【試奏動画連動】SAKI & 葉月がX-GEARシリーズを爆奏!

AmpliTubeで知られるIK Multimediaから新たに登場したX-GEARシリーズ。
これは、そのAmpliTubeの人気モデルから選ばれたアルゴリズムや新開発のアルゴリズムを搭載したペダルで、ディストーションのX-DRIVE、リバーブのX-SPACE、ディレイのX-TIME、モジュレーションのX-VIBEという4機種がラインナップしている。
この最新モデルのサウンドや使い勝手などをネモフィラのSAKIと葉月にレポートしてもらった!!


SAKI & 葉月による試奏動画


IK Multimedia
AmpliTube X-DRIVE
¥43,780(税込実勢価格)

【仕様】
●コントロ
ール:モデル/バック、プリセット/セーヴ、パラメーター/ホールド/セットアップ、ドライヴ、ベース、ミッド、トレブル、ヴォリューム、フット・スイッチ×3
●入出力端子:インプット、アウトプット、CAB SIMアウト、ヘッドフォン・アウト、MIDIイン、MIDIアウト、EXT.コントロール・イン、USB
●プリセット:50(出荷時。最大300種類まで利用可能)
●外形寸法:175(幅)×58(高さ)×145(奥行き)mm
●重量:906g

■アルゴリスム一覧■
MODERN真空管を通したようなサウンド。なめらかなサチュレーションと暖かみのある中低域がポイントの歪みサウンドだ。
METAL
ボスのMT-2をもとにしたアルゴリズム。強力なゲインとサスティンがポイントで、まさにヘヴィ・メタルな激歪みサウンドを作り出せる。
MONARCH
マーシャルのガヴァナーをもとにしたアルゴリズム。JCM800をイメージさせる荒々しい歪みが特徴のサウンドとなっている。
CAT
プロコのラットのサウンドが得られる。軽快なクランチからファズのようなサスティンまで幅広い歪みサウンドが魅力だ。
ORANGE
ボスのDS-1をもとにしたアルゴリズム。クランチから激しいディストーションまで作り出せ、クラシカルなロックからメタルまで使える。YELLOWボスのSD-1をもとにしたアルゴリズム。歪みの深さに左右されることなく、ハッキリとしたアタックを伴った歪みサウンドが得られる。
GREENアイバニーズのチューブ・スクリーマーをもとにしたアルゴリズム。優れたレスポンスを保ったまま、中域をブーストできる。
DIODEMXRのディストーション+をもとにしたアルゴリズム。浅めのオーバードライブから深いディストーションまで作り出せる。
BLUEなめらかなジャジー・サウンドやクランチ系のブルース・サウンドに向いたアルゴリズム。
BOOSTERアンプ前段のレベルをブーストして、音色に飽和感を加えられる。ソロ・パートで使いたいアルゴリズム。
HI-BOOSTトレブル・ブースター。ソロ・パートでキラキラした高音域を増したい時に有効だ。
CRUSHサンプリング・レートやカットオフ周波数を変化させることで、一般的なオーバードライブよりも歪んだサウンドを作り出せる。
OCTOFUZZロジャー・メイヤーのオクタヴィアのサウンドだ。1オクターヴ上のトーンを加えられる。ジミヘン・サウンド!
PURPLEMXRのブルー・ボックス・オクターヴ・ファズをもとにしたアルゴリズム。2オクターヴ下のサウンドを加えられる。
FUZZFACEダラス・アービターのファズフェイスのサウンド。ゲルマニウム・トランジスタによるヴィンテージなファズ・サウンドだ。
BIG-FUZZエレクトロ・ハーモニクスのビッグ・マフπをもとにしたアルゴリズム。なめらかなトーンから荒々しいディストーションまでをカヴァー。

