【楽器企画】音質向上委員会〜ダダリオ編
“音質向上委員会”、最後は手軽に音質を向上できるアイテムとしてダダリオのギター弦とケーブルに注目したい。
ギター弦については、巻き弦を試奏した際のサウンドをスペクトラム・アナライザーで分析したグラフも掲載したので参考にしてほしい(グラフは各製品の優劣を示すものではなく、そのキャラクターを示しています)。
国内外を問わず、数多くのミュージシャンがダダリオを手にしているのには、理由があるのだ!!
※WeROCK 070の掲載記事より。
ダダリオのギター弦とケーブルで音をよくする!
「最新弦“NYXL”で新たなスタンダードを築く」
ギター弦やさまざまなアクセサリーで知られるダダリオ。同社の動向などを輸入代理店の株式会社キョーリツコーポレーションに聞いた。
——ダダリオの歴史を簡単に教えてください。
キョーリツコーポレーション(以下KC):17世紀からイタリアで弦を製造してきたダダリオ・ファミリーが1905年にアメリカへ渡ったことがもとになります。1930年代にC. D’Addario&Sonという会社を設立し、1950年代にロックン・ロールの流行とともに、ギター弦の需要が飛躍的に高まったことから、スティール弦とギター/ベース用のエレキ弦製造の別会社を設立しました。1960年代にこの2社を合併し新会社を設立、現在主流となったラウンド・ワウンド弦の開発が評判となり、弦業界をリードする大手メーカーになりました。1974年に現CEOのジム・ダダリオと兄のジョンJr.が現在のD’Addario & Company, Inc.を設立してから、本格的な成長を遂げました。
——これまでのエレキ・ギター弦/ベース弦の中で、とくにエポックメイキングな製品は?
KC:最新となるNYXLです。じつは、これまで市場に出たエレキ・ギター弦は2世代のみなんです。1950年代に作られた、元祖となるオリジナル配合のピュア・ニッケル弦は、メロウなトーンが特徴でした。その後、1960年代前半に第2世代として登場したのが、よりブライトな音のニッケル・メッキ・スティール弦です。以来50年以上、この時に開発された材料配合に基づき作られた弦が、 世界的な標準として(市場のエレキ・ギター弦の約80%)、数多くのプレイヤーに使われてきました。新開発のNYXLは、金属の製造技術も持つダダリオだからこそ成し得た第3世代のギター弦です。ホームタウンであるニューヨークの名前を持つこの弦は、つねに新しく、より優れた製品を世に出すべく、製品開発に力を入れてきたダダリオの歴史とプライド、実績の集大成です。
——ダダリオ・アクセサリーズというブランドもありますね。
KC:1994年にニューヨークで設立された、プラネットウェーヴスというストラップの会社がもとになりますね。魅力的なデザインや耐久性などから成長を遂げた同社は、1998年にダダリオ・ファミリー傘下の楽器用アクセサリー・ブランドとなりました。98年当時のプラネットウェーヴスの最初の挑戦は、限りなく信号のロスが少なく、音質変化も少ないケーブルの開発でした。その後、約2年半にわたる研究開発の末、オリジナルのインストゥルメンタル・ケーブルが完成し、アメリカ市場で大きな成功を収めたんです。昨年よりブランディングの一環として、その名称をダダリオ・アクセサリーズとしています。
▲各弦のボール・エンドがそれぞれ別のカラーとなっているのもダダリオの特徴のひとつ
スタンダード・タイプから個性派まで。
6種類の弦を弾き比べる!
