【試奏映像連動】モーリー・ワウを踏み比べ!

ワウ・ペダルだけでも10種類以上のモデルを発売しているモーリー。そんなモーリーのワウを自身も愛用していたというShu(TSP)に登場してもらい、気になる7機種を試奏してもらった。YouTubeにアップしている試奏映像とともにチェックしてもらえれば、キミもモーリー・マニアに!?
※WeROCK 067の掲載記事より

モーリー・ワウ試奏動画

Shuが7機種のモーリーのワウを試奏! その動画をYouTubeのWeROCK TVで公開中!!

 

モーリー・ワウの特徴は?

まずは、今回Shuに試奏してもらったモーリー・ワウの特徴をまとめておこう。なにより最大の特徴は、スイッチレスであることだろう。これまでのワウといえば、ペダルを踏み込んだ先にスイッチが付いており、オンもオフも強く踏み込むことで可能としていた。それが、モーリーのモデルは、ペダルに足を乗せて、少し動かした瞬間にオンになってくれるのだ。ワウ使いのギタリストには、たいへん重宝する機能で、一度、このタイプを使うと、元には戻れなくなるほど便利なシステムだ。
また、どのモデルも、ワウがONになってる際は、LEDが点灯し確認できる。さらに、トゥルー・トーン・バイパス・バッファー回路を搭載しており、オフ時にはただのトゥルー・バイパスではなく、高機能のバッファーによって音色劣化を最小限にしてくれている。今回の試奏映像の中でShuも言っているとおり、オフ時にも、このバッファーの恩恵で、弾きやすさも感じさせてくれるとのことだ。

裏技を紹介! 裏ブタを外し、ここを調整することで、ワウがオフになるタイミングを調整することも可能だ

オーソドックスなタイプはもちろん、VAI-2のように、さまざまなスイッチが付いているモデルも!

今回、紹介しているモデルで、ミニとなっているのは、このとおりコンパクトなサイズのワウとなっている。このサイズ感ならエフェクト・ボードにも導入しやすいはずだ

 

2モードを備えた、2代目スティーヴ・ヴァイ・シグネイチャー!!

Mini Steve Vai Bad Horsie 2/MTVAI-2 ¥27,000+税

〈仕様〉 Switch-less機能搭載モデル ●コントロール:フットスイッチ、コンツァー、レベル ●外形寸法:114.3(幅)×69.9(高さ)×174(奥行き)mm ●重量:908g ※数量限定

Shu:次に登場するVAI-1のモードも入っているんですが、同じ1のモードで比べてみると、こちらのモデルのほうが、やや高域に寄っていると感じられました。踏み込み始めの場所も1より微妙に高域で、最大に踏み込んだ時も1よりハイが出るように思えます。続いてコンツァー・スイッチをオンにして弾いてみると、ツマミを絞った状態の時は踏み込みはじめがコモリ気味のトーン、最大に踏み込んだ位置でも低域寄りのトーンなので、フィルターをかけたようなプレイやフェイザー的なニュアンスで使えますね。で、コンツァーをどんどん上げていくと、かなりピーキーなワウ・トーンが作れて、このモデル1台ですごく幅広いワウ・サウンドが作れます。ワウをオンにした際のレベル調整も付いてるので、ワウを踏んだ瞬間に音量が下がってしまうということがないですよ。これは、いろいろと考えられた、さすがヴァイ、というモデルですね。いや〜、サイズも小さいですし、ぜひボードに入れて使いたいです。

 

モーリー・ワウの代名詞と言えば、このヴァイ・シグネイチャー!!

Bad Horsie 1/Model:VAI-1 ¥15,000+税

〈仕様〉 Switch-less機能搭載モデル ●外形寸法:149.3(幅)×69.9(高さ)×231.9(奥行き)mm ●重量:1508g

Shuオーソドックスなトーンでありつつ幅が広いので、少し動かしただけでトーンが可変する印象ですね。じつは、僕も長いこと愛用していました。ヴァイらしい、かなりトリッキーなプレイもできるし、踏み込み初期段階では中域からかかり始めて、もっとも踏み込んだ時でも高域の少し手前な印象です。ただし、踏み込み具合でどんどん変化していくので、音色の変わり方が速く感じるモデルですね。

 

大注目!! ジョージ・リンチのシグネイチャー・ワウも登場

Mini George Lynch Dragon 2/MTG2 ¥28,800+税

〈仕様〉 Switch-less機能搭載モデル ●コントロール:ラウドネス、ワウ・ロック、WOW! ●外形寸法:114.3(幅)×69.9(高さ)×174(奥行き)mm ●重量:932g ※数量限定

Shu3通りの使い方ができるジョージ・リンチのシグネイチャーですね。ふたつのスイッチを装備していて、両方ともオフの時はオーソドックスなワウ、左のスイッチをオンにすると、ややオーバードライブがかかったトーンになります。スイッチをオンにしてみると、オーバードライブがかかるためかワウの帯域が変化する感じを受けました。ラウドネス・ノブでワウ出力を変更できて、これを使うと、より帯域の変化の幅が大きくなります。オーバードライブというニュアンスよりも、帯域変化で積極的に使えますね。もうひとつのスイッチは、固定したワウのトーンを出してくれます。ワウ・ペダルに関係なく、オンにした瞬間に、半止めワウのトーンが出て、トーンもツマミで調整できるので、シェンカー・トーンをワウを踏まずに一発で出せるんですね。このモデルも、欲しいです!

