プロも注目のQUAD CORTEX miniをチェック!!
ここ数年、本物のアンプを上回る勢いを見せているのがマルチ・エフェクターを内蔵しているモデリング・アンプだ。
中でもプロ・ミュージシャンにも多く使用されているのがクアッド・コーテックス! そのクアッド・コーテックスの機能をそのままに、持ち運びやすくコンパクトにしたクアッド・コーテックス・ミニが発売された。
日本では、発売と同時にソールド・アウトとなるほどの話題のモデルを、TSPのShuがバンド・リハーサルでチェックしたぞ!
【試奏動画】QUAD CORTEX miniとマーシャルを比べてみた
Neural DSP
QUAD CORTEX mini
¥219,000
▲充分な出入力が搭載されている。
入力は2つで出力は4つ。キャノン・アウトもあり、アンプのリターンからはキャビネット・シミュレートはオフ、キャノン・アウトからPAへはキャビシミュをオンという使い方も可能だ。MIDIもイン/アウトがあり、USBでもMIDIに対応している。フットスイッチが足らなければ、外部のMIDIスイッチャーを使用することも可能だ
▲横にはキャプチャー用の入力端子とインプット2を装備している
▲DCアダプターのプラグは回すことでロックできる仕組みになっている
【仕様】
●ヴァーチャル・デバイス・ライブラリ:200
●アンプ・モデル:90種類以上
●エフェクト&ユーティリティ:100種類以上
●キャビネットIR:1000種類以上(マイク配置にも対応)
●Neural Capture ライブラリ:1500
●ユーザー・プリセット保存数:3072
●ユーザー・キャプチャ保存数:2048
●ユーザーIR保存数:2048
●オーディオ入力:1× 1/4インチ TS(入力 1)、1× コンボ XLR + 1/4インチ TRS(入力 2)、1× 1/4インチ TRS(リターン 1/2)
●オーディオ出力:2× XLR(アウト 1/2)、2× 1/4インチ TS(アウト 3/4)、1× 1/4インチ TRS(センド 1/2)、1× 1/4インチ TRS(キャプチャアウト)、1× 1/8インチ TRS(ヘッドフォン)
●ヘッドフォン出力:1/8インチ TRS
●USB オーディオ:USB-C、USB Audio Class Compliant(24bit / 48kHz)、8入力/8出力
●MIDI:MIDI 入力(1/8インチ TRS Type-A)、MIDI 出力(1/8インチ TRS Type-A)、MIDI Over USB 対応
●エクスプレッション・ペダル:Expression 1(1/4インチ TRS)、Expression 2(MIDI)
●電源:12V DC 1.2A(センター・ネガティヴ) 2.1/5.5mm DC ロッキング・コネクター ※電源アダプター付属
●外形寸法:228(幅) × 118(奥行き)× 65(高さ)mm
●重量:1.5 kg
■本物と聴き分け不可能な(!?)キャプチャー精度
ケンパーやフラクタルと並びアンプ・モデラーとして人気のQuad Cortex(クアッド・コーテックス)。フロア・タイプのモデラーで、これまでは液晶画面がない小型のNano Cortex(ナノ・コーテックス)とともに2台が発表されていた。
今回、発売されたのが、その中間の位置にあたるQuad Cortex mini(クアッド・コーテックス・ミニ)だ。ナノとの違いはタッチ・パネル式の液晶画面を搭載し、操作性に優れている点だろうか。ナノは、かなり小型で持ち運びには便利だったのだが、細かいエディットをするにはスマホでアプリを操作するのが必須だった。今回のミニは、本体だけでアンプやエフェクターのエディットも、ネット上にあるキャプチャーされたトーンのダウンロードも可能になっている(Wi-Fi環境が必要)。
操作は、基本的にはスクリーンをタッチして行なう。完全にスマホ的で直感的に操作ができるのだが、逆にエフェクターっぽくないので戸惑ってしまった(汗)。さらに、4つあるフットスイッチがロータリー式になっており、回すことでパラメーターや数値の変更ができる。
▲基本的な操作はスマートホンのように画面をタッチして行なう。
アンプやエフェクターの選択、選択されたブロックの数値のエディットなどなどタッチ・スクリーンで行なえる。また、下に紹介しているロータリー式のフットコントローラーと合わせてエディットすることで、アナログ感覚とデジタルのハイブリッドな操作感だ
▲フットスイッチがロータリー式になっており、エディット時にコントローラーとして機能する
いちばん気になるのは、ギタリストやベーシストなら、どんなアンプやエフェクターが入ってるのかだろう。最近のデジタル・モデリングものは、ネットでダウンロードができたりするので無限と言っても過言ではないほど膨大なトーンを再現することが可能で、もちろん、このモデルも同様だ。購入したてのデフォルトでも、アンプは90種類以上、エフェクターも100種類以上、キャビネットIRにいたっては1,000種類を超えるモデリングが搭載されている。
デフォルトでアンプを覗いてみると……やり方は簡単!
