっきりとさせることができる

問:株式会社ヤマハミュージックジャパン
https://jp.yamaha.com/products/brands/eden/bass_pedals/astroflange/index.html


リミッター 編

ロジャー・メイヤー RM 58M LIMITER
¥オープン+税

〈仕様〉 コントロール:レシオ、アウトプット、スレッショルド ●入出力端子:インスト・イン、ライン・イン、インスト・アウト、ライン・アウト ●外形寸法:127(幅)×51(高さ)×94(奥行き)㎜ ●重量:340g ●電源:専用DC48vアダプター(付属)

スラップ・ベーシストにもオススメしたいリミッターです

MASAKIコンプレッサー/リミッターは、ベーシスト必須のアイテムですね。で、ざっくりですが、コンプは大きい音を小さくして小さい音を大きくする、リミッターは大きな音を抑えるという違いがあるんですが、ともに音量のばらつきをなくして、聴きやすくするというものです。よく、ライヴではアンプ直だよと語るベーシストでも、けっきょくは卓でコンプやリミッターをかけますし、それなら自分の音は自分ですべてまとめたいですからね。それに、どんなにウマくても音のばらつきは出ますから。
で、このRM 58Mはリミッターです。コントロールが2つというシンプルなモデルですが、スタジオ・クオリティのRM 58 LIMITERをコンパクトにしたというすごいものです。リミッターのかかり自体はすごいナチュラルで、ツマミを上げ下げしても、そのナチュラルさが保たれますね。もちろん、しっかりとその効果はあります。ダイナミクスもちゃんと感じられる。だから、オーソドックスなプレイをするベーシストにはもちろん、スラップにも向いていると思います。スラップって、コンプを強くかけすぎるとヌケとかダイナミクスがなくなってしまうので、こうしたナチュラルなリミッターがオススメなんですよね。

音量の抑え具合を調整するレシオ、どのレベル以上の音量を抑えるのかを調整するスレッショルドとシンプル

■通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/504192

問:日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社
http://www.electroharmonix.co.jp/rm/rm58m.html


飛び道具 編

デジテック Bass Whammy
¥33,000+税

〈仕様〉 モード(ハーモニー/ワーミー/デチューン)、トラッキング・モード(クラシック/コード) ●入出力端子:インプット、アウトプット、MIDIイン ●外形寸法:170(幅)×61(高さ)×196(奥行き)㎜ ●重量:1,370g(アダプターを除く) ●電源:DC9v(専用アダプター付属)

2オクターヴ上で、エグくかかるようにして使ってます

MASAKI飛び道具と言えば、ベース・ワーミーでしょう! 今日、試奏するまでもなく、僕のソロ・ライヴでの必需品なので使い慣れてます。ちなみに、僕は右側のワーミー・モードにして、2オクターヴ上の、エグくかかるパターンを選んで使ってます。踏めばかかるというわかりやすさもいいですよ。あと、ワーミー・モードで3オクターヴ下が出せる“DIVE BOMB”というのがあるんですが、個人的には荒々しすぎます(笑)。もう、すごいことになります。
で、左側のハーモニー・モードではペダルを上げ下げすることで、設定された音程の範囲で変わってくれます。曲中で使う時にはコード感を邪魔しないように、オクターヴの上下とか5度の上下で使うのが間違いないかなって気がします。で、デチューン・モードはいわゆるコーラス的な効果ですね。これも性能がいいというか、ベースで使いやすい。
まあ、さりげなく使うにはもったいないですよ(笑)。ハデに使ってほしい。飛び道具的なエフェクターなので、曲中で何度も使うというものでもないし、ベーシストにとって必須アイテムかと言われると違うかもしれないですけど、まさにワーミーならではのいろいろなパターンのピッチ・シフト効果を簡単に得られるというのは大きいと思います。

ペダルを踏むと、3オクターヴ下の音にシフトできる“DIVE BOMB”。
強烈な効果で耳を奪うこと、間違いない

■通販で購入可能■
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00156-00045138.html

問:株式会社神田商会
http://www.kandashokai.co.jp/flos/digitech/effectors/bass_products/bass_whammy.html


