WeROCK 105 付録CDインタヴュー集〜幻覚 編

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WeROCK 105の付録オムニバスCDに参加したバンドのインタヴュー集を、このWeROCK EYESでもお届けするシリーズ企画。
まずは、2024年10月にミニ・アルバム『recall!!!!!!!』をリリースした幻覚のインタヴューをお送りします。


刺激が欲しい方に聴いてもらいたい

——ミニ・アルバム『recall!!!!!!!』をリリースして約3ヵ月たちますが、改めてどういう作品になってると思いますか?
SCEANA
:今現在の“幻覚”かなと。
Shu:幻覚らしい勢い重視の中に、前作『KILL MOTHER FUCKER』よりも各メンバーの個性が反映された音になってるよね。
SEIICHI:“この人達、こんなことやってるんだ”って思ってもらうキッカケになればいいかなと。
HINA:攻撃的で、刺激的な歌詞の中に、リスナーやライヴに参戦してくれるみんなとともに歌えるというか。観て聴いてくれるみんなと共存し合える作品でもあるという印象ですね。
——今回のオムニバスCDへの収録曲として、「スーサイダル」を選んだ理由は?
SEIICHI
:他にどんなバンドが参加してるかわからないけど、場違い的な感じで浮いたらいいなって思ってます。楽曲のテーマとしては、短くてアクセントが効いてるのが欲しかったんだよね。まあ、聴いていただければわかるかなと(笑)。
SCEANA:幻覚の勢いをそのまま感じられる1曲かなって。
HINA:聴きどころといえば、SEIICHIさんの、“これじゃね(笑)?”という感じのパンキッシュな楽曲に、SCEANAさんのメロもありきの歌、そこにゴリゴリでファストなバッキングとのマッチングが、全体的に今の“幻覚”のよさをシンプルかつストレートに引き出している曲だと思います。
Shu:まあ、ベースの音とグルーヴ感がすごいのと、7弦をローAにしてメイン・リフを弾いたので、Aメロとのコントラストがついてかなりヘヴィな仕上がりになってるかなと。あとは、サビのアルペジオっぽいフレーズ。簡単なフレーズで怪しさを醸し出してます。
SEIICHI:短い曲なんだけど、“ん? もーちょい聴きたいぞ!”って思わせてるとこがいいかなって思ってる。
SCEANA:ガナったり、語って歌ってるところが、じつにSCEANAらしいんじゃないですかね。
——レコーディングは順調でした?
SCEANA
:個人的には、じつに酷でした(笑)。
Shu:ギター的には、「スーサイダル」のベース・レコーディングが秒で終わったのに対し、けっこう時間かかった記憶が……。
SEIICHI:ベースはチャッチャッっと済ませたからね(笑)。
HINA:ドラムは、レコーディング1日目に予定曲数より多く録れたので、調子に乗って「スーサイダル」を2日目の1曲目に叩こうとしたら、速すぎて1曲目には叩けなかったんですよ(笑)。そのくらい「スーサイダル」はスピードと体力がめちゃ必要な曲です。
——『recall!!!!!!!』には、他にどういう楽曲が収録されていますか?
Shu
:「スーサイダル」は、かなり勢いとパンキッシュな部分が前面に出てるけど、他の楽曲は幻覚ならではのキャッチーな部分だったりもあるよね?
SCEANA:そうだね。
SEIICHI:みんなで奏でてるところを前提に作ってるので、“はいはい、わかるわかる!”みたいな部分がけっこうあるかな。で、逆に“こういう感じもいいと思うんだけどな”ってとこもぶちこんだので、意外性もあると思う。
Shu:“幻覚ってこういうジャンル!”と言えないところが、幻覚らしいと思うんですね。パンクもハードコアも、さらにはメタルだろうがロックのいろんな要素を組み込みつつ、すごくストレートな部分を聴いてほしいですね。
HINA:SCEANAさんの歌詞は、今の時代に本当に必要な歌詞だと思う。楽曲やアレンジの幅広さ、ヴィジュアルやライヴ感も含め、全体的に、他になかなかいないバンドだと思います。
SCEANA:ただ単純に刺激が欲しい方に聴いていただきたいですね。
SEIICHI:なんかさ、毒にも薬にもならない感じで、“爽やかで家族みんなが大好き!! 演奏もメチャ、ウマい……でもダサい”、みたいなバンドに、“それってなんか違うんだよな〜”って思い始めた方に、ぜひ聴いてもらいたいよね。

▲左より、SEIICHI(b)、HINA(ds)、SCEANA(vo)、Shu(g)。photo by yosuke takano

ミニ・アルバム『recall!!!!!!!
¥3,000(税込) 2024年10月27日
①スーサイダル
②トリカブト
③recall!!!!!!!
④Government Flu
⑤プラトニックロマンス

90年初頭にシーンを席巻した幻覚アレルギーが、SCEANA(vo)以外のメンバーを一新し“幻覚”となり活動を開始。2023年には幻覚アレルギー時代の楽曲をカヴァーしたミニ・アルバム『KILL MOTHER FUCKER』をリリースした。その作品に続き、現メンバーでのオリジナル楽曲を収録したミニ・アルバム。ロック本来の激しさが堪能できる作品だ。また、幻覚の音源は、WeROCK STORES!(https://werock.stores.jp)で発売中!

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