J. Rockett Audio Designsによる極上の歪み

アメリカ・カリフォルニアのハイエンド・エフェクター・ブランドのJ. ROCKETT AUDIO DESIGNS。
WeROCKでも、これまで幾度か試奏レポートをお届けしてきたが、そのJ. ROCKETT AUDIO DESIGNSより新たな歪み系ペダルが登場した。
今回は、その最新モデルと合わせて、極上の歪みを作り出せる4台に焦点を当てた試奏レポートをお届けしよう。


最新モデルのEl Hombreをチェック!

El Hombre
¥オープン

【仕様】
●コントロール:ヴォリューム、ゲイン、バイト
●スイッチ:エフェクト・オン/オフ
●入出力端子:インプット、アウトプット、DCイン
●電源:9vバッテリー、または9vDC(別売パワー・サプライ)
●消費電流:18mA
●外形寸法:59.5(幅)×48(高さ)×104(奥行き)mm
●重量:約394g

数々の名機を現代に蘇らせたかのようなサウンドを作り出してくれるジェイ・ロケット・オーディオ・デザインズ。
本誌でも何度か試奏させて頂いているのだが、原音をそこなうことなく、とにかく極上なトーンに仕上げてくれるエフェクターだ。
そんなブランドから、新たなオーバードライブであるEl Hombre(エル・オンブレ)が登場した。今回は、ZZ TOPのギタリストであるビリー・ギボンズの1970年代初期の作品で聴かれるような、優れたギター・トーンのオーバードライブ・サウンドを目指したところから開発が始まったとのことだ。
まずは、アンプをクリーン・サウンドにしてどのぐらい歪むか試してみた。
ゲイン・コントロールを最大にすると、クランチ程度の歪みになってくれる。ところが、トーンだと思っていたバイトというツマミを上げていくとハイが強調されるのか、歪みが増していくように感じられる。バイトを下げていくと音量レベルも下がるので、単純なトーンではないところがおもしろい。
今度は、アンプを歪ませて使ってみよう。歪みのツブの大きさがあり音圧のあるトーンが返ってきた。ローの食いつきがよく、中域も厚めになってくれる印象だ。アンプをクリーンにして使用した時のバイト・コントロールが、これまた違う方向性を感じる。先ほどは、いちばん絞るとレベルも低くなったのだが、今度は上げていくと、たしかにハイの成分は増すのだが歪みと押し出し感が増していくので、ロー・ミッドが増えていく感じさえある。このバイト・コントロールはおもしろいぞ!
激歪みになるわけではないが、あくまでも原音を大切にしつつ、ディストーション的なニュアンスをプラスしてくれるモデルなので、メタルにもピッタリだぞ。

■El Hombreの詳細
https://www.kandashokai.co.jp/flos/j_rockett_audio_designs/tour_series/el_hombre.html

■El Hombreが通販で購入可能■
○神田商会オンラインストア
https://store.kandashokai.co.jp/c/gr745/gr756/00151-00109683
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00151-00109683.html


幅広い歪みを作り出せる1台

Broverdrive
¥オープン

【仕様】
●コントロール:Levbro(レベル)、Brogain(ゲイン)、Brotone(トーン)
●スイッチ:エフェクト・オン/オフ
●入出力端子:インプット、アウトプット、DCイン
●電源:9vバッテリー、または9vDC(別売パワー・サプライ)
●消費電流:12mA
●外形寸法:59.5(幅)×48(高さ)×104(奥行き)mm
●重量:約397g

こちらも、ジェイ・ロケット・オーディオ・デザインズの中では比較的新しいモデルのオーバードライブだ。
エル・オンブレを“ディストーションっぽい歪み”と言ったが、こちらはその要素もありつつ、さらに幅広い歪みを作り出すことができるモデルになっている。アンプをクリーン・セッティングにして、もっとも歪ませるようにゲインを上げると、クランチ以上から
ディストーション手前まで歪んでくれる。こちらもトーンを上げていくと歪みが増してくれた。アンプを歪ませて使用してもブースター的に使うこともできるし、トーンとゲインを組み合わせると幅広い音色を作り出すこともできる。たった3つのツマミで、いろんな顔を持ったオーバードライブだ!

