及川樹京（マーデラス）がモーリーのワウを全機種試奏！

歪み系エフェクトとともに、ヘヴィ・メタル・ギタリストに欠かすことができないのがワウ・ペダルだ。
スティーヴ・ヴァイの使用により、イッキにワウの代表格となったモーリー・ワウを、これまた日頃からモーリー・ワウを愛用しているマーデラスの及川樹京が全機種試奏してくれた！

及川樹京による踏み比べ動画

20/20 Lead Wah Boost / MTLW2
実勢価格￥19,800（税込）

【仕様】
Switch-less機能搭載モデル
●コントロール：レべル、コンツァー
●外形寸法：114.3（幅）×63.5（高さ）×174（奥行き）㎜
●重量：920g

リード・ワウ・ブーストは、ブースト・レベルをフラットにすると、これまでのモーリーの伝統的なトーンに近いと感じました。それと、全機種に言えることなんですけど、サイズは小さくなっても踏み込みの幅はキープされてるんですね。なので、今までモーリー・ワウを使ってきたギタリストにもストレスなく使える印象です。
ブースト機能に関してはすごく便利です。たとえばバッキング中にオブリを入れるタイミングがあったりした際、バッキングの歪みってソロより弱めにしてるギタリストがいると思うんですけど、このワウでブーストを上げておけばワウを踏んだ瞬間にリード・サウンドが作れるんですよ。使えると思いますね。

▲モーリー・ワウの最大の特徴はスイッチレス仕様。
裏ブタを開けてこの部分を調整すれば、ペダルを戻した時のワウ・オフのディレイ・タイムが変更できる

■20/20 Lead Wah Boost / MTLW2の詳細■
https://hookup.co.jp/products/morley/mtlw2

■20/20 Lead Wah Boost / MTLW2が通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef06/ef060867/726605
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/morley-mtlw2

20/20 Bad Horsie Wah / MTBH2
実勢価格￥19,800（税込）

【仕様】
Switch-less機能搭載モデル
●コントロール：レベル、コンツァー
●外形寸法：114.3（幅）×63.5（高さ）×174（奥行き）㎜
●重量：920g

今回の中でも、僕のいちばんのお気に入りはこのモデルですね。
コンツァー・コントロールを使わない時は王道のトーンで、ちょっとハイがキツイと思うギタリストならばコンツァーをオンにして周波数帯を決めればブーストも効くので自分の好きな音のワウにできるんです。このワウは、けっこう追い込めますよ。
自分が愛用してるVAI-1とも微妙にトーンが違うんですけど、コンツァー・モードを使えば近づけることができました。コンツァーを使って音を作る時のポイントは、踏み込んだ状態でコントローラーを回すといいですよ。

▲コントゥアー・コントロールを搭載し、多彩なトーンを作ることができる

■20/20 Bad Horsie Wah / MTBH2の詳細■
https://hookup.co.jp/products/morley/mtbh2

■20/20 Bad Horsie Wah / MTBH2が通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef06/ef060867/669691
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/morley-mtbh2

20/20 Classic Switchless Wah / MTCSW
実勢価格￥16,500（税込）

【仕様】
Switch-less機能搭載モデル
●外形寸法：114.3（幅）× 69.9（高さ）×177.8（奥行き）㎜
●重量：890g

まさにモーリー・ワウの王道のトーンがするのが、このクラシック・スイッチレス・ワウですね。
VAI-1を使っていたギタリストであれば、これがいちばんしっくりくるかもしれないです。そう考えると、20/20 バッド・ホージー・ワウはVAI-2を基にしている感じですね。
機能としては、モーリーならではのスイッチレス機構が付いているぐらいで、他に余計なツマミ類などないのですごくシンプルで使いやすいと思います。いちばんモーリー・ワウの特徴をストレートに表わしているモデルが、このサイズになってくれてるんです。

▲スイッチレス機能搭載モデルなら、踏み込んだ瞬間にワウがオンになる

■20/20 Classic Switchless Wah / MTCSWの詳細■
https://hookup.co.jp/products/morley/mtcsw