XL Nickel Round Wound
クリアでヌケのいいトーンが特徴のスタンダード弦
まずは、ダダリオの中でもいちばんの定番でありスタンダードといえる、ニッケル・ラウンド・ワウンドから試奏してみよう。このモデルを基本にして、グラフも決めていきたいと思う。ということで、ニッケル・ラウンド・ワウンドだが、基本的にはフラットなトーンを持っている弦だといえる。張り替えたばかりの時のブライトなトーンは、ギターの音をバンド・サウンドに埋もれずに出してくれて、6弦を弾いても芯があるのを感じられる。どこかの音域に寄りすぎることはなく、ギターやアンプの音を忠実に再現してくれる弦だ。テンションも、ちょうど弾きやすい感じだ。
▲今回、各モデルの基準としたのが、このXL Nickel Round Wound。
グラフ上でも、バランスがとれているのがわかる
〈ゲージと価格〉
●EXL110(レギュラー・ライト):010/013/017/026/036/046 ¥1,500+税
●EXL110BT(バランスド・テンション・レギュラー・ライト):010/0135/017/025/034/046 ¥1,500+税
●EXL110-7(7弦、レギュラー・ライト):010/013/017/026/036/046/059 ¥2,000+税
●EXL110W(レギュラー・ライト、ワウンド3rd):010/013/018/026/036/046 ¥1,700+税
●EXL110+(レギュラー・ライト・プラス):0105/0135/018/028/038/048 ¥1,500+税
●EXL115(ブルース/ジャズ・ロック):011/014/018/028/038/049 ¥1,500+税
●EXL115BT(バランスド・テンション・ミディアム):011/015/019/028/037/050 ¥1,500+税
●EXL115W(ブルース/ジャズ・ロック、ワウンド3rd):011/014/021/028/038/049 ¥1,700+税
●EXL116(ミディアム・トップ/ヘヴィ・ボトム):011/014/018/030/042/052 ¥1,700+税
●EXL117(ミディアム・トップ/エクストラ・ヘヴィ・ボトム):011/014/019/032/044/056 ¥1,700+税
●EXL120(スーパー・ライト):009/011/016/024/032/042 ¥1,500+税
●EXL120BT(バランスド・テンション・スーパー・ライト):009/012/015/022/030/040 ¥1,500+税
●EXL120-7(7弦、スーパー・ライト):009/011/016/024/032/042/054 ¥2,000+税
●EXL120-8(8弦、スーパー・ライト):009/011/016/024/032/042/054/065 ¥2,600+税
●EXL120+(スーパー・ライト・プラス):0095/0115/016/024/034/044 ¥1,500+税
●EXL125(スーパー・ライト・トップ/レギュラー・ボトム):009/011/016/026/036/046 ¥1,500+税
●EXL130(エクストラ・スーパー・ライト):008/010/015/021/030/038 ¥1,500+税
●EXL130+(エクストラ・スーパー・ライト・プラス):0085/0105/015/022/032/039 ¥1,500+税
●EXL140(ライト・トップ/ヘヴィ・ボトム):010/013/017/030/042/052 ¥1,700+税
●EXL140-8(8弦、ライト・トップ/ヘヴィ・ボトム):010/013/017/030/042/054/064/074 ¥3,200+税
●EXL145(ヘヴィ):012/016/020/032/042/054 ¥1,700+税
●EXL148(エクストラ・ヘヴィ):012/016/020/034/046/060 ¥1,700+税
●EJ20(ジャズ・エクストラ・ライト):010/014/022/030/048/049 ¥2,000+税
●EJ21(ジャズ・ライト):012/016/024/032/042/052 ¥2,000+税
●EJ22(ジャズ・ミディアム):013/017/026/036/046/056 ¥2,000+税
NYXL
もっともパワフルさを感じられるモデル
ダダリオ弦のパッケージの中でも異彩を放っているのが、NYXL。音を出してみると、他のどの弦よりもパワー感があり、アンプから出てくる音が大きく感じられる。これは、すごい! ブライトさもダントツでありつつ、だからといって低域や中域がないわけでもない。全域にフラットでありながら、ヌケてくるトーンを出す弦ではなかろうか。
メーカー的にも“これまで市場に出たどの弦よりもチョーキング強度が向上、ハッキリとしたサウンド、チューニングが安定している弦”とのことで、その言葉に偽りなし!
▲XL Nickel Round Woundと比較すると300Hzあたりがやや持ち上がっているのがわかるだろうか?
