SAKIがお試し!〜UAFX Lion編

SAKI的 楽器試奏会を2本お届けしよう。
続いては、試奏していただくなり大絶賛したユニヴァーサル・オーディオのアンプ・シミュレーターUAFX Lionだ。
ヴィンテージ・マーシャルのモデリングということで、モダンなサウンドを出すSAKIには歪みが弱いかと思いきや、かなりのお気に入りだったとのこと。
この音からインスパイアされて完成した楽曲(YouTubeのWeROCK TV)とともに熟読せよ!


SAKIによる試奏動画


Universal Audio
UAFX Lion ’68 Super Lead Amp

¥61,100(税込)

 

【仕様】
●コントロール:ヴォリュームⅠ、ヴォリュームⅡ、アウトプット、ベース、ミドル、トレブル、ルーム、プレゼンス、ブースト
●スイッチ:スピーカー・セレクト、ストア、アンプ・モデル(ベース、リード、ブラウン)、オン・オフ・スイッチ、プリセット・スイッチ
●入力端子:1/4インチTSフォーン × 2(Input 2はステレオ接続用 & 4ケーブル・モード用)
●出力端子:1/4インチTSフォーン × 2(Output 2はステレオ接続用 & 4ケーブル・モード用)
●USB端子:Type-C(コンピューター経由によるアップデート用)
●電源:外部ACアダプター(アイソレートタイプ 9V DC/センターマイナス/400 mA以上)、純正のPSU-GP1-WWを別売

SAKI最初のイメージは、“ヴィンテージ系のマーシャルなので歪まない”かと思ってたんですが、ぜんぜん問題なく歪んでくれました。最初に、そういうイメージだったのでオーバードライブを接続したりすることも考えたんですけど、ブースト・コントローラーを全開にすることで“ぜんぜん歪むじゃん”って思いました。
ポイントは、ヴォリューム
の使い方ですね。それぞれの上げ方で歪みのニュアンスが変わってきておもしろいんです。私、実機のヴィンテージ・マーシャルを鳴らしたことがないから、このヴォリュームの組み合わせを知らなかったんですね。それが、このLionでできるんです。この組み合わせで音を作れるシミュレーターって、あまりないと思うんです。ふたつのヴォリュームでいろんなトーンが作れるというのは、すごく楽しかったですね。スマホのアプリで、いろいろとプリセットも試せるんですが、そうしないでLion単体だけでエディットしていっても充分にいいトーンが作れました。
基本的に、すごくシンプルな操作性で、実機と違うのはルーム・コントロールぐらいだと思うんですが、このルームを使うことでエア感が増します。リバーブとはちょっと違くて、ホントに部屋の空気感を調整するというか。このルームを使ってソロを弾いたら、他に空間系のエフェクターを使わなくてもいいなという音が作れました。ルームを上げていくと質感が変わってリード感も出るんですよ。
アンプのモデルは3つ選べて、私が気に入ったのはいちばん歪むブラウンです。
リード・モデルは、1959をイメージさせてくれるパリっとしたトーンになります。マーシャルならではの押し出し感があって、“これが王道サウンドなんだ!”と思いました。どのモデルも、実機をじっさいに触ったことがないから、どういう音が出るのかわからないまま弾いてみたんです。それでも、これがヴィンテージ・マーシャルの音なんだろうなというのを実感できました。
どのアンプ・モデルも、それぞれのキャラがぜんぜん違うんですね。たとえばベースを使うとそれほど歪まないもののちゃんと真空管の感じが再現されている。ブラウンは、いわゆる昔ながらのハード・ロック・サウンドですね。ぜんぜん歪まないのかと思ってたら、ブラウンを使えばまったくそんなことはなかったです。それよりも、今までDAWのプラグインだと潰れてしまうようなローの部分もしっかり出てくれて芯のある低域を再現してくれました。プラグインとはひと味違って、すごくLionのよさを感じました。
今回の私のセッティングはブースト・コントロールはフルになっていますが、じつはヴォリュームの調整ぐあいでもっと歪ませることもできるんですよ。フル・アップにすると、かなり“ガ〜”っと来るんですけど、そこまでしなくてもちゃんとアンプ感があると感じました。アンプ・モデルとキャビネット・モデルの組み合わせで歪みの質感も変わってくるし、そこにヴォリュームの設定でさらに変化できるのが楽しいんです。そのかかりぐあいも、それぞれのモデルによって変わってきます。それにブーストを下げめにすると、芯のあるクリーンやクランチも作れるんです。じつはクリーンやクランチって、アンプで作るのもその音をレコーディングするのも難しかったりするんですよ。それがLionを使えば、安定して出せるのはすごくいいですね〜。
EQは、ベース、ミドル、トレブル、プレゼンスとあって、昔のマーシャルってEQが効かないイメージがあるんですけど、これはしっかり効いてくれます。そこまで激烈に変化するわけではなくて、“THE マーシャル”の音が簡単に作れるんじゃないかと思いました。
お世辞抜きで言ってしまうと、これまでの試奏仕事をしたなかで、いちばん好きかもしれません! 自分のデモとかで使いたいなって思いました。動画の楽曲も、このLionの音からひらめいてできたんです。

▲3種類のアンプから、SAKIはBROWNを選択。ドライヴはフルで鳴らしてくれた

キャビネットは、GB25をセレクト

■SAKI’s setting

↓クリックで拡大できます

▲お気に入りのセッティングだ。ルーム・コントローラーはソロ時のもので、バッキング時はゼロに設定。
ふたつのヴォリュームの位置がポイントとなっている

 

■UAFX Lionの詳細■
https://hookup.co.jp/products/universal-audio/uafx-lion-68-super-lead-amp

■SAKI 公式X■
https://twitter.com/_chakixx_