■20/20 Classic Switchless Wah / MTCSWが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef06/ef060867/726388
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/morley-mtcsw

20/20 Wah Lock / MTG3
実勢価格￥20,900（税込）

【仕様】
Switch-less機能搭載モデル
●コントロール：ラウド、ノッチ
●外形寸法：114.3（幅）×63.5（高さ）×174（奥行き）㎜
●重量：920g

これは僕も持っているジョージ・リンチのモデルに近い仕様だと思いました。
3つのモードが搭載されていて、ワウ・ロック・モードはワウの半止めトーンを一瞬で作ってくれます。モーリーは自動で戻るから半止めできないと思われてるけど、これなら可能です。ノッチ・ツマミで、そのトーンが調整できます。
WHOAモードは可変域の下から上までの幅がめちゃくちゃ広くなって“グォングォン”というワウ・サウンドを出してくれる。ラウド・ツマミはブーストですね。すべてオフってる時は、クラシック・ワウに近い王道のトーンですね。

▲右のフットスイッチをオンにすると、半止めワウの効果が得られる

■20/20 Wah Lock / MTG3の詳細■
https://hookup.co.jp/products/morley/mtg3

■20/20 Wah Lock / MTG3が通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef06/ef060867/726383
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/morley-mtg3

20/20 Power Fuzz Wah / MTPFW
実勢価格￥22,000（税込）

【仕様】
Switch-less機能搭載モデル
●コントロール：ワウ・レべル、ファズ・タイプ・スイッチ、インテンシティ、ファズ・レベル、ファズ・スイッチ
●外形寸法：114.3（幅）×63.5（高さ）×174（奥行き）㎜
●重量：920g

今回、歪みエフェクターが搭載されているモデルが2つあったんですけど、その中のファズ・ヴァージョンです。
ワウとはまったく別のエフェクターが、もう1台搭載されているユニークなペダルですね。コントロール類も、いわゆるファズのコントロール・ツマミになってます。ワウを使わないでファズだけとしても使えるので、ちょっとしたリハにはこれ1台持っていけば充分かも。
ヴィンテージとモダンの2タイプの”使えるファズ・トーンが入っています。個人的には、オーバードライブと組み合わせてもおもしろいと思いました。

▲2個のエフェクターを1台に搭載したお得なワウだ

■20/20 Power Fuzz Wah / MTPFWの詳細■
https://hookup.co.jp/products/morley/mtpfw

■20/20 Power Fuzz Wah / MTPFWが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef06/ef060867/719863
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/morley-mtpfw

20/20 Distortion Wah / MTPDW
実勢価格￥19,800（税込）

【仕様】
Switch-less機能搭載モデル
●コントロール：ディスト・レベル、ディスト・ドライヴ、トーン、ディストーション・スイッチ
●外形寸法：114.3（幅）×63.5（高さ）×174（奥行き）㎜
●重量：920g

こちらも、ワウの他にディストーション・エフェクターが搭載されたモデルですね。2台のエフェクターが1台に入ってると思ってください。
これは、けっこう僕が好きなモデルです。ディストーションとありますが、どちらかというとオーバードライブ的な歪みエフェクターの印象でした。たとえば、スタジオに軽装備で行くとして、ブースターはぜったいに持っていきたい。でもワウも必要だな、という時にはこれ1台でOKです。独立したディストーションのオン／オフ・スイッチが付いていて、ツマミもいわゆるOD系のコントロールとなってます。

▲ディストーションというよりもオーバードライブに近い方向性で使い勝手もいい

■20/20 Distortion Wah / MTPDWの詳細■
https://hookup.co.jp/products/morley/mtpdw

■20/20 Distortion Wah / MTPDWが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef06/ef060867/726387
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/morley-mtpdw

