WeROCK 111 付録CDインタヴュー集〜ANGER MANAGEMENT 編

wre_angermanagement

WeROCK 111の付録オムニバスCDに参加したバンドのインタヴュー集の第9回。
今回はラジャスのBABACHAN(ds)こと福村高志が新たに立ち上げたパワー・メタル・バンドのアンガー・マネージメントが登場!


疾走感があり、ライヴのラストを飾る定番曲です

——アンガー・マネージメントはもともとハロウィンのコピー・バンドからスタートしたんですよね。
BABACHAN
:パンプキン5リヴァイズというバンドですね。僕、ラジャスを辞めた後に社会人として働いていたんですけど、当時、京都にウエストという楽器屋があって。その楽器屋で、たまたまハロウィンの『守護神伝 -第二章-』を聴いて衝撃を受けたんです。で、店員に聞いたら“ジャーマン・メタル”だと。その単語も初めて聞いたし、ハロウィンのようなツー・バスも聴いたことがなかった。コージー・パウエルの「キル・ザ・キング」が最速やと思ってましたからね(笑)。あの衝撃から30年ぐらいたって、今でも僕みたいなおっさんでも高速ツー・バスが踏めるペダルがあるとタマ・ドラムから聞いて、やってみたら“できるんちゃうか!”と。それで、mi-coとTAKUMIに“ハロウィンのコピー・バンドをやろう”と話したんです。
——その以前から3人は交流があったんですか?
BABACHAN
:AKKUN(後藤晃宏/ラジャス)が京都でAKKUN’Sという演奏もできる飲み屋をやっているんですけど、そこでやったセッションなどで知り合ったんです。それで、ハロウィンのコピー・バンドをやってみたら、思いのほか反響があったんです。でも、コピー・バンドってつまらないじゃないですか? それで、打ち上げの席で、“これからはパワー・メタル・バンドになるから、オリジナル曲を作れ!”と話したんです。
mi-co:“マジで?”と思いましたけど(笑)。私はTAKUMIとキャンディレインというバンドもやっているんですけど、そちらはポップ・ロックなバンドですし、私個人としてもメタルとはほぼ無縁な感じでした。
TAKUMI:僕はジャパニーズ・メタルや洋楽のメタルが大好きで、青春時代はラジャスとかアースシェイカー、44マグナムで育ったし、高校時代からガンバってオリジナル曲を作って活動してました。だから、今回、BABACHANと同じバンドで活動できるので、最高の気分です。
——福村(BABACHAN)さんからパワー・メタルの曲を作って、と言われた時、具体的な方向性は?
TAKUMI
:“パワー・メタル”“メロスピ”というキーワードと既存のバンドの曲で“こんな感じで作って”と言われました。
mi-co:キャンディレインではTAKUMIが曲の骨組みを作って、歌詞とメロディは私が考えるんですけど、メタルの歌詞やメロディは作ったことがなかったんです。だから、最初はどうしようかと思ったし、メタルに寄せた歌い方もしてみたんですが、あまりしっくりこなくて。それで、いつものように自分を出してみたらまあまあハマりました。
BABACHAN:パワー・メタルって演歌だし歌謡曲じゃないですか。ラジャスもそうだった。SENがメロディを歌って、楽器隊がハード・ロックを演奏するという感じでね。今回、アンガー・マネージメントでそういうパワー・メタルをやろうと。ただ、パワー・メタルに絶対に必要なのがツー・バスなんです。それだけは一生懸命練習して、ハロウィンのコピー・バンドでも演奏できた。よし、オリジナル・バンドをやろうとなったんです。
——そして、2025年9月にシングルを配信でリリースされました。
BABACHAN
:TAKUMIとJUNが、それぞれ2曲とか3曲ぐらいずつデモを上げてきたので、1回か2回、スタジオで合わせてみてから、勝手に僕がドラムをレコーディングして(笑)。それで、あとはレコーディングしとけよって伝えて仕上がったんです。
TAKUMI:ドラム録りが終わってから1ヵ月ぐらいで他パートの録音をしました。
——同じく9月には初ライヴも終えてますね。
TAKUMI
:すごく手応えを感じましたし、これからフル・アルバムを作りたいなとも思いましたね。
BABACHAN:若いバンドと違って、のんびりしている時間がないので(笑)。それに、みんなちゃんとできるメンバーだし、なるべくスピーディに進めようと。
——ちなみに他のメンバーはどういった方なんですか?
BABACHAN
:JUNはかなりの高崎 晃フリークで、キラーの高いギターもたくさん持ってる(笑)。DAIはメタルというよりビッグ・バンドで弾いているベーシストですね。だから、DAIには今、“メタル、ええやろ!”って洗脳しているところです(笑)。
——今回、オムニバスにシングルから「Stand Up!」で参加してもらいました。
BABACHAN
:mi-coとTAKUMIを誘って、このバンドを結成しようと思ったし、そのTAKUMIが作った曲なんですね。キャンディレインでもいっしょに活動していることもあって、今ある曲の中で、もっともmi-coがハマっている曲でもあるんですよ。「Start Afresh」のほうはもう少し洋楽っぽいというか……それと比べると「Stand Up!」はわかりやすいパワー・メタルなのでこの曲で参加したというのもありますね。あと、歌謡曲と言いながらも、TAKUMIの押しまくりのリフもいいと思います。
