WeROCK 111 付録CDインタヴュー集〜NEKOMESHI(222) 編

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WeROCK 111の付録オムニバスCDに参加したバンドのインタヴュー集。
第8回はかわいいバンド名とは裏腹なアグレッシヴなサウンドを聴かせるネコメシ!

トレイラー EP『Regeneration』


疾走感があり、ライヴのラストを飾る定番曲です

——ネコメシはどのようなバンド、スタイルを目指して結成されたんですか?
雀蕗
:2016年に以前在籍していたゼクスノインが解散した時、同じようなスタイルを引き継いでできればいいかなあと。それまで通りヘヴィな曲をデス声でちょっとメロディがある感じでやりたいなと。あまり深く考えていなくて(笑)、まずはバンドを立ち上げようと、やりたいことは後から考えようと思ってました。ライヴ活動を始めたのが、2018年ですね。
——新しいバンドだけれどもゼクスノインの名前を引き継いでもよかった?
雀蕗
:それは考えなかったです。ゼクスノインは15年で一区切りつけたし、バンド名も変えたかった。
JUN:僕も一緒にゼクスノインをやっていたんですが解散後は、お互いに近寄らないようにしてたんです(笑)。
雀蕗:それぞれ別の道でガンバろうと。でも、2019年ぐらいにJUNさんにまずサポートで手伝ってもらいはじめたんです。ネコメシ立ち上げのメンバーで残っているのは俺だけですね。
——ところで、なぜ“ネコメシ”というバンド名にしたんですか? サウンドのイメージとかけ離れているなあと思って。
雀蕗
:組んだ時、わかりやすいバンド名にしたいとは思っていて。でも、あまりこだわりもなくて、ネコメシと名付けたのは当時のメンバーなんですね。お客さんに栄養を与えるという意味も込めて“ネコメシ”にしつつ、耳にした人が“え、どういうこと?”って引っかかってくれるかなと。あと、物販のグッズも作りやすいだろうなというのもありました(笑)。
——そして、一時活動休止を挟むも、2022年に雷蔵さんとVAYAさんが入り、現ラインナップがそろいましたね。
JUN
:VAYAはネコメシの前はポップ・ロックのバンドで叩いてたんですよ。
VAYA:でも、メタルを聴くのは大好きでしたし、メタル・バンドで叩きたいと思っていたので。
JUN:使うドラム・フレーズが全然違ってて、それもおもしろかった。
雀蕗:基本は叩けていたし、速い曲も大丈夫だったもんね。ツー・バスは踏んでなかったけど、そこは練習してもらおうと(笑)。
JUN:VAYAはガチの登山家でもあって。
雷蔵:『山と渓谷』という雑誌にも掲載されたことがあるんだよね?
JUN:ネコメシに加入する時の条件は“何年かに1度、ネパールに行くので、その時はバンド活動を休ませてくれ”というものだった(笑)。
雀蕗:雷蔵はJUNさんが連れてきたんです。雷蔵はクリーンもデスボ、スクリーム、怒鳴り声みたいなものも出せるので、曲作りでもいろんなアプローチができるようになったのが大きいですね。
雷蔵:私、ディル アン グレイの京さんになりたくて、13歳ぐらいから独学でデス・ヴォイスを練習してたんです。その後、15歳の時にアーチ・エネミーを知り、アンジェラ・ゴソウにハマって、こういう声で歌えるヴォーカリストになりたいと思い……気づいたらこんなヴォーカリストになってました(笑)。みなさんに言っているんですけど、デスボって、ノリと気合と根性なんです(笑)。やり続ける根性、出すための気合、曲にのることができれば出せます(笑)。諦めないことですね。
——他のメンバーの音楽的な背景も教えてもらえますか?
雀蕗:私はジェイムズ・ヘットフィールド(メタリカ)ですね。使っているギターも彼と同じような形のモデルです。あとは、ラム・オブ・ゴッドが好きで、もしラム・オブ・ゴッドがワン・ギターで女性ヴォーカルが入ったらネコメシみたいな感じなのかなとも思っています。
VAYA:僕はボンゾ(ジョン・ボーナム)とコージー・パウエルですね。
雷蔵:渋いんだよなあ。
雀蕗:VAYAさんにドラムのフレーズを作ってÅとお願いすると、ちょっと違うというかロックン・ロールになっている(笑)。
VAYA:あとは、Jポップとかも好きで、特にキリンジが大好きでした。
JUN:僕はリンドバーグとユニコーンから出発してはいるんですが、これと言って特に影響を受けたベーシストはいないんです。好きなベーシストを強いて言えば、ギーザー・バトラーですかね。
雷蔵:ギーザー・バトラーがわからない。
JUN:ブラック・サバスのベーシストね。で、自分はベーシストとしても10何年もツイン・ギターのバンドで弾いてきたんですが、ネコメシが2022年からシングル・ギターになったので、自分も今、新しいスタイルを模索しているところなんです。トリッキーなプレイも求められるようになった中、プログレ・メタルコアのジンジャーというバンドのベースがおもしろいことをやっているなと思っています。エクストリームなバンド・サウンドの中でもいい感じのメロディックなベーシストでいたいと思っていますね。