——今回試してもらうX-GEARシリーズは、IK MutimediaのAmpliTubeのアルゴリズムを搭載しているんですが、IK Mutimediaの製品に対して、どういう印象がありますか?
SAKI:IK Multimediaからの製品は、本当にモデリングが優秀だと感じています。私も実際にMODO BASSをデモ作りでいつも活用していますし、演奏動画で使用したバッキングの音源のベースもMODO BASSです。AmpliTubeに対しても同じイメージを抱いています。
葉月:私もIK MultimediaのSample Tank 4を日頃の作曲の際に使っているんですが、どの音源も再現度が高くリアリティがあるんですね。理想の音をそのまま出してくれるというイメージがあります。
——では、さっそくですがX-GEARシリーズをチェックしていただこうと思います。合計4機種あるのですが、今回はディストーションのX-DRIVEに焦点を当てたいと思います。本体には16種類のアルゴリズムが入っているのですが、気になるものはありましたか?
SAKI:ボスのSD-1をもとにした“YELLOW”からチェックしてみたんですが、素直に歪みがかかってくれる感じでしたね。
葉月:いい歪みですよね。
SAKI:ファズもいくつか入っていて、いろいろ試してみたんですが、その中でも“OCTOFUZZ”というのが印象的でした。7弦ということもあってか、すごい厚みを出せるなと感じました。
葉月:ソロとかで使うとおもしろそうな音でしたし、飛び道具的にも使えそうでしたよね。
SAKI:葉月ちゃんが気になったサウンドは?
葉月:ネモフィラはゴリゴリでズクズクしたサウンドなので、やっぱり“METAL”が気になりました。もとになっているのがボスのメタル・ゾーンとのことなんですが、私も使っていたことがあるんですね。もう、いかにも“メタル!”という強力な歪みですよ。ネモフィラでも使えそうな音です。ネモフィラでいえば、「HYPNOSIS」の妖艶な感じにはファズをかけてもいいかなと思ったり。
SAKI:なるほど! 16種類のアルゴリズムをそれぞれ、きっちりと触っていくだけでも楽しかったよね?
葉月:プリセットの数もすごいですし。
——X-DRIVEは歪み系に特化したマルチ・エフェクター的な意味合いもあると思いますが、プロ・ギタリストの目から見て、こういうペダルはどう感じますか?
SAKI:マルチ・エフェクターは、初心者にとって各ペダルの種類を覚えるためにとてもいいと思いうんですね。このX-DRIVEを使用して音を突き詰めていくのはもちろん、この機種をきっかけにコンパクト・エフェクターを探求していくのもいいかもしれないです。
葉月:そうですね、クオリティが高い歪みが選べるし、音作りの幅の広がるので、いいペダルだと思います。
SAKI:あと、X-GEARシリーズを購入すると、AmpliTube 5 SEが付いてくるんですよね。しかも、Preset Manager上で、プリセットの管理をカンタンに行なえるんです。実機の使い方も基本的にはシンプルだから、現場現場で臨機応変に音を変えることもできるし、ギター歴に関わらず使えるペダルだなと感じます。
葉月:AmpliTube上でのコントロールもしやすそうですしね。
SAKI:あと、オーディオ・インターフェイスがなくても、X-GEARとPCをダイレクトにつないでレコーディングもできるんですよね。そこも便利なポイントだと思います。
——音質はどうでした?
葉月: さすがAmpliTube! いうことないですね!
SAKI:うん。基本的には、どの歪みも素直な音質だなと感じました。もとになっている歪み系ペダルのニュアンスをそれぞれちゃんと持っていつつ、エフェクターとしてのノリもいいなと思いました。だから、イメージしたとおりにスッと音を作れるんですよね。
——ずばり、X-DRIVEの気に入ったポイントを教えてください。
葉月: 私は、AmpliTubeと連携して使えて、オーディオ・インターフェイスにもなるところですね。アルゴリズムの中ではファズ系の音がとくに好みでした。
SAKI:私は、やはり種類の豊富さですね。ディストーションとなっているんですが、ファズ系の音も充実しているのもいいなと思います。オーソドックスな音もしっかり入っていつつ、飛び道具的な音もしっかり入っている。いろいろな歪みを一度に手に入れたいという方やいろいろな歪みを試してみたいという方にぴったりではないかと思います。
——X-SPACEやX-TIME、X-VIVEを含めて、シリーズ全体的な印象はどうでした?
SAKI:それぞれに16種類のアルゴリズムが入っていますし、それぞれのプリセットも含めて、しっかりと音を作り込めるのがいいですよね。プリセットの音自体がいいので、それを微調整するだけでいい音が気軽に手に入ると思います。
葉月:エフェクターの用途が、ディストーションやリバーブなど、それぞれのモデルにわけられているのがわかりやすいし、操作もとても簡単ですよね。プリセットからも好みの音色を素早く探すこともできるし、音作りも迷わずできますね。
SAKI:弾いているだけでも楽しいシリーズですよね。
葉月:レコーディングにも使えるし、すごい優秀なペダルだなと。
SAKI:音色の作り込みもやりやすいし、実機も思ったより軽いので持ち運びしやすいんです。だから、リハーサルやライヴに手軽に持ち込んでほしいですね。

