【楽器企画】平成 発明王〜ロード・ボックス編〜

12月17日にこのWeROCK EYESで公開した楽器企画ページ“平成 発明王”。
第2回は、ロード・ボックス編をお届けしよう。
今回も各モデルの通販購入サイトを掲載しているので、楽器購入の参考にしてほしい!!
※WeROCK 068の掲載記事より。

 

■ロード・ボックス部門■

DTMでも自分のアンプを鳴らしたい
ギタリストにオススメ

ツー・ノーツ Torpedo Live

ツー・ノーツ Torpedo Live
(4Ω、8Ω、16Ωの3モデルがラインナップ)

ガルネリウスのSYUが動画で試奏したことにより、日本はもちろん世界的にも注目の的となったロード・ボックスだ。ロード・ボックスといえば、アンプからキャビネットに接続する際、音量を小さくしてくれる機材なわけだが、このトーピド・シリーズはそれだけではない。
まず、トーピド・ライヴ。こちらは、ロード・ボックスの機能はもちろんのこと、パワー・アンプ・シミュレーターやキャビネット・シミュレーター、さらにはマイキングのシミュレート機能も搭載している。すなわち、キャビネットを使わずに、ヘッドやプリアンプから卓やオーディオ・インターフェイスに接続できるのだ。DTMをする際に、どうしてもプラグ・インのアンプでは満足できないギタリストも多いが、このモデルを使えば自分のアンプを使用しながら、キャビネットを接続せずにレコーディング・スタジオさながらのマイキングをして録音も可能になるのだ。もし、そのアンプがプリアンプであるならば、好きなパワー・アンプをセレクトすることが可能なので、本物の真空管を鳴らしながらプラグ・イン的にレコーディングができてしまうというハイブリッドな機材といえる。
SYUは、ライヴでも使用していたことがあり、キャビを鳴らしつつ、トーピド・ライヴから卓にもつなぎ、キャビ+ラインの音であのギター・サウンドを作り出していたのだ。
いっぽうのトーピド・キャプターは、トーピド・ライヴを簡易で小型にしてくれたモデル。付属のプラグ・イン・ソフトを使用すれば、トーピド・ライヴに迫れる音作りも可能で、それにも関わらず安いというメリットが最高だ。

■試奏動画■
SYU(ガルネリウス)によるTorpedo Liveの試奏動画をYouTubeのWeROCK TVで公開中!!

 

エジソン度 ★★★★☆
やはり本物の真空管が好きなギタリストには、デジタルでシミュレートされた音は満足いかない。と言っても家でキャビを鳴らすというわけにもいかず……そんな悩みを解決してくれるのがトーピドじゃな。これを使用すれば、自分のアンプを使えるのはもちろん、持ってないキャビネットだったり、マイキングも試せるわけじゃ。電球がLEDになり進化するのと同じく、楽器の進化もすごいな。

 

トーピド・ライヴのリア・パネル部。MIDIイン端子などを備えている

Torpedo Captorのパネル部。右上のスイッチで、スピーカー・シミュレートをギター用かベース用かを選べるようになっている

 

■通販で購入可能■
○amazon
ツー・ノーツ Torpedo Live
https://www.amazon.co.jp/dp/B009YR6XVK/
ツー・ノーツ Torpedo Captor(16Ωモデル)
https://www.amazon.co.jp/dp/B077WWBD5S/

 

問:日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社
Topedo Live
http://www.electroharmonix.co.jp/twonotes/torpedolive.html
Topedo Captor
http://www.electroharmonix.co.jp/twonotes/torpedo-captor.html

 

 

キャビネットやマイクのシミュレーターも搭載した
ロード・ボックス

ユニバーサル・オーディオ OX

純粋なロード・ボックスの機能を大切にしつつ、DTMでも使えるサウンドを作り出してくれるのが、このOXだ。あくまでもアンプ・ヘッドを持っているということが条件になるが、逆に言ってしまえばアンプ・ヘッドを持っていてこそ作り出せるギター・サウンドというものが存在する。自分のアンプ・ヘッドを使いながら、キャビネットからの音をトーンを変えずに小音量化してくれる。ロード・ボックスを選ぶ基準になるのは、その小音量にする際のトーンになる。OXを試奏してみると、そのトーンを大切にしていることがすごく伝わってくるのだ。
そのロード・ボックスとしての基本を踏襲しながら現代的な機能も持ち合わせているのが、OXのすごいところ。ヘッドをそのままオーディオ・インターフェイスに接続することも可能で、キャビネット・シミュレーターやマイク・シミュレーターも搭載されている。そして、じつはそれだけではない! 各マイクをEQで調整でき(トータルEQも可能)、ディレイやリバーブまで装備しているのだ。そしてそして、いちばん驚かされるのは、レコーディング・スタジオでも名機とされるユニヴァーサル・オーディオのコンプレッサーである1176も搭載。それらすべてをiPadで操作できるというから、まさにロード・ボックスの進化版と言えるのではないだろうか。
YouTubeでは、Yuki(D_Drive)が実際にキャビネットを鳴らした音とOXを使った時の音比べや、キャビネットを鳴らさずにOXを使った音も聴けるのだが、はたしてどれぐらいのみなさんがトーンの違いに気づくだろうか!? ロード・ボックスとしてもシミュレーターとしても、OXが優秀なことを認識できるはずだ。

■試奏動画■
Yuki(D_Drive)によるOXの試奏動画をYouTubeのWeROCK TVで公開中!!

エジソン度 ★★☆☆☆
ロード・ボックスとしての機能を大切にしながら、現代のニーズにも応えてくれるモデルじゃな。ワシも動画を観させていただいたけど、ホント、マーシャルそのままの音も、OXで小音量にした音も、そしてキャビを鳴らさないでアンプ・ヘッドとOXで作り上げた音も、全部に驚かされたよ。マイクだけじゃなくて1176という名機のコンプまで入ってるのは、エンジニアも喜ぶだろうな。

 

リア・パネル部。キャビネットに出力する際のインピーダンス設定を行なうツマミや光デジタル出力、他を装備

“アンプ・トップ・ボックス”というだけあって、アンプ・ヘッドの上に乗せられるサイズ感だ

▲iPadやMacのソフトウェアで操作できるのも魅力。イラストも付いていて、キャビネット選びなども簡単だ

 

■通販で購入可能■
○イケベ楽器店
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/563714

問:株式会社フックアップ
https://hookup.co.jp/products/universal-audio/ox