20/20 Power Wah / MTPWO
実勢価格￥18,700（税込）

【仕様】
●コントロール：ワウ・ブースト、ワウ・オン／オフ・スイッチ
●外形寸法：114.3（幅）×63.5（高さ）×174（奥行き）㎜
●重量：920g

これは、モーリーのワウとしては珍しいモデルです。スイッチレス機能が搭載されておらず、右のスイッチを押すとワウがオンになる方法が採用されてます。すなわち、好きなトーンの位置でペダルを止めておいてスイッチを押すことで半止め効果もできるということですね。
他のメーカーのワウだと、一度、踏み込んでオンにしてから戻して半止めのトーンを作るところですが、これはスイッチ一発でできるんです。あとはブーストが付いており、リードの時にブーストさせるなどブースト量を調整することができるので、使い勝手がいいです。

▲こちらは自動オン機能ではなく、右のフットスイッチを踏むとワウがオンになる

■20/20 Power Wah / MTPWOの詳細■
https://hookup.co.jp/products/morley/mtpwo

■20/20 Power Wah / MTPWOが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef06/ef060867/726389
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/morley-mtpwo

20/20 Power Wah Volume / MTPWOV
実勢価格￥19,800（税込）

【仕様】
●コントロール：ワウ・ブースト、ワウ／ヴォリューム・切り替えスイッチ
●外形寸法：114.3（幅）×63.5（高さ）×174（奥行き）㎜
●重量：920g

おもしろいモデルです。ヴォリューム・ペダルとワウを1台にまとめてしまったというモデルです。わかりやすくいうと、パワー・ワウをオフした時にヴォリューム・ペダルになるという感じです。ツマミの位置も一緒だし、ワウの効きも同じ印象でした。
注意しなければならないのは、ワウを踏んでいて踵側に戻してオフにするとヴォリューム・ペダルになるので音が出なくなります（笑）。逆に言うと、その効果を使えば他ではできないこともできるという。ヴォリューム・ペダルとワウの両方使いたいけど、ボードの省スペースもしたい人にオススメです。

▲こちらもスイッチレス機能がないため、このようにペダルを途中でも止められる

■20/20 Power Wah Volume/ MTPWOVの詳細■
https://hookup.co.jp/products/morley/mtpwov

■20/20 Power Wah Volume/ MTPWOVが通販で購入可能■
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/morley-mtpwov

◎及川樹京（マーデラス）：おいかわききょう。2022年1月に、シングル「Infinite Trinity」を発表したマーデラスのギタリスト。高速なシュレッドからテクニカルなプレイまで、なんでもござれな卓越したテクニックを駆使するギタリストだ。また、もともとモーリー・ワウの愛用ギタリストであり、バッド・ホージーをはじめ、数台のモーリー・ワウを所有。今回の試奏でも、みずから愛用するモーリー・ワウと比べながら、細かい面まで時間をかけて弾いてもらった。なお、じっさいの音は動画でもアップ予定！　左のQRコードから、アクセスして、モーリー・ワウの魅力に迫ってほしい！　及川のプレイも必見です!!

最新シングル：「Infinite Trinity」
MDLS-002

マーデラス  公式サイト
http://mardelas.com/

憧れのアーティストも愛用するモーリー・ワウ

SYU（GALNERYUS）

もう10年ぐらい、ずっとバッド・ホージー・ワウを使ってます。
途中で、他のワウも使いましたが、やはりしっくりくる周波数レンジと、なんと言っても光学式でオン／オフができる使いやすさが最高です。それでいて丈夫で壊れにくいんです。ライヴで、ガンガン、ブーツで踏みまくってますが、まったく壊れたことがありません。これからも、ずっと使うと思います。

IKUO（Rayflower / BULL ZEICHEN 88 / The Choppers Revolution）

2021年5月から続いているT.M.Revolutionのツアーから デュアル・ベース・ワウを使ってます。EDM的なオケなのでワブル・ベースのようなイメージで使ってますね。
このモデルはドライ音も鳴ってくれるので、音ヤセがなくエフェクト音もブライトで抜けがいいですね。スイッチレスのオン／オフ機能がとても便利です。ブライトな音色で、ペダルが大きくて踏みやすいのも好みですね。