高崎 晃本人のギターを弾かせていただきました!

キラー・ギターから、またまた高崎マニア感涙の新ラインナップが登場した。“8118”というラウドネスの新作のサブ・タイトルにもなった名前を冠し、これまでにないグリーン・フィニッシュ! さっそく試奏記事を企画したところ、まだ本人のギターしかないとのことで、なんと、本人のギターを試奏できることになった!!
※WeROCK 065の掲載記事より。

これまで、WeROCKでも多くのモデルを試奏させていただいてきたキラー・ギター。どのモデルもプレイヤー、すなわち弾き手のことを考えられた作りになっており、その高いクオリティには脱帽することばかりだった。中でも、高崎 晃(ラウドネス)のシグネイチャー・モデルは、変形ギターではあるものの、サウンドはもちろんのこと弾き心地もつねに最上位のギターと言えるほど、素晴らしい出来なのだ。

そんな高崎シグネイチャー・モデルであるKG-Primeに最新モデルが登場。最新作であり、すでに名作と誉れ高いアルバム『RISE TO GLORY』のサブ・タイトルである“8118”と命名されたモデルだ。今回、試奏するにあたり、キラー・ギターさんに、試奏用モデルを手配していただいたところ、なんと、本人のギターが来てしまった。本人ドンズバ・モデルとかではなく、本人が弾いてるそのままのギターが、である。これは、取り扱いに緊張することはもちろん、ヘタなことも書けないじゃないか……と思いつつ、さっそく試奏にチャレンジ。

本人愛用のハード・ケースから姿を現わしたプライムは、いつもよりも余計に神々しく輝いているようにも見える(たぶん本人のという意識があるから)。手にとってみると、あいかわらずバランスがよく、重量も重くないのであつかいやすさを感じる。メーカーによると、高崎本人から実験的に比較的軽量なアッシュ材を使用し、パーツなどすべて組み込んだうえの重量が3.5㎏ぐらいを狙ってほしいというリクエストの元に制作されたそうだ。なので、これまでのモデルよりも軽く感じる人もいるのでは!? ヴィジュアル的には、これまでにないような原色に近いカラーと、シグネイチャーでは初となる、フロイド・ローズやペグがブラック・パーツで構成されている点に目がいく。

では、最初から全開モードで、マーシャルを歪ませて弾かせていただきます。すみません、高崎師匠! ローEmを弾いた瞬間、ドカーンときた! 音ヌケ感がハンパない!! どこか、特定の音域が出すぎてるという感じがなく、低域から高域まで幅広いレンジで出ている印象を受けた。あえて言えば、やや中域を抑えてブライトさを強調している感じなので、スコーンとヌケてくれるのだ。倍音の出方もさすが! それと、なによりも音のレスポンスがいいのだ。弾いた瞬間に、タイム・ラグなしで鳴ってくれる。

今回のモデルは、ピックアップがダイレクト・マウントになっているとのことで、その影響があるのだろうか。さて、このモデルは高崎用に調整されているわけで、それがどういうセッティングになってるかレポートしておこう。まず、弦高は、高すぎず低すぎず、とにかく弾きやすい高さだ。22フレット頂点から1弦の弦下で1.5mm、6弦の弦下で2.0mmのセッティングだそうだ。アーム・アップ幅は、そんなに広くなく、4本バネ仕様なのだが、硬くはなくスムーズに可動し、思いきりダウンさせようとすると力がいるセッティングだ。ネックは、VUシェイプで、ロー・ポジションではVシェイプなのだがVが強いという感じは少なく、9フレットあたりからがっしりとしたUの握りになる。がっしりとしていながら、分厚さは感じない。細かい部分にもキラー・ギターのクオリティが行き届いてることがわかる。
こういうギターがあれば、ライヴではもちろん、自宅で弾いていても楽しくなるだろうな……かならず欲しくなってしまう。そんな1本なのだ。

なお、WeROCK 065の誌面では、このモデルに関する高崎 晃本人のコメントも合わせて掲載! ぜひ、誌面をチェックしてみてほしい。

 

キラー:KG-Prime Signature 8118 ¥670,000(+税)

〈仕様〉 ●ボディ:アッシュ ●ネック:ハード・メイプル、VUシェイプ、ディープ・インサート・ジョイント ●指板:フィギャード・メイプル、22フレット(JESCAR #55090) ●スケール:648mm ●ピックアップ:セイモア・ダンカン Akira Takasaki Signature “THUNDER IN THE EAST”×2 ●コントロール:1ヴォリューム、ピックアップ・セレクター、ダイレクト・スイッチ(ヴォリューム・キャンセル) ●ナット:フロイド・ローズ R2(上止め) ●ブリッジ:フロイド・ローズ・オリジナル ●カラー:ヴァイパー・グリーン(ポリエステル・フィニッシュ)

最近のプライムにはなかったダイレクト・スイッチを装備。小型タイプなので、引っ掛けて折れてしまうようなことも少ない

▲ポジション・マークには、蓄光素材を採用。ライヴでの使用も考えらている。写真からわかるように貼り指板を採用している

見よ、キラーならではのロー・アングルなブリッジを! これに慣れてしまうと、ふつうのギターが弾けなくなってしまう弾きやすさなのだ

本人モデルは裏バネは4本掛けになっていた。よく見ると違うタイプのバネが張られていることに注目!

 

問:キラーギターズ株式会社
http://www.killer.jp

株式会社ESP(Killer Guitars Distributor)
http://espguitars.co.jp