基本的な使い方はとてもシンプル。
左上のモデルというつまみを回して、16種類のアルゴリズムの中から好みのタイプを選ぶ

ドライヴで歪みの量、ベースやミッド、トレブルでイコライジングしていく。コンパクト・エフェクターと同じ感覚で音作りができるのだ

X-DRIVEには、5タイプのキャビネット・シミュレーターも内蔵されている

■AmpliTube X-DRIVEの詳細
https://hookup.co.jp/products/ik-multimedia/amplitube-x-drive

■AmpliTube X-DRIVEが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef05/ef050731/711744
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/ik-amplitube-x-drive


PCとの連携でさらに使いやすく

X-GEARシリーズを購入し製品登録を行なうと、ソフトウェアのAmpliTube 5 SE、そのソフト上で起動できるX-GEARペダルのヴァーチャル・ヴァージョン、X-GEAR Preset Managerが入手できる。これにより、PC上でX-GEARペダルのセッティングを保存できる他、PCと実機のペダルとの間でプリセットの移動なども可能となる。
また、USBを使ってPCに接続すると、オーディオ・インターフェイスを使わずにレコーディングも行なえる。


IK Multimedia
AmpliTube X-SPACE
¥43,780(税込実勢価格)

【仕様】
●コ
ントロール:モデル/バック、プリセット/セーヴ、パラメーター/ホールド/セットアップ、タイム、プリ・ディレイ、カラー、MOD、ミックス、フット・スイッチ×3
●入出力端子:インプット×2(L/MONO、R)、アウトプット×2(L/MONO、R)、MIDIイン、MIDIアウト、EXT.コントロール・イン、USB
●プリセット:50(出荷時。最大300種類まで利用可能)
●外形寸法:175(幅)×58(高さ)×145(奥行き)mm
●重量:906g

——X-SPACEはリバーブです。
SAKI:アルゴリズム名からもわかるんですが、“HALL”や“ROOM”、“PLATE”など、おなじみのリバーブを中心に16種類入っていて、どれも高品位な音です。
葉月:カラーというコントロールで、サウンドを明るめにしたりできるんですよね。ここを触るだけでもけっこう印象が変わります。
SAKI:短めのリバーブの“EARLY REF”とかフェイザー効果も合わさって揺れもある“EXTREME”とかユニークなアルゴリズムも入っているんですよね。
葉月:残響音が長めの“ETHEREAL”とか。
SAKI:最初の“SHIMMER 1“から最後の”MAGNETIC”にかけて、どんどんユニークになっていく印象もありますね。リバーブはリバーブなんですけど、モジュレーションがかかっていたりする雰囲気のアルゴリズムもあって、新しい発見がありました。
葉月:タイムやMODとかのコントロールで、また効果の深さがかなり変わりますし、音作りが楽しくなりますね。

▲ホールやルーム、プレート、スプリングなどの定番のタイプから、入力音を逆再生して原音に加えるリヴァースなどまで、16種類のアルゴリズムが内蔵されている

■AmpliTube X-SPACEの詳細
https://hookup.co.jp/products/ik-multimedia/amplitube-x-space

■AmpliTube X-SPACEが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef05/ef050731/711745
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/ik-amplitube-x-space


IK Multimedia
AmpliTube X-TIME
¥43,780(税込実勢価格)

