SYUがお試し!〜UAFXをMIDIで制御!!
本誌の企画でSYU本人も気に入り購入してしまったというUAFXストンプ・ボックス。
これまで、さまざまなタイプがペダル・エフェクターとして登場しているそのUAFXだが、“一括してオン/オフ操作ができたらな〜”というギタリストの要望を叶えるアップデートをしてくれた。
SYUとともに、MIDIで一括操作可能となったUAFXでエフェクト・ボードを構築し、その操作性を検証!
SYUによる試奏動画
マルチ・エフェクターでは出せないトーンがここにあり!
■UNIVERSAL AUDIOの製品紹介サイト■
https://hookup.co.jp/products/universal-audio
■UAFX OX Stompの詳細■
https://hookup.co.jp/products/universal-audio/uafx-ox-stomp-dynamic-speaker-emulator
■UAFX Galaxy ’74の詳細■
https://hookup.co.jp/products/universal-audio/uafx-galaxy-74-tape-echo-reverb
■UAFX ANTI 92の詳細■
https://hookup.co.jp/products/universal-audio/uafx-anti-1992-high-gain-amp
■UAFX Astraの詳細■
https://hookup.co.jp/products/universal-audio/uafx-astra-modulation-machine
■XSONICの製品紹介サイト■
https://hookup.co.jp/products/xsonic
■VITAL AUDIO VAPB-45Mの詳細■
https://hookup.co.jp/products/vital-audio/vapb-45m
——すでに、UAFXを何機種か試奏していただいておりまして、さらにその試奏を通じてANTIを気に入って購入してしまったとのことで。
SYU:ANTI自体に入ってるキャビネットのモデリングがすごく気に入ったんですね。
もともとミドルがパコーンと出てくる音が好きなんですけど、キャビネット・シミュレートの音をメインで使いながら、プリアンプのほうにはドンシャリの音も入っていて音作りの幅がすごく広いんです。プレイアビリティという部分でも、弾いた感じが“真空管アンプを弾いてるそのまま”みたいな感触があって、“これ、本物のアンプじゃねえ?”って。
——ちなみに、どういう場面で使用してるんですか?
SYU:ガルネリウスのライヴの時でも、なにかトラブルがあった時のスーパー・サブとしてセッティングしていて、いつでも切り替えられるようにしています。あとは、自宅で新曲を作る時のデモなどでは、ANTIだけでやってますね。セッション・ライヴやリハスタなどでは、ふつうに活躍してます。
ANTIのいいところは、アプリの中にポスト・ゲインというのがあって、これを上げていくとビックリするぐらいバカでかい音が出てくれるので、爆音好きの僕にとってはたまらないんです。プリアンプって、100Wのアンプのリターンに挿して使っても、音量感が寂しかったりするモデルも多いんですよ。でも、ANTIに関しては、超爆音で弾くことができるんです。
——ANTI自体でも音色の切り替えは何パターンかできますよね?
SYU:ふたつのフットスイッチがあって、僕は左で内蔵オーバードライブのオン/オフ、右でプリセットの切り替えができるように設定しています。僕の音作りは、リード・チャンネルではなくクランチ・チャンネルで太めの音を作って、そこにANTIに内蔵されているTSタイプのオーバードライブで歪みを増強してる感じですね。
——今回は、そのANTIの音を基準にして4機種のUAFXをMIDIで切り替えるというボードを作って頂きました。
SYU:これがビックリしました。さらに使い勝手がよくなるんです。
——具体的には、4つのストンプ・ボックスを使って何音色作ったんですか?
SYU:合計4音色ですね。メインの歪みをANTIで作り、スピーカー・シミュレーターのOX Stompに送るシステムです。
基本的には、つねにこの2機種はオンにしております。今回、OX Stompを初めて使ったんですが、マイクの種類、マイキング、スピーカーそのものの数がANTIより多く搭載されていて、さらにイコライザーや空間系も付いていて至れり尽くせりなんです。ANTIのスピーカー・シミュレーターより深く入り込んで音作りできるし、魅力あるペダルですね。ANTIとOX Stompがあれば、けっこうなんでもいけます。今回はOX Stompを使ってるので、ANTIのキャビシミュはオフにしました。
——まずは、ANTIとOX STOMPで基本的なサウンドを作ってもらっていますが、レイテンシーなど気になるところはありましたか?
SYU:まったく気にならないです。アンプの挙動そのままぐらいに感じます。
——そして、次の音色が……。
SYU:MIDIペダルの2つ目のスイッチBを押すとコーラスをプリセットしたAstraがオンになります。
ふだんあまりソロにコーラスとかは使わないんですけど、こういう企画なので使ってみたらかなり魅力的だなと思いました。ちょっと違うかもしれないですが、ザック・ワイルド風というか、そんな感じの感触が得られました。
——続いて、3つ目のフットスイッチCを押すと?
SYU:AstraがオフになってGalaxyがオンになります。これはエコー系のペダルで、素晴らしいエコーがかかりますね。
ソロで使う用の音色なんですが、単純にギタリスト的に気持ちいい感じです。しっかりとエコーの感覚が得られるし、オケの中でもエコーの感じが伝わる音が出せます。フィードバックの量など、エディットも楽にできるし、ひじょうにいいペダルだなと思いました。デジタルなのにアナログっぽさがシミュレートされていて、“ここまでくるとアナログの立場は?”って感じになります(笑)。
——そして4つ目です。
SYU:ANTI、OX Stompのプリセットも変わるようにして、そこにGalaxyを加えてクリーン・トーンを作ってみました。ふつうのアナログ・スイッチャーのように変わってくれますし、むしろ切り替えた時の遅れもなくスムーズに感じました。
——マルチ・エフェクターであれば、こういう切り替えがスムーズにできるモデルもあると思うんですけど、それとの違いはどこだと思いますか?
SYU:なによりも音の説得力じゃないですかね。それぞれのペダルが超絶なこだわりを持って妥協ない回路で作られてるだろうから、その音の密度とか説得力とかがマルチの音とは違いますね。
基本的には4つのストンプ・ボックスしか使ってないんですが、アンプとエフェクターも含めてマルチ・エフェクター的な使い方ができて、音的にもいいというのはすごいですよね。アナログ・エフェクター+スイッチャーだと、切り替えるタイミングで少し音が切れたり遅れたりする機種もあるんですけど、これは、まったく違和感がなく切り替わります。これも驚きですね。直列につないで音作りはスマホ・アプリでやって、あとはスイッチ1発で音色が変わってくれます。
——あえて難点を言うとすると?
SYU:MIDIの設定に慣れてない人にとっては未知の機材だなというところはあると思うんですけど、慣れてしまえばパパパってできると思いますよ。
——多くのエフェクターを使って組んだスイッチャーでも、スピーカー・シミュレーターまで搭載して何音色も作るのはたいへんだと思いますが、今回は、このシンプルなUAFXのみであっという間に音色チェンジできますよね。
SYU:OX Stompが入ってるので、まったく違う方向性の音にスイッチひとつで変更できるんですよね。
マルチ・エフェクターだと単体でシンプルだけど音がいまひとつ気に入らない、アナログ・エフェクターだと多くの音色を作るにはシステムがたいへん……その中間をいくシステムになってると思います。MIDIスイッチャーを使うことで、ストンプ・ボックスをいっせいに制御できるという機能の拡張ぶりは恐ろしいです。音的にも、ふつうにライヴで使えるトーンですし、このシステムでどこでも同じ音が出せるのは超絶便利ですね。