 

キコ・ルーレイロしようにカスタマイズされたスペシャル・モデル

Mini Kiko Loureiro Switchless Wah/MTKIKO ¥25,000+税

〈仕様〉 Switch-less機能搭載モデル ●外形寸法:114.3(幅)×69.9(高さ)×174(奥行き)mm ●重量:872g ※数量限定

Shu次で紹介している、マーヴェリック・ワウに近い印象を受けました。そこに、トーン的に、さらに一段階、高域に寄せた感じだと思います。これは、モーリーのワウ全般に言えるんですが、踏み込んだ側でのワウワウする帯域が幅広くて、エグくかけることもスムーズにかけることもできるんですよ。その感じが、すごくよくわかるモデルですね。マーヴェリックよりも、少しだけ強いかかりを望むギタリストならこちらのモデルがオススメだと思います。基本的に、ツマミもスイッチもなくシンプルなんですが、ヴィンテージ・テイストあふれるワウ・サウンドというよりも、現代的なトーンをプラスしたワウが欲しいというギタリストにピッタリじゃないですかね。

 

シンプルでオーソドックスながら、モダンなテイストも出せるモデル

Mini Maverick Switchless Wah/MTSW ¥17,800+税

〈仕様〉 Switch-less機能搭載モデル ●外形寸法:114.3(幅)×69.9(高さ)×174(奥行き)mm ●重量:866g6

Shu:基本はオーソドックスなトーンのワウなんですけど、踏み込んでいくとピーキーなトーンまでいけるので、シンプルながら使い勝手のいいモデルだと思いました。踏み込み始めは、VAI-1よりも低域側にかかってくれるんですね。VAI-2のコンツァーを絞った方向のトーンという感じでしょうか。そこから、早い変化ぐあいで、最大に踏んだ位置は、かなり高域までブーストしてくれる印象です。単純なトーンの変化幅は、ヴァイ・モデルよりも大きいかもしれないですね。そういう意味でも、ヴィンテージ・ライクなトーンからモダンなトーンまで1台で、しかもスイッチやツマミもなく作り出せるシンプルなモデルです。

 

真っ白なフィニッシュが印象的なDJアシュバ・モデル

DJ ASHBA SKELETON WAH/SKW1 ¥17,000+税

〈仕様〉 Switch-less機能搭載モデル ●コントロール:内部でワウの出力レベル(WAH BOOST LEVEL)を設定する半固定ヴォリュームを搭載 ●外形寸法:149(幅)×70(高さ)×232(奥行き)mm ●重量:1,600g

Shuかなり中域に寄せたトーンを出してくれるモデルですね。と言いつつ、踏み込んだ時に中域をアップさせながら高域にも特徴を持たせてるので、コモった感じはいっさいないです。ピーキーになりすぎずに、中域に特徴があるワウが好きなギタリストなら、迷わずこのモデルがオススメですね。踏み始めはハイを落としたコモりめのトーンから出てくれるので、ヴィンテージ系のワウ・トーンも作り出せるんですよ。あとは、フィニッシュが特徴的で、白いカラーリングは蓄光塗料を使用していてステージでも目立つので、踏み外しがなさそうです。

 

ブースト・サウンドをブレンドしていくマーク・トレモンティ・モデル

Mark Tremonti Power Wah/MARK 1 ¥16,500+税

〈仕様〉 Switch-less機能搭載モデル ●コントロール:フットスイッチ、コンツァー、レベル ●外形寸法:114.3(幅)×69.9(高さ)×174(奥行き)mm ●重量:908g ※数量限定

Shu:マーク・トレモンティ(元クリード、現アルター・ブリッジ)とモーリーが共同開発したワウです。ブースト機能を装備したモデルで、ペダルの可変によりブースト・サウンドがブレンドされていくというワウですね。そのブースト具合もツマミで調整可能なんですね。いちばん絞って踏んでみると、オーソドックスなワウとしても使用できます。で、ツマミをフルにして踏んでみるとブーストしていくんですが、ブーストしすぎる感じではなく、高域にオーバードライブの成分が足されたトーンで、決してブーミーになるわけではないので使いやすいです。ソロなどで、ぎゅい〜んというトーンがほしいギタリストには最適だと思いますね。

 

問:株式会社フックアップ
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