タウラス Dexter MK-2
¥34,400+税

〈仕様〉 ●コントロール:+オクターヴ・レベル、+オクターヴ・レンジ、−オクターヴ・レベル、−億ターヴ・レンジ、ドライ・レベル ●入出力端子:インプット、アウトプット ●外形寸法:96(幅)×65(高さ)×144(奥行き)㎜ ●重量:600g ●電源:DC12v(アダプター付属)

オクターヴを上下に加えられるペダルは珍しいです

MASAKIオクターヴァーですね。このDexterは、1オクターヴ上と下のサウンドを加えられるんですが、上下にかけられるってのは、他になかなかない気がしますね。そういったところでも、飛び道具度は高い気がします。
その効果もおもしろくて、レンジというツマミでエフェクトがかかる周波数をコントロールできるんですが、左に回すとトーン全体がまろやかに、右に回すとやや硬くなる印象ですね。それが、オクターヴ上、オクターヴ下にそれぞれ設定できるので、アイディアやセンスしだいで、いろいろな使い方ができますよ。オクターヴ上か下だけを加えることもできるし、原音に対しての混ぜ具合も調整できるのもいい! 意外といろいろできそうですね。
飛び道具的に使うのもありですが、僕なら、インストゥルメンタル曲でベースでメロディを弾く時にオクターヴ上を足して、そのメロディ感をハッキリさせるのに使いたいですね。レンジ・ツマミの調整で音を際立たせることができそうです。もちろん、ベース・ラインにオクターヴ下を加えるという一般的な使い方も問題ないですしね。バンド・サウンドに欠かせないペダルではないかもしれないですけど、ソロを聴かせるベーシストとかにはチェックしてもらいたいですね。

ドライ・レベルで原音とオクターヴ音の混じり具合をコントロールできる

問:日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社
http://www.electroharmonix.co.jp/taurus/dexter_mk2.html


エデン CaliforniWAH
¥オープン

〈仕様〉 コントロール:ロー・ポイント、センシティヴィティ、レゾナンス、エフェクト・レベル、ヴォイス・スイッチ ●入出力端子:インプット、アウトプット ●外形寸法:122(幅)×55(高さ)×90(奥行き)㎜ ●重量:500g ●電源:DC15v(専用アダプター付属)

ファンキーなノリやうねりを出すのに最適です

MASAKIオンにするだけでワウ・サウンドが得られるオート・ワウですね。踏むだけでファンキーな雰囲気になります。逆に言うと音圧のあるメタル・サウンドの中では使い方が限定されるかもしれないですが、そうではない楽曲でのベース・ラインを際立たせたり、16ビートの楽曲の中でうねりを出したりするのに向いていると思います。ドラムとベースだけになる場面で使ったりするのもいいでしょうね。
ツマミの効きという面では、WTDIに比べると、グイグイと変わる感じではなく、しっとりとかかる印象ですね。このあたりはGLOWPLUGに近いのかもしれないです。ロー・ポイントというコントロールで、かかり始める周波数帯を決められるんですが、ベースらしく使うならこのロー・ポイントは左寄せにしたほうがいいかもと感じました。あと、センシティヴィティで強く弾いた時だけかかるように設定するとフレーズによりうねりが出せると思います。そのあたりはセンス勝負でしょうね。
ヴォイス・スイッチは押すと、まろやかになる印象で、押したほうが好みですね。そこは弾く人によって、わかれるところでしょうね。設定次第でドカンとハデにかけることもできますが、個人的には渋く使いたいペダルです。

▲ヴォイスを押すことで、2種類のキャラクターを切り替えられる。MASAKIは押した時のまろやかなトーンが好み

問:株式会社ヤマハミュージックジャパン
https://jp.yamaha.com/products/brands/eden/bass_pedals/californiwah/index.html

 

 

◎MASAKI。CANTAやダイダ・ライダ、ソロ、他、多方面で活躍する“ギター殺し”ベーシスト。9月7日からCANTAの全国ツアーが始まる!

MASAKI公式サイト
http://www.masaking.com/

アルバム
Did I make it?』/CANTA
ワードレコーズ GQCS-90714 ¥3,000+税