mi-co:9月のライヴでも最後にやりたくてやった曲ですし。
——楽曲はパワー・メタルやメロスピの要素だけでなく、そのルーツとなっているブリティッシュ・ハード・ロック/メタルの要素も感じますね。
TAKUMI
:そう感じていただけたなら、めちゃめちゃうれしいですわ。自分はブリティッシュ・メタルでも育っているんですが、そこからどうやってパワー・メタルやメロスピに持っていけばいいのかと。いろんな曲も聴いたし、勉強させてもらいました。
——福村さんから、“ここのリフはこうしたら、もっとメロスピっぽくなるで”とかのアドヴァイスとかは?
TAKUMI
:そういうのはなかったですね。
BABACHAN:こっちは曲の構成を覚えるだけで必死なので(笑)。ツー・バスを踏んでいるだけで、頭は真っ白ですよ(笑)。ただ、レコーディングしてみて感じたのは、TAKUMIとJUNのツイン・ギターの整合感がちゃんと取れているなと。ぶつかり合うことなく、押し引きができてていいなと思ってます。
——先ほど、TAKUMIさんとJUNさんがそれぞれ何曲かデモを作ってきたという話がありましたが、基本的にはパワー・メタルやメロスピなんですか?
BABACHAN
:ええ。1曲、JUNが作ってきたバラードがありますね。ハード・ロック・バンドにとってバラードは基本中の基本ですし、ちょっとジャーニーみたいな曲です。ハーフ・タイム・シャッフルのおしゃれな感じで僕は苦手なリズムなんですが(笑)、mi-coには合うんです。そういう意味では、ハード・ロック・バンドのバラードではないかもしれないですけど、他の曲はベタベタのハード・ロックです。
——結成時の話に戻るんですが、ツイン・ギターというのは、福村さんの中で絶対的なものだったんですか?
BABACHAN
:そうですね。ツイン・ギターのハモリがないと劇的なものは生まれにくいと思っているし、僕自身がシングル・ギターのバンドってほとんどやったことがなくて。X-RAYも僕がいた時はツイン・ギター編成でしたしね。パワー・メタルをやるなら、ライヴでの音の厚みなども考えてツイン・ギターは絶対だなと。
TAKUMI:JUNとは何度かセッションしたことがあったし、お互いに認め合っているんですね。テクニックもあるし、いい相方やなと思っています。
——3月1日に吉祥寺クレッシェンドで行なわれるイヴェントへの出演も決まっていますね。
BABACHAN
:いよいよ東京進出、しかもメタルの箱(ライヴ・ハウス)ですよ。初ライヴをした京都のデューイというところは、普通のJロック・バンドが出ているようなライヴ・ハウスでしたからね。あと、5月6日=京都ミューズでのライヴも決まっています。そちらの詳細はまだこれから決めていくんですけどね。
——今後については?
BABACHAN
:夏は曲作りにあてて、秋ぐらいにミニ・アルバムを作りたいなと思っています。あとは、動画ですよね。mi-coにアンチ・エイジングをガンバってもらって、AKB48みたいな衣装を着てMVを撮ろうか(笑)? そして、夢というか野望としてどこか大きなステージでやってみたいというのは、よくメンバーでも話してます。タイミングを見て、アースシェイカーに“オープニング・アクトをやらせてください”って言ってみようかなとも思ってますし(笑)。
TAKUMI:いいですねえ!
mi-co:全然メタルのことを知らないですけど、私のことは嫌いにならないでください!
BABACHAN:AKB48か(笑)。MVにつながるな(笑)。まあ、それは置いといて、アンガー・マネージメントは塊をしっかり出せるバンドにしたいし、それができるメンバーだと思っています。その塊の上でmi-coがさらっと歌っているでしょ。メロスピ・バンドの女性ヴォーカルはハイ・トーンでヴィヴラートやと思うんですが、mi-coの歌の組み合わせが新鮮なんです。フィル・モグ(UFO)の女性版みたいになったらええなと思うし、それを新しいパワー・メタルとして作っていきたいですね。そこが、このバンドのテーマです。

左より、DAI(b)、JUN(g)、mi-co(vo)、TAKUMI(g)、BABACHAN(ds)

配信シングル「START AFRESH」
2025年9月10日

BABACHANことラジャスの福村高志(ds)が京都で活動するミュージシャンとともに結成したパワー・メタル・バンドのファースト・シングル。疾走感のあるストレートなナンバーであるタイトル曲と今回の「Stand Up!」を収録。ともに王道のハード・ロックやパワー・メタルを消化しつつ、ツイン・ギターのハモリを活かしたメロディアスなチューンとなっている。

■ライヴ予定■
5月6日(水)=京都ミューズ

■アンガー・マネージメント 公式X■
https://x.com/ANGERMNGMNTJP


■WeROCK 111はWeROCK STORES!をはじめ、全国の書店・楽器店・CD店などで発売中です! 誌面の内容や通販情報はこちらから!(ページの最下段に通販情報を掲載しています)■
http://rockinf.net/eyes/?p=10109