【仕様】
●コ
ントロール:モデル/バック、プリセット/セーヴ、パラメーター/ホールド/セットアップ、タイム、フィードバック、フィルター、MOD、ミックス、フット・スイッチ×3
●入出力端子:インプット×2(L/MONO、R)、アウトプット×2(L/MONO、R)、MIDIイン、MIDIアウト、EXT.コントロール・イン、USB
●プリセット:50(出荷時。最大300種類まで利用可能)
●外形寸法:175(幅)×58(高さ)×145(奥行き)mm
●重量:906g

——X-TIMEはディレイですね。
SAKI:アルゴリズムは、その名のとおりのデジタル・ディレイ・サウンドの“DIGITAL”とかアナログ系の“ANALOG”など16種類入っているペダルですね。
葉月:プリセットの音もすごくいろいろあって、おもしろいです。例えば、そのまんまのミステリーな音の“MYSTERY”とか。もちろん、そのプリセットをもとにより好みのディレイ・サウンドにすることもできるし、試すのに時間が足りない(笑)。
SAKI:弾く前はディレイだけで16種類って、何が入っているんだろうと思ったんですが、アナログとかデジタル、ピンポンといったオーソドックスなディレイだけでなく、“ああ、こういうサウンドもあるんだ”という新鮮なサウンドもたくさん入っています。ディレイにディストーションが加わった“DIRTY”とか、ピッチ感とかが違うタイプとかもあって、いろいろ遊べそうだなと思いました。
葉月:タイムとかフィードバックなどのコントロールが効果的で、同じアルゴリズムでもどんどんサウンドを変えられます。

▲ヴィンテージなテープ・エコーやピンポン・ディレイ、アナログ・ディレイなど16種類のアルゴリズムを搭載したX-TIME。
本体右下のフット・スイッチでタップ・テンポの設定も可能だ

■AmpliTube X-TIMEの詳細
https://hookup.co.jp/products/ik-multimedia/amplitube-x-time

■AmpliTube X-TIMEが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef05/ef050731/711746
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/ik-amplitube-x-time


IK Multimedia
AmpliTube X-VIBE
¥43,780(税込実勢価格)

【仕様】
●コント
ロール:モデル/バック、プリセット/セーヴ、パラメーター/ホールド/セットアップ、スピード、デプス、ベース、ミッド、トレブル、フット・スイッチ×3
●入出力端子:インプット×2(L/MONO、R)、アウトプット×2(L/MONO、R)、MIDIイン、MIDIアウト、EXT.コントロール・イン、USB
●プリセット:50(出荷時。最大300種類まで利用可能)
●外形寸法:175(幅)×58(高さ)×145(奥行き)mm
●重量:906g

——最後はモジュレーション系がまとまっているX-VIBEです。
SAKI:もちろん、このX-VIBEにも他のモデルと同じように16種類のアルゴリズムが入っていて、プリセットも豊富に入っています。
葉月:コーラスやフェイザー、フランジャー、トレモロなどですね。
SAKI:いろいろなアルゴリズムを弾いてみたのですが、どれもスピードやデプス、イコライザーのコントロールの効きがいいなと感じました。幅広く音作りできますね。
葉月:細かい揺れから大きな揺れまで作りやすいなと。同じアルゴリズムの中でも、スピードやデプスを調整することで、別モノ? というぐらい変化しますし、ユニークな効果も出せました。あと、タップでテンポを調整できるのもいいなと思います。
SAKI:それぞれのアルゴリズムが、どんなキャラクターなのかを試したり、葉月ちゃんが弾いている横でリアル・タイムにツマミを触るのも楽しかった(笑)。こちらもじっくりと時間をかけて、試してみたいペダルだなと思います。

MXRのフェイズ90をもとにしたPHAZER 9やロータリー・スピーカーの効果を再現するROTALYをはじめ、コーラス/フランジャー/ロータリー系を網羅したアルゴリズム

■AmpliTube X-VIBEの詳細
https://hookup.co.jp/products/ik-multimedia/amplitube-x-vibe

■AmpliTube X-VIBEが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef05/ef050731/711747
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/ik-amplitube-x-vibe