アンプの絵のブロックをタッチすると、画面がアンプのエディット・モードになる。その画面上で選択されているアンプ・モデルの名前をタッチすれば、ギターとベースのタブで分かれて、現在収録されているモデル名が表示される。
デフォルトでも、ボグナーらしき名前やマーシャルっぽいもの、EVHだったりピーヴィーだったりフリードマンかなと思うものだったり、たんまりと入っている。
今回の試奏は、リハーサル・スタジオでのチェックをメインにしている。というのも、このモデル、多くのギタリスト/ベーシストは実戦で使えるのかが気になるところだろうと思ったからだ。もちろんヘッドフォン・アウトも付いているのだが、あくまでも実戦仕様としてリハーサル・スタジオで、リハスタにあるアンプのリターンに接続し(今回はマーシャル JCM2000)、大音量で試奏している。そのため、キャビネット・シミュレートはオフでの使用が基本となっている。
まずは、本物マーシャルのパワー・アンプ部を使用しているので、マーシャルのモデリングだと思われる“Brit 900 Lead”を試してみる。うんうん、マーシャルだ。できれば2000で本物と比べてみたかったのだけど、デフォルトでは入ってなかったので試せなかった。パワー部が本物のマーシャルで真空管を使用しているため、デジタルっぽさはまったくなく、弾いてるぶんに違和感もなかった。
ここで、じゃあ、本物と比べてみようと思い、コーテックス・クラウドにアップしてある自分のマーシャル JMP-1をキャプチャーしたトーンを取り込んでみた。そして、元となった本物のJMP-1と比較してみた。まずは、本物のJMP-1の音を出してみる。この音、このトーン、誌面では伝わりにくいので、ぜひ、YouTubeで聴いてみてください。そして、この音をキャプチャーしたクアッド・コーテックス・ミニで試すと……おー! すごい、同じだ。音圧もニュアンスも同じ! ギター側でヴォリュームを絞っての音もちゃんと追従してくれる。ブラインド・テストしたらわからないレベルだろう。
ただ問題は、デジタルものってバンド・サウンドでは抜けてくれないんだよね。そこで、そのままバンドのリハーサルに持ち込んで試してみた。最初は本物のJMP-1で弾き、同じ曲を今度はクアッド・コーテックス・ミニで弾く。
ぜんぜん、大丈夫! バンド・サウンドの中でも抜けてくれます。これは使える!!
もちろん気になる点もいくつかあった。まず、クアッド・コーテックス・ミニのマスターを上げると、かなりハウリングしてしまうので(爆音バンドなのですみません)、クアッド・コーテックス・ミニ内でゲートを入れたほうがいいということ。そのゲートも、いろいろなタイプが搭載されているし、前段にも後段にもかけられるのだが、そこは追い込めなかった。そして、数種類の音色をプリセットしてフットスイッチで使い分けたのだけど、押してから、一瞬、間があって切り替わる感じだった。これは設定で調整できるのだろうか? デフォルトのままだと、少し慣れが必要だ。でも、肝心のサウンドは、弾いていて違和感ないほどのトーンだし音抜けもよかった。そのあたりも動画のほうでアップするので、ぜひ見てください。
ちなみに、コーテックス・クラウドで“Shu JMP-1”で検索してもらうと、数種類のキャプチャーが出てくるので、コーテックス・シリーズを持ってる方は、ダウンロードして、その音を確認してもらえるとうれしいです!
▲スクリーンの各ブロックをタッチすると、エフェクターやアンプなどのエディット画面に切り替わる
▲マスター・ヴォリュームは、左にあるスイッチで手軽に変更することができる
▲大きさは、WeROCKよりも一回り小さめだ。二井原さんを隠してしまって申し訳ございません……
■QUAD CORTEX miniの詳細■
https://neuraldsp.jp/products/quad-cortex-mini









