旅のおともにも最適なギター＆ベース用アンプ

おうち楽器を超えた、さらに小さくて便利なギター＆ベース用アンプ“Mighty Air”を紹介しよう。
このアンプ、キャンプにも持っていけそうなサイズなのだが、スマホ用アプリを使用することで通常のデジタル・アンプと同様のエフェクトやモデリング・アンプを搭載している。便利な時代です。
※WeROCK 080の掲載記事より。

NUX　Mighty Air
￥24,500＋税

【仕様】
〈アンプ部〉
●出力：10w
●コントロール：ゲイン、ヴォリューム、トーン、ディレイ／リバーブ、チャンネル・ボタン、ドラム・ノブ、ドラム・スタイル・ボタン、タップ・ボタン
●搭載エフェクト：スマートフォン・アプリの使用で多数のモデリングアンプ、エフェクトに加え、IRキャビネット・シミュレーターも利用可能
●入出力端子：インプット、ヘッドフォン・アウト（ステレオ・ミニ・ジャック）、AUXイン（ステレオ・ミニ・ジャック）、USB（Type-C）
●スピーカー：2インチ×2
●電源：USBパワー（充電式）
●外形寸法：186（幅）×98（高さ）×91（奥行き）mm
●重量：780g
〈トランスミッター部〉
●充電時間：2.5時間
●稼働時間：3.5時間
●ワイヤレス・ディスタンス：30m
●外形寸法：66（長さ）×30（幅）mm
●重量：35g

デスクトップどころか、片手に乗ってしまう便利な小型アンプ、それがMighty Airだ。どれだけの実力があるか気になるところなので、さっそく試奏してみよう。
とにかく驚かされるのが、その大きさ。この大きさで、10w出力、さらに2インチのスピーカーが2発搭載されているというから、これまたビックリ。ワイヤレスのトランスミッターが同梱されているので、ケーブルいらずで演奏できるのもうれしい。しかも、本体はUSBによる充電式なので、まったく電源ケーブルもいらないし、ギターとアンプだけで簡潔してくれるという潔さ。
さあ、音を出してみよう。
お〜っと!!　まずは、本体だけで操作して音を出してみたのだが、音量がでかい〜！　用心してヴォリュームを操作しないと、この大きさから想像する5倍ぐらいの音量が出てくるので注意が必要だ。すごいパワーだ。
本体のみでの操作はいたってシンプルで、チャンネル・ボタンにて、クリーン（緑）、オーバードライブ（黄色）、ディストーション（赤）、アコースティック・シミュレーター（紫）の4種類から選択。ボタンの色によって、何が選択されているかがわかるようになっている。
WeROCKなので、ここは、いきなり赤色のディストーション・チャンネルで音を出してみたんだが、音量も大きければ、よく歪んでくれる。音量が大きいと言ってもヴォリュームを調整すれば、おうちレベルになってくれるので安心して大丈夫だ。本体でコントロールできるのは、あとはゲインと、ひとつのトーン・ツマミ、そしてリバーブ・ツマミのみとシンプル。
そしてここは、やはりスマホ・アプリを使って音を試したくなるのが楽器好きの性だ。さっそく、Mighty Ampアプリをダウンロードして、本体とリンクさせてみる。アプリ側の設定で操作してみたら、あっさりとリンクしてくれた。そして、これはおもしろそう！　下の写真を見てもらうとわかるとおり、一画面で操作できるわかりやすいアプリになっている（ちなみに、このアンプ、ベース・アンプにもなり、その場合はアプリでベースに切り替えて使用する）。
アプリを使うと、かなりのエディットが可能になる。アプリ画面上部にあるのがチャンネルの切り替えスイッチ。4種類からセレクトできるのは本体と同じだが、さらに細かくエディットできる。各チャンネルごとに数種類のアンプの中からセレクトすることが可能で、クリーン・チャンネルの中には、「Twin Verb」や「JZ 120」など、ムフフと思える名称が。ODチャンネルには「PLEXI」や「LEAD 100」、DISTチャンネルには「DIE VH4」や「Recto」なる試したくなるモデリング名が入っている。さらに、エフェクトには、空間系はもちろんのこと、「Touch Wah」や「Uni Vibe」、そして「TS Drive」や「Muff」という気になるモデリングからブースターなどなど、かなりの数のエフェクターが搭載されている。「DIE VH4」に「TS Drive」エフェクトをかけると、かなりメタリックなサウンドが出てくれて、そこにディレイとリバーブを足すと、気持ちよく弾けるぞ！
そして、もうひとつ、おもしろいポイントを！　アンプ自体にドラム・マシーンが内蔵されており、いろいろなパターンのドラム音源に合わせて弾くことも可能。さらに、アプリにはJamTrackという機能があり、あらかじめ収録されているオケに合わせて弾くことも可能だ。
このMighty Air、もはやアンプを超えて、いろんな場面で楽しめる楽器といえるのではないだろうか!?