あなたにピッタリのパワー・サプライ、教えます!!

エフェクターを使用するのに欠かせないパワー・サプライ。
世の中には、多くのモデルが出回っているが、そんななか、絶大な大人気を博しているモデルをご存知だろうか!?　それが、ヴァイタル・オーディオから発売されているパワー・キャリアー・シリーズだ。
現在、5種類登場しているパワー・キャリアーだが、いったいどのモデルを選んだらいいか悩んでるギタリスト／ベーシストも多いことだろう。今回は、そんなみんなに、失敗しないパワー・キャリアーの選び方を提示してみよう！
※WeROCK 081の掲載記事より。

ヴァイタル・オーディオの
パワー・キャリアー・シリーズとは？

ヴァイタル・オーディオのパワー・サプライ最大の特徴は、クリーンな電源を供給する点だろう。そのファクターとなっているのが、アイソレートだ。
これは出力する電源をひとつずつ隔離することで、アダプターから入ってきた電流を、トランスや基盤を介して各ポートに分配して出力する仕様のこと。ひとつひとつに電源を供給することで、ノイズ対策になるのだ。
この技術を小さな筐体内で行ない、さらに低コストを実現したのが、パワー・キャリアー・シリーズだ（VA-01 MK-Ⅱは非アイソレート）。とくに、デジタルとアナログ・エフェクターが混在するボード内では、ノイズの影響も多いので、かなり優れた特徴だ。
また、多くのエフェクターを使用する場合、次に問題となるのが供給する電流の容量だろう。大きな筐体で基盤に余裕があれば、そこもクリア可能なのだが、パワー・キャリアーは小さな筐体で大容量の電流供給を可能にしてくれている。
下記の表を参考にしつつ、今回の企画で、エフェクターを多用するみなさんにベストのパワー・サプライを手に入れてほしい！

実験道場！エフェクト・ボードを組んでみた

小型編！
〜エフェクターはそんなに多くない！ボードは小型で充分!!
使用モデル：VA-05 ADJ

まずは、エフェクターを使っても3〜4個、チューナーを入れて5個ぐらいとうギタリストにオススメなのが、VA-05 ADJ。
超小型なタイプにも関わらず、最大で5個の出力ポートを備えている。今回は、チューナーも入れて5台を小型のボードに設置してみた。
“あれ？　パワー・サプライを使ってないよ！”と思ったみなさん！　ここで使用してるエフェクト・ボードは、下側にケーブルを回せるタイプで、そこに空間があった。使用したパワー・サプライのVA-05 ADJは、かなりコンパクトなタイプなので“もしかして、下側に収まるのでは？”と思ってやってみたところ、見事に収納されてしまったではないか!!
キレイに設置すればケーブル類も整頓できるので、この方法、オススメです。

▲ボードのどこにも見当たらないと思いきや、なんと裏側に付けてみました！　VA-05ADJならば、そんな裏技も可能。そのぐらい小型なんです

■VA-05 ADJが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef12/ef121375/639254
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/vtlaud-va-05-adj

■VA-05 ADJの詳細■
https://hookup.co.jp/products/vital-audio/va-05

中型編！
〜大容量の電流でも対応可能なパワー・サプライとは!?
使用モデル：VA-08 Mk-Ⅱ

続いては中型のエフェクト・ボード編にいってみたいと思う。使用したエフェクターは、チューナーを入れて8台！　そのうち、ワーミー・リコシェという300mAの電流を必要とするものや、デジタル・ディレイなど大容量のエフェクターを搭載してみた。使用したパワー・サプライはVA-08 Mk-Ⅱだ。
ここでも最大ポート数をすべて使用して接続したので、ちゃんと稼働してくれるかと心配したものの、まったく問題なしでした。すべてを同時に使用してもちゃんと音が鳴ってくれます。さすが、パワー・キャリアーという名だけあります。ちなみに、中型になってくると接続に便利なのが、左上に見えるジャンクション・ボックス“Signal Traffic”（¥4,200＋税）。こちらもヴァイタル・オーディオの製品で、ギターからのアウトをジャンクション・ボックスのインに、ジャンクション・ボックスからのアウトをアンプへ接続するだけでセッティングできるので、トラブル回避にもつながるぞ。

▲ここからはジャンクション・ボックスのシグナル・トラフィックを使い、利便性も考えてセッティングしてみた

■VA-08 MkⅡが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/ef/ef12/ef121375/501994
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/vtlaud-va-08-mk2

■VA-08 MkⅡの詳細■
https://hookup.co.jp/products/vital-audio/va-08mk2

大型編！
〜実戦的にエフェクターを使いたいというプロ仕様のボード
使用モデル：VA-12

さて、最後は大型編だ。
大型といっても、中型よりもエフェクターの数はチューナーを入れて7個と減らしつて、VA-12を使用してみた。というのも、より実際のライヴを想定し、音質の劣化を防ぐためにヴァイタル・オーディオのプログラマブル・ループ・スイッチャーであるENCOUNTER VAPS-4（¥22,000＋税）も活用しての設置だ。こうすることによって、使用したいエフェクターの組み合わせを瞬時に呼び出せるだけではなく、実際に音を出してみると直列で接続するよりも、あきらかにノイズが少なくなっていた。
なお、ENCOUNTERは4ループの設定なので、歪みのエフェクト2台はループ2に直列接続してペダル側で好きな歪みを選択できるようにした。また、ワーミー・リコシェによるトーンの変化を避けるため、ループ1でワーミーが使用できるようにセット。ENCOUNTERはプログラミングも簡単なうえ、パワー・サプライも内蔵しているので、かなり便利だ！