■Broverdriveの詳細
https://www.kandashokai.co.jp/flos/j_rockett_audio_designs/tour_series/broverdrive.html

■Broverdriveが通販で購入可能■
○神田商会オンラインストア
https://store.kandashokai.co.jp/c/gr745/gr756/00151-00106792
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00151-00106792.html


名機を蘇らせた納得の音色

Archer Ikon
¥オープン

【仕様】
●コントロール:アウトプット、トレブル、ゲイン
●スイッチ:エフェクト・オン/オフ
●入出力端子:インプット、アウトプット、DCイン
●電源:9vバッテリー、または9vDC(別売パワー・サプライ)
●消費電流:26mA
●外形寸法:59.5(幅)×47(高さ)×104(奥行き)mm
●重量:約390g

名機ケンタウルスを彷彿とさせるヴィジュアルに“おっ!”と思ったギタリストも多いはず!
そんなマニアを納得させるトーンを持っているのがこちらのモデルだ。オリジナル・ケンタウルスと同じロシアン・ダイオードを使用しており、オーバードライブとしてのトーンもさすが。ミッド・レンジをふくよかにしつつ、ナチュラルにドライヴ感をアップしてくれる。さらに、本家ケンタウルスのようなオフでも得られるバッファ感も近い印象で、接続しただけで音が前に出るように感じられた。
これは、どのモデルもそうなのだが、かなりコンパクトなサイズなのでエフェクト・ボードにも収まりやすく、ホントにオススメのオーバードライブ達である。

■Archer Ikonの詳細
https://www.kandashokai.co.jp/flos/j_rockett_audio_designs/tour_series/archer_ikon.html

■Archer Ikonが通販で購入可能■
○神田商会オンラインストア
https://store.kandashokai.co.jp/c/gr745/gr756/00151-00106772
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00151-00106772.html


ジェフ・ベックの要望に応えたモデル

The Jeff Archer
¥オープン

【仕様】
●コントロール:アウトプット、トレブル、ゲイン
●スイッチ:エフェクト・オン/オフ
●入出力端子:インプット、アウトプット、DCイン
●電源:9vバッテリー、または9vDC(別売パワー・サプライ)
●消費電流:26mA
●外形寸法:59.5(幅)×47(高さ)×104(奥行き)mm
●重量:約392g

下のカタログで掲載しているアーチャーを元に、希少なパーツを使用してジェフ・ベックの要望に合わせてモディファイしたモデルで、アーチャーよりも、やや歪みを増してる印象だ。
と言っても激しく歪むわけではなく、あくまでもギターやアンプのトーンを大切にしてブースト&オーバードライブさせてくれるので、クリーン・ブースター的な使用ができるモデルだろう。かなり幅のある使い方ができるオーバードライブといえる。アンプをクリーンにしても、ゲイン(効きぐあいが他と違う)上げめでクランチより歪んでくれるし、トレブルと記してあるコントローラーは、その名の通りトーンというより明らかにトレブルEQツマミ。なので、トレブル・ブースター的な使用もできるぞ!

■The Jeff Archerの詳細
https://www.kandashokai.co.jp/flos/j_rockett_audio_designs/tour_series/the_jeff_archer.html

■The Jeff Archerが通販で購入可能■
○神田商会オンラインストア
https://store.kandashokai.co.jp/c/gr745/gr756/00151-00106786
○御茶ノ水楽器センター
https://www.gakkicenter.com/SHOP/00151-00106786.html


その他のJ. Rockett Audio Designsの
高品質歪みエフェクター

今回、試奏はしていないが、ジェイ・ロケット・オーディオ・デザインズには、まだまだ高品質な歪みエフェクターが満載だ。
Archerは、Klon系の充分なヘッドルームを持つ多彩なオーバードライブ/ブースター・ペダル。
Hot Rubber Monkeyは、ダンブル系アンプの歪みを再現したモデル。
The Dude V2は、クラシック・ダンブル・スタイルのサウンドをデザインしたペダル。
The Animal ODは、1968年マーシャルSuper Lead、いわゆる“Plexi”のを再現。
.45 Caliberは、 マーシャル JTM 45系サウンド。
The Majesticは、1970年代ロックのトーンを再現したモデル。
GTOは、マイルドな歪みのナッシュビル系のサウンド。
Blue Note Tour Seriesは、ブルージーでジャジーなナチュラル・ロー・ゲイン・ドライブだ。

■J. Rockett Audio Designsの詳細
https://www.kandashokai.co.jp/flos/j_rockett_audio_designs/