〈ゲージと価格〉
●NYXL0838(エクストラ・スーパー・ライト):008/010/015/021/030/038 ¥2,300+税
●NYXL0942(スーパー・ライト):009/011/016/024/032/042 ¥2,300+税
●NYXL0946(スーパー・ライト・トップ/レギュラー・ボトム):009/011/016/026/036/046 ¥2,300+税
●NYXL1046(レギュラー・ライト):010/013/017/026/036/046 ¥2,300+税
●NYXL1052(ライト・トップ/ヘヴィ・ボトム):010/013/017/030/042/052 ¥2,400+税
●NYXL1149(ミディアム):011/014/018/028/038/049 ¥2,300+税
●NYXL09544(スーパー・ライト・プラス):0095/0115/016/024/034/044 ¥2,300+税
●NYXL1152(ミディアム・トップ/ヘヴィ・ボトム):011/014/018/030/042/052 ¥2,400+税
●NYXL1156(ミディアム・トップ/エクストラ・ヘヴィ・ボトム):011/014/019/032/044/056 ¥2,400+税
●NYXL1254(ヘヴィ):012/016/020/032/046/060 ¥2,400+税
●NYXL1260(エクストラ・ヘヴィ):012/016/020/034/046/060 ¥2,400+税
●NYXL0940BT(バランスド・テンション・スーパー・ライト):009/012/015/022/030/040 ¥2,300+税
●NYXL1046BT(バランスド・テンション・レギュラー・ライト):010/0135/017/025/034/046 ¥2,300+税
●NYXL1150BT(バランスド・テンション・ミディアム):011/015/019/028/037/050 ¥2,300+税
●NYXL1252W(ライト/ワウンド3rd):012/016/024w/032/042/052 ¥2,500+税
●NYXL1356w(ミディアム/ワウンド3rd):013/017/026w/036/046/056 ¥2,500+税
●NYXL1059(7弦、レギュラー・ライト):010/013/017/026/036/046/059 ¥2,900+税
●NYXL1164(7弦、ミディアム):011/014/018/028/038/049/064 ¥2,900+税
●NYXL0980(8弦、スーパー・ライト):009/012/016/024/032/044/060/080 ¥3,500+税
●NYXL1074(8弦、ライト・トップ/ヘヴィ・ボトム):010/013/017/030/042/054/064/074 ¥3,500+税
EXP Coated Nickel Round Wound
耐食性・寿命・耐久性を飛躍的に向上させたコーティング弦
コーティング弦は、その質感で好みがわかれるところだろう。巻弦のすべすべしてるところを好みか好みじゃないか、なのだが、このコーテッド・ニッケルは違和感ない質感でありつつ、コーテッドならではのスベスベ感もあるので、グリスがやりやすかった。テンションや基本的なトーンなどは、ニッケル・ワウンドを継承しているのだが、コーティングしてあるからか、やや高域が抑えられてる印象だ。逆にいえば、ニッケル・ワウンドがギラギラしすぎてるギタリストには、ちょうどいいかもしれない。なお、このEXP弦は通常の弦の4倍ほどの超寿命を誇っているとのこと。
▲XL Nickel Round Woundと比べるとやや高域が抑えられているのがわかる
〈ゲージと価格〉
●EXP110(レギュラー・ライト):010/013/017/026/036/046 ¥2,400+税
●EXP115(ブルース/ジャズ・ロック):011/014/018/028/038/049 ¥2,400+税
●EXP120(スーパー・ライト):009/011/016/024/032/042 ¥2,400+税
●EXP125(スーパー・ライト・トップ/レギュラー・ボトム):009/011/016/026/036/046 ¥2,400+税
●EXP140(ライト・トップ/ヘヴィ・ボトム):010/013/017/030/042/052 ¥2,400+税
XL ProSteels Round Wound
ダダリオ好きに、さらにワン・ランク上のブライトさを提案