——そして、今回のオムニバスにEP『Regeneration』から「Firm Belief」で参加してもらいました。まず、このEPについて教えていただけますか?
雀蕗
:前のメンバーで出したファースト・シングルやMVだけ公開した楽曲を今のメンバーでリレコーディングして、あと新曲を加えた4曲入りなんですが……“音源にしてほしい”とかライヴの物販で“あの曲はどのCDに入っているの?”と聞かれて雷蔵が“CDはあるんですけど、歌は前のヴォーカリストなんです……”と話すのを見ていて、心苦しくて。雷蔵が入ってさらによくなったし、これはリレコーディングすべきだと。しかも、前のメンバーの時期に販売していたのはCD-Rで、ジャケ写もアー写を載せただけだったんですが、ちゃんとプレスにも出して、ジャケットもデザインして、さらに新曲の「Garbage」も加えて作ったのが今回の『Regeneration』なんです。
——雷蔵さんも物販で“前のヴォーカルのCDなんです”と話しつつ、私の歌で録り直したいという思いがあって?
雷蔵
:私が言わなくても、録り直すんだろうなって思ってました(笑)。歌詞もまったく違うものにしていたし、雀さん(雀蕗)の性格からいっても録り直さないわけないだろうなと思ってました。
雀蕗:ライヴでやっていた曲ばかりだし、レコーディングではあらためて練り直すことなく、各パートごとに磨きをかけました。
JUN:それで結果的にOKだったし。
——そのEPから「Firm Belief」を参加曲として選ばれた理由は?
雀蕗
:人気のある曲だし、ライヴのラストでやる定番曲なので。
JUN:疾走感があるということとライヴ・ハウスに来てくれる人々が抱えているだろうなという葛藤をうまく歌詞に落とし込んでいるんですね。スクリームなので、どこまで聴き取ってもらえているのかはわからないですけど(笑)、歌詞カードを見てもらえれば“なるほど”と思ってもらえるのではないかと。
雷蔵:歌詞を書く時は、作曲者に“どういう気持ちで、こういう曲調にしたの?”ということをまず聞いて、そのイメージに合わせて書くんです。「Firm Belief」の歌詞に関しては、RPGのイメージで書いています。
VAYA:定番曲ということで、僕がネコメシに入って、ほぼ最初に覚えた曲でもあります。昔からライヴに来てくれている人には進化を感じてもらえるかもしれないですね。ドラム的には、ネコメシの曲で唯一4つ打ちのところがあって……どうして4つ打ちなんだろう?
雀蕗:前のヴォーカルの時からあの4つ打ちはあった。どうして、そのパートを入れたのか覚えていないけど、スタジオでみんなでアレンジしている時にそのアイディアがハマったんだろうな。
——そのEPは当初、ライヴ限定発売でしたが、2月25日からディスクユニオンでも入手可能になりますね。
雀蕗
:はい。このEPは、最初2025年8月の上野・音横丁での自主企画ライヴから売り始めたんですが、あのライヴを終えた時、いいライヴだったし、このバンドに対する自信がさらに付きましたね。
JUN:フロアの雰囲気もよくて、お客さんとのケミストリーも生まれた気がします。
——で、ディスクユニオンでの販売開始の話ですよ(笑)。
雀蕗
:CD自体の反応もよかったし、アルバムを出してくれているブラックリステッドからも“アルバム(『Whistling Arrow』/2024年3月発表)のプロモーションにもなるから全国流通もさせれば?”と後からアドヴァイスももらったし。なかなか全国を回れないので。
——2026年のヴィジョンはどうですか?
雀蕗
:2027年はネコメシの10周年になるのでいろいろやってみようと思っています。だから、2026年は10周年に向けての準備をしつつ、新曲も作りつつ、バンドの士気を上げていきます。
雷蔵:音源もいいですけど、ウチのライヴは楽しいから。ぜひ、ライヴにもね。
JUN:と、雀蕗君が言ったことにしといてください(笑)。彼は言葉よりギターで語るタイプなので。

左より、JUN(b)、VAYA(ds)、雀蕗(g)、雷蔵(vo)

EP『Regeneration

¥2,200(税込) 2025年8月24日

当初はライヴ会場限定で発売されていた4曲入りEP。旧ラインナップでのシングルやMVでしか聴けなかった楽曲を現ラインナップでリレコーディングし、さらに新曲「Garbage」も加えた内容となっている。ヘヴィネスの王道を感じさせるサウンドにクリーンとデス・ヴォイスを巧みに使い分ける雷蔵の声に耳を奪われる。2月25日よりディスクユニオンでも入手可能となっている。

■ライヴ予定■
4月4日(土)=越谷イージーゴーイングス
5月30日(土)=新宿サンフェイス
9月13日(日)=立川バベル

■ネコメシ 公式サイト■
https://nekomeshi222.net/


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