新楽器2023-2024/KENTARO × ゼマイティス:MFV22 編

メタル・プレートが個性を醸し出すゼマイティスから、Vモデルがリニューアルして発売された。
このモデルはダイダ・ライダなどで活動するKENTAROからの意見を取り入れて進化!
その進化具合を本人に試奏してもらった!


Zemaitis
MFV22 Black
¥オープン

【仕様】
●ボディ:ジュラルミン・トップ+マホガニー・バック
●ネック:マホガニー、セット・ネック、635mmスケール
●指板:バウンド・エボニー、22フレット
●ピックアップ:ドラゴン・クラシック・ネック(フロント)、ドラゴン・クラシック・ブリッジ(リア)
●コントロール:ヴォリューム、3ウェイ・トグル・スイッチ
●ブリッジ:オリジナル・ブリッジ
●ペグ:ゴトー製 SGV510 A01MG-T-Crome
●カラー:ブラック(MFV22 Black)、ナチュラル(MFV22 Natural)
●付属品:ハード・シェル・ケース

——ゼマイティスを愛用しはじめてから、20年以上たっているとのことで?
KENTARO
:もともとゼマイティスには僕好みのVシェイプがなくて、グレコでゼマイティス・ライセンスのギターを作るとなった時に、それならこんなVでどうですかという話をさせて頂いて。
トニー・ゼマイティス(創設者)さんもVは作ってはいたのですが、形がぜんぜん違うタイプだったみたいなんです。それで、どうせVで作るなら、僕が使っていたグレコのGVを元に採寸してもらって作ろうとなりまして。それで、できたのが最初に使っていたGZVなんです。今回、持ってきていたモデルの前にも、メタル・フロントがないタイプのVを作ってもらって、それが市販された時に好評だったので僕も調子に乗ってメタル・プレートのGZVを作ってもらったんです。
僕のはEMGピックアップに変更してもらっていて、市販された時にも最初からEMGが搭載されたモデルもありました。
——EMGに変更した理由というのは?
KENTARO
:その前に使っていたGVがEMGだったので、持ち替えた時にセッティングを変えずに弾きたかったんです。それでEMGに統一したかったんですね。
——今のモデルを使い続けている理由を教えてください。
KENTARO
:もう20年使い続けているので他のギターと比べてどうという感じがなくて、“ギターと言ったらこれ”という感覚で弾いてるんですよ(笑)。
あえて言うなら、一般的なVよりも、ネックのスケールが長いんですね。25インチ(635mm)になっていて、ミディアム・スケールのネックより長くてロング・スケールよりも短い中間ぐらいのスケールなんです。このスケールが自分にとってはちょうどいい。
——マホガニー・ボディとネックというのは?
KENTARO
:これは僕の意見ではなく、もともとゼマイティスがこの仕様で作ってくれたんです。
でも、このVは、いわゆるマホガニーのVというトーンよりも、もう少し締まった音がするんです。ボディの厚さも関係してるのかな? Vって、コンコン鳴ってローが少ないイメージですけど、ゼマイティスVはけっこう低域も豊かなんです。
これはメタルが付いてるからだけではないと思うんですよ。付いてないモデルもローが出ていましたから。ブリッジとかも含めてアルミを使ってるじゃないですか。でも、見た目ほどキンキンしないんです。見た目はメタルな感じですけど、印象よりも柔らかいトーンが出てくれます。
——そして、今回のMFV22になりましたが、弾いた印象はどうですか?
KENTARO
:1ヴォリューム、1スイッチというコントローラーと、その取り付けられている位置も僕のを継承してくれていて、なんの違和感もなく弾けました。
市販のGZVは、僕のモデルとは違う位置にヴォリュームが付いていたんですが、ハイ・ゲインで弾くことも多いのでブレイク時に音を切りやすくするために、この位置に移動しました。それが、しっかり採用されていますね。少しだけ、デザイン上とザグリの問題で違うんですか? でも、違和感ないですね。すごく、いい位置だと思います。
なにしろ、ゼマイティスVは、僕が世界一弾いてると思いますので(笑)。トグルの位置も、いわゆるVの位置だと少し遠くて早い切り替えができないので、移動してここの位置にしました。今回のMFVを製作するにあたり、何度か打ち合わせもさせて頂いて立ち上げの時から意見をさせてもらい、20年分の経験値を注ぎました(笑)。
——完成具合はいかがでしょう?
KENTARO
:いろいろな意見をさせていただいたうえで、昔のGZVを継承しながら現代のニーズに合うようにパーツを変えていったりして進化させていったんです。僕のモデルとはピックアップが違いますが、なんの違和感もなく使える音です。今や希少な、いいエボニー指板を使ったりと高級感はそのままで、じつはネックの握りも僕のより少し細めで弾きやすさが増してます。ゼマイティスは、他のギターにはない個性があるじゃないですか。もちろんメタルにも合いますが、もっと広い意味でどんなジャンルでも使えるし、持ってるだけで際立つモデルだと思いますね。

▲20年近く愛用しているKENTAROのグレコ GZV(左)と並べてみると……。KENTAROモデルは年季が入りすぎてる他(笑)、ピックアップの違いぐらいで、コントロール類の位置などは、しっかりと継承されている。KENTAROモデルの右下にあるツマミはダミーだ

▲もともとハイ・ポジションが弾きやすいVだが、MFVは1弦側にカッタウェイが入っており、さらに弾きやすい

▲裏面のコントロール類を覆うパネルにも、見事な彫金が!!

▲ペグは、ロック式を採用し、チューニングが安定!

▲こちらはナチュラル・カラーのMFV22 Natural。カラーリングが違う以外は、すべてMFV22 Blackと同仕様となっている

▲ナチュラル・カラーのモデルは木目が確認できるフィニッシュだ

 

■使用弦をロトに変更!

KENTAROこれまでのメーカーから、ロトサウンドの弦に変更しました。ロト弦は触った感じが滑らかで、音的には倍音がキレイに出る印象です。数種類のシリーズを試させて頂いた中で僕が使用を決めたのはウルトラ・マグというシリーズ(09〜42)で、音に張りがあってハイの鳴り方がキランっとして自分にしっくりくる感じです。
テンションもいい感じで弾きやすいですし、弾き込んでもトーンが安定していてありがたいですね。

 

■ゼマイティス MFV22 Blackが通販で購入可能
◎御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/c/gr462/gr463/gr465/00015-00110986

■ゼマイティス MFV22 Blackの詳細■
http://www.zemaitis-guitars.jp/metal_front/mfv22_black.html

■ゼマイティス MFV22 Naturalが通販で購入可能■
◎御茶ノ水楽器センター

https://www.gakkicenter.com/c/gr462/gr463/gr465/00015-00110984

■ゼマイティス MFV22 Naturalの詳細■
http://www.zemaitis-guitars.jp/metal_front/mfv22_natural.html


▲ダイダ・ライダ/アルバム『一閃』
(ワルキューレ・レコード)

◎KENTARO1993年にガーゴイル似加入し、2018年まで活躍。近年は、ダイダ・ライダをはじめ、正式加入したアンチェインドやさまざまなセッション、ソロ活動も精力的に展開。Vシェイプを手に、スラッシーなプレイやハード・ロックなど幅広く弾きこなすギタリストだ。最新作はダイダ・ライダの『一閃』(写真)。

■ダイダ・ライダ 公式サイト■
https://daidalaida.site/

■アンチェインド 公式サイト■
https://unchained.amebaownd.com/

■KENTARO 公式サイト■
https://kentarocks.stores.jp/