お〜! このプロ・スティール・ラウンド・ワウンドは、弾いた瞬間に、そのブライトさに気づく。カタログ上も、ダダリオの中で、もっとも磁力が高く、ブライトなサウンドが特徴とあるとおり、そのままの印象だ。ただ、ニッケル・ラウンド・ワウンドと飛躍的に違うかというとそうではなく、ニッケル・ラウンド・ワウンドの特性を継承しながら、ブライトにしてパワー感を足した感じに思えた。“特殊な合金を使用することで良質なハーモニーが実現し、クランチ、サスティンが飛躍的に向上します”とあるが、ダダリオが好きで、いちランク上の弦を使いたいギタリストにオススメ。
▲XL Nickel Round Woundと近いグラフとなったのがXL ProSteels Round Wound。
このトーンが“ダダリオ”らしさにつながっているのだろう
〈ゲージと価格〉
●EPS510(レギュラー・ライト):010/013/017/026/036/046 ¥1,800+税
●EPS520(スーパー・ライト):009/011/016/024/032/042 ¥1,800+税
●EPS530(エクストラ・スーパー・ライト):008/010/015/021/030/038 ¥1,800+税
●EPS540(ライト・トップ/ヘヴィ・ボトム):010/013/017/030/042/052 ¥1,800+税
●EPS590(ジャズ):012/016/024/032/042/052 ¥2,200+税
●EPS600(ジャズ・ミディアム):013/017/026/036/046/056 ¥2,200+税
XL Half Round
独特な質感から生み出されるミッド・ローが特徴
403ステンレス・スティールを使ったモデルで、一度、ラウンド・ワウンド弦を巻いた後、表面がなめらかになるまで高精度な研磨加工処理を行なっているそうだ。さらに、ラウンド・ワウンド弦のトーン・キャラクターと柔軟性は保ちつつも、独特の質感を持った弦となっているとのことで、たしかに巻弦の質感はスムーズ。弾いてみると、ニッケル・ワウンドよりも低域にパワーがありつつブライトさも出ている。さらに、中低域にも押し出し感があるので、全体的に太めのトーンだろう。このあたりがその研磨加工の効果なのだろう。テンションは、比較的硬めなほうだと思えた。
▲高域の成分が少ないのがわかるだろうか? ここがミッド・ローの押し出し感につながっているのだろう
〈ゲージと価格〉
●EHR310(レギュラー・ライト):010/013/017/026/036/046 ¥3,000+税
●EHR320(スーパー・ライト):009/011/016/024/032/042 ¥3,000+税
●EHR330(エクストラ・スーパー・ライト):008/010/015/022/030/039 ¥3,000+税
●EHR340(ライト・トップ/ヘヴィ・ボトム):010/013/017/030/042/052 ¥3,000+税
●EHR370(ミディアム):011/014/018/028/038/049 ¥3,000+税
●EHR350(ジャズ・ライト):012/016/024/032/042/052 ¥3,300+税
●EHR360(ジャズ・ミディアム):013/017/026/036/046/056 ¥3,300+税
XL Pure Nickel Round Wound
ふくよかなローを味わえる、ヴィンテージ・ライクな弦
今回、試奏した弦の中では、いちばん太い音が出ると感じたのが、このピュア・ニッケル・ラウンド・ワウンドだ。1950年代にエレキ・ギター弦に使用されていたニッケル合金の弦を再現したものということで、たしかにヴィンテージ・ライクなトーンを奏でてくれる。ヴィンテージ・トーンというと、どこかさびれた感じのサウンドを思い浮かべるギタリストもいるかと思うが、そうではなく低音がふくよかでいながら、ちゃんとロックに必要な倍音も出るところが魅力だ。テンション感もちょうどいいし、ニッケル・ラウンド・ワウンドにもう少しローがほしい方にピッタリだろう。
▲XL Nickel Round Woundと比べると、180Hzあたりから500Hzあたりまでの増減が少ない。
ふくよかな低域が生まれている
〈ゲージと価格〉
●EPN110(レギュラー・ライト):010/013/017/025/035/045 ¥2,300+税
●EPN115(ブルース/ジャズ・ロック):011/014/018/027/037/048 ¥2.300+税
●EPN120(スーパー・ライト):009/011/016/023/031/041 ¥2,300+税
●EPN21(ジャズ・ライト):012/016/023/031/041/051 ¥2,700+税
