メタラー必見! ギター プラネット HARD ROCK / HEAVY METAL館 探訪記

最近は通販で楽器を購入する方も多いと思うが、楽器購入の醍醐味はじっさいに音を出して試奏ができる楽器店にあると言っても過言ではないだろう。
そんな楽器店の中で、ハード・ロック/ヘヴィ・メタル・ギターに特化したショップが楽器屋さんの聖地(!?)御茶ノ水にある!! それがギター プラネット HR/HM館だ。名物スタッフでもあり、ジャクソンからゴールド認定の盾を授与されたというMr. RG氏とBrianさんの話を交えながら紹介しよう。
JR御茶ノ水駅のお茶ノ水橋口を出て、すぐ前にあるスクランブル交差点を斜めにわたったところにあるのが、今回、紹介するギター プラネットのハード・ロック/ヘヴィ・メタル館だ。信号が青なら改札を出て30秒もかからずに到着してしまう、御茶ノ水駅からもっとも近い楽器店ではないだろうか。
ちなみに、このHR/HM館を含めて5店舗ほどギター プラネットは並んでいる。もともと、となりの2階で展開していたが、ジャクソン、シャーベル、アイバニーズ、ESPなどハード・ロック/ヘヴィ・メタルに力を入れたブランドに特化させて、現在の場所に移転してきたのは4年前とのこと。なぜ、メタルに特化した店舗をオープンしたのだろう?
「ハード・ロック/ヘヴィ・メタルは、好きになったら離れていかないんですね。あんまり他のジャンルに浮気もしないんです(笑)。で、80年代から好きになった方々は、ある程度、生活に余裕も出てきて、わりと高いモデルも購入できるようになったので、そういう層のみなさんにご来店いただきたいと思いまして」(Mr. RG)。
ベテランであるMr.RG氏に対して、30代のBrianさんは……。
「大学時代にメタル・サークルに入っていて、今でも活躍してる仲間もいるんですね。その流れで入社して、海外のメタル楽器やブランド、日本にまだ来てないモデルを仕入れたいと思っていました。お店に来て頂ける方には新しくメタルを知った人達とか初心者の方もいらっしゃるので、視野を広くして“メタル・ギターは、じつはいろいろと使えるんだよ”というのを紹介できるお店にもしたいと思ってます」(Brian)。
メタルに特化しているお店ということで、他の店舗よりも調整に対してもこだわりがあるとのこと。
「ハードウェア的にも、フロイド・ローズを搭載しているなどオーソドックスなモデルより複雑な機能が付いていたりするので、ちゃんと調整できる人間がいないとダメだと思うんです。ポリシーとして、メーカーから入ってきたものも、必ず調整してから店頭に出します。ネックの状態はもちろん、フロイド・ローズだったらフローティングの調整など細かい部分までやらせて頂いております」(Mr. RG)。
このお二方、そのあたりのこだわりもあり、ジャクソンからゴールド認定の販売員として盾を授与された店員さんなのです! そのジャクソンの魅力というと?
「70年代だと、ヘヴィ・メタル専用ギターって、あまりなかったじゃないですか。80年代にランディ・ローズのあの形が出てきて、ヘヴィ・メタル専用ギターという認識を与えた初めてのブランドが、ジャクソン/シャーベルだと思うんです。逆に言うと、ジャクソンはメタル以外のギターって、あまりないと思うぐらいで(笑)。
ヘヴィ・メタル・ギターの素晴らしい部分といえば、まず弾きやすさだと思うんです。メタル・ギタリストは、速弾きをはじめ、すごい技をやりますから、それに対してギターはどうあってほしいかっていうと、なるべくストレスをかけないで弾くために、運指でも軽くタッチをできるようにすることだと思うんです。そうすると、最新の技術を使ってギターを作っていかないといけなくなるわけで、ジャクソンはそこを追求しているんです。そこに魅力があるし、そうやって作られたギターというのは弾きやすさにつながるんです」(Mr. RG)。
「自分が初めて手にしたギターも、ジャクソンのランディVだったんです。そこからジャクソンの弾きやすさや知識がどんどん入ってきて、さらにいちばん好きなギタリストがアレキシ・ライホだったので、すごく思い入れのある形なんです。大好きなブランドでもあるので、盾を頂いて光栄でしたし、ブランドの魅力をこれからも伝えていきたいですね」(Brian)。
「もう少し価格を抑えたモデルが欲しいという方であれば、アイバニーズもオススメしたいですね。国産で20万円を切るモデルもありますから」(Mr. RG)。
では、これからギターを始めたいという方には、どんなモデルがオススメだろう?
「まずルックスで選んでしまっていいと思います。それがいちばんモチベーションも上がりますし、手に取りやすいというのは大事です。で、次に弾き心地ですね。初心者の方でも、安いモデルから高いモデルを触って頂くと、ぜんぜん違うと気づいてもらえるんです。ギターって、モデルによってこんなに違いがあるんだとわかります。まずは、そこから話を進めさせて頂き、続いてご予算という話になるんですけど、ここ最近だといいもの指向の方がすごく多い印象で、最初の1本目から15〜20万円の価格帯をお買い求め頂くことも多いんです」(Brian)。
メタル・ギターをオススメする理由を尋ねると。
「オーソドックスなレスポールやストラトが旅客機だとすると、メタル・ギターは戦闘機のイメージなんです。戦闘機は速いし、速く弾けるイメージがギターにあって、メカとか機械が好きな人にはカッコよく見えますよね」(Mr. RG)。
そんなギター・プラネット ハード・ロック/ヘヴィ・メタル館。最後に、楽器店としての最大の特徴を聞いてみた。 「先ほどもお話させて頂いたように、調整をしっかりさせて頂いているのはもちろんですが、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルだけではなく、いろんなジャンルに対応できるような幅広い選択肢のある品物を用意させて頂けてるかと思います。メタルだけではなくポップスでもぜんぜん使えるギターもありますし、メタル・ギターを知らない人も弾いてみると“こんなに弾きやすかったんだ”と気づいてもらえると思います」(Brian)。
JR御茶ノ水駅から、すぐのハード・ロック/ヘヴィ・メタル館、気軽に立ち寄ってみてほしい!
▲取材時(2025年5月)にお店にあった最高級モデルは、ジャクソンのUSAカスタム・ショップ・モデル。
トップのフレイムを見ても素晴らしい!
▲入口を入ってすぐ右には、ヘヴィ・メタル・ギターの代名詞(!?)である変形シェイプがお出迎えしてくれる
▲アイバニーズのモデルも豊富に取り揃えている。写真は、ヘッドレスの7弦ギターであるQ547PB
▲キラー・ギター(左)やEVHなど、幅広いジャンルに対応できるモデルも用意されている
▲左はMr. RGオススメの1本、アイバニーズのスティーヴ・ヴァイ・モデル(PIA3761C)。
右は、BRIANも納得の1本であるドイツのブランド、Hapas Guitarsの7弦モデル。ぜひ、お店で試奏してほしい!
▲お話を伺った古場”Brian”基将さん。最初に購入したギターもジャクソンのランディVだったそうだ
▲お二方がジャクソンから授与された盾!
▲JR御茶ノ水駅のお茶ノ水橋口を出て、スクランブル交差点を渡ればすぐ!
メタル・ギターを弾きまくりに行ってみよう!!
住所:東京都千代田区神田駿河台 2-1-14
■ギタープラネット HR / HM館 公式サイト■
https://www.guitarplanet.co.jp/