●EPN22(ジャズ・ミディアム):013/017/026/036/046/056 ¥2,700+税
愛用ギタリストのコメント
石原愼一郎(アースシェイカー)
EXL110(Nickel Round Wound)はギターの持ち味を すべてクリアに引き出してくれるブライト感だけでなく、低音も素晴らしい。他のメーカーの弦を使うと、ギターのレンジが狭くなった印象を受けるほど、この弦のレンジは広い。歪ませてもクリーンでも突出した嫌味なレンジはなく、どんなサウンドでもバランスよく、美しく響く。
NYXLは、サウンドは中音の高級感が素晴らしく、ずーっと弾いていたくなる気持ちのいい音。アンプで鳴らしても、シミュレーターを使ってラインで出しても、音の印象はまったく変わらず、いつも高級感のある気持ちいい音がでる。弾いてる本人が気持ちいいんだから、それがお客さんに伝わらないわけないよね。
木下昭仁(サーベル・タイガー)
30年近く使っていますがフロイド・ローズを使っている私にとっては何時でも同じ品質の弦であることことがいちばんの条件。ライヴごとに楽器の調整をすることもなく、いつでも同じ音が出てくれるところがうれしい。
※使用弦:Nickel Round Wound(EXL117、EXL140、EXL125、EXL150/12弦)
田中“MACHINE”康治(サーベル・タイガー)
若い時からダダリオを長く愛用してます。 ダダリオのよさは、ライヴでの安定性があること。安心して使っています。
※使用弦:Nickel Round Wound(EXL110、EXL120、EXL125、EXL140)
ダダリオのケーブルも音質向上アイテムだ!
Custom Series Braided Instrumental Cable
〈価格と長さ〉
●¥3,500+税(3m)/¥4,200+税(4.6m)/¥4,800+税(6.1m)
American Stage Series Instrumental Cable
〈価格と長さ〉
●¥4,400+税(3mS-S)/¥4,600+税(3mS-L)/¥5,100+税(3mL-L)/
¥5,400+税(4.6mS-L)/¥6,500+税(6.1mS-S、6.1mS-L)/¥7,200+税(6.1mL-L)/
¥7,400+税(9.1mS-S)
ここまで弦を中心に音質向上アイテムを紹介したが、もっと手軽でわかりやすく音質を向上できる機材を紹介しよう。
ダダリオからは、ハイ・エンドのアメリカン・ステージ・シリーズ、ミドル・クラスのカスタム・シリーズ、リーズナブルなクラシック・シリーズの3シリーズがラインナップ。今回はカスタム・シリーズの中の“ブレイデッド・ケーブル”とハイ・エンドの“アメリカン・ステージ・ケーブル”を試奏してみた。
まずは、カスタム・シリーズ・ブレイデッド・ケーブルから。
じつは今回の弦試奏は、すべてこのケーブルで行なったのだが、全域においてパワフルさを感じるケーブルだった。パワフルさが売りのモデルというと低域寄りのものが多いが、こちらはフラットでいながらパワーを感じさせる。
もういっぽうのアメリカン・ステージ・シリーズは、“MADE IN U.S.A.”の完全オリジナル・デザインのハイ・クオリティなモデルだ。ケーブル素材は、トーンのスウィート・スポットとも呼ばれる28pF/ftの静電容量と100%のシールディング構造で外来ノイズを極限までカットすることで、高級オーディオのようなハイ・ファイなサウンドが得られるという。こう聞くと、ロックにはどうなの? と感じる読者がいるかもしれないが、ドライヴ・トーンでの存在感や輪郭が際立っている印象も受けた。また、そのシリーズ名のような、アメリカンな感じを受けるハイが気持ちいい。また、ピュアな部分も多く、楽器本来の音をそのまま出してくれる印象も受けた。確実な接点を確保するという特許取得済みのプラグ、ハンダ接合部の高い強度も魅力のハイ・エンド・ケーブルだ。
▲ケーブルをまとめられるようにゴムが付けられている。これがなかなか有能だ
ソルダーレス・ケーブルもラインナップ
American Stage Series Instrumental Cable ¥10,000+税
▲10個のプラグとケーブル・カッター、ドライバー付き。
ケーブルを切って、差し込みネジを締めるだけというシンプルさだ
問:株式会社キョーリツコーポレーション
弦
https://kcmusic.jp/daddario/
ケーブル
https://kcmusic.jp/planetwaves/