UAFXでブライアン・メイ、クラプトンになれる!?

数々の名機を生み出し続けているユニヴァーサル・オーディオから、新たにヴィンテージ・アンプをシミュレートしたペダル型プリアンプが3機種登場した。その3機種の試奏レポートを動画とともにお届けしよう！

3モデルのサウンドを動画でチェック！

UAFX Woodrow ’55 Instrument Amplifier
実勢価格￥55,000（税込）

【仕様】
●コントロール：インスト・ヴォリューム、マイク・ヴォリューム、アウトプット、ルーム、トーン、ブースト
●スイッチ：スピーカー・セレクト、ストア、ブースト・タイプ（KP-3K／STOCK／EP-Ⅲ）、オン・オフ・スイッチ、プリセット・スイッチ
●入力端子：1/4インチTSフォーン×2（Input 2はステレオ接続用 & 4ケーブル・モード用）
●出力端子：1/4インチTSフォーン×2（Output 2はステレオ接続用 & 4ケーブル・モード用）
●USB端子：Type-C（コンピューター経由によるアップデート用）
●電源：外部ACアダプター（アイソレート・タイプ 9vDC／センターマイナス／400 mA以上）、別売：PSU-GP1-WWを用意

数々の名演を残してきた
フェンダーツィード・デラックスを彷彿

ツイード・アンプの愛称で呼ばれている1955年製フェンダー・アンプのサウンドをリアルにシミュレートした、ユニヴァーサル・オーディオの名プラグイン。そのプラグインをペダル化してしまったモデルだ。
こちらのWOODROWは、3種のスピーカー・タイプ（ユーザー登録するとさらに3種類が追加）、3種のブースト、専用アプリでのエディットなどラインRECからライヴ使用まで幅広い対応性とサウンドメイクを可能にしたハイ・スペックなプリアンプ。
基本となるトーンの完成度はひじょうに高く、ツイード・アンプの持つオールド・コンボ特有の枯れた芯にクランチ感の持つヴィンテージ・サウンドがリアルに再現されている。スピーカー・タイプとトーンによって好みのキャラを作り出すことができ、クリーンはもちろん歪みもツイード・アンプらしいブルージーで渋く、まさに50年代ドライヴ・サウンドといった感じだ。最近、流行の4ケーブル・モード接続を利用すれば、接続するアンプ自体のサウンド＋WOODROWの使いわけなど、使い勝手がかなり幅広いプリアンプになっている。弾いてみるとそのアンプ感に驚かされるぞ。

▲入出力はモノとステレオの2系統。USB端子とアプリによるコントロール用Bluetoothも用意されている

クラプトン風サウンド

▲クラプトン風サウンドを作ってみた。
ライトなクランチ感にブースト、ルーム・シミュレートでリアルなアンプ感をプラスしたセッティングだ

■UAFX Woodrow ’55 Instrument Amplifierの詳細■
https://hookup.co.jp/products/universal-audio/uafx-woodrow-55-instrument-amplifier

■UAFX Woodrow ’55 Instrument Amplifierが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/am/am04/am040590/732961
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/ua-uafx-wdrw55-inst-amp

UAFX Dream ’65 Reverb Amplifier
実勢価格￥55,000（税込）

【仕様】
●コントロール：ヴォリューム、リバーブ、アウトプット、ベース、トレブル（トレモロ・スピード）、ブースト（インセンシティ）
●スイッチ：スピーカー・セレクト、アルト（アンプ／ストア）、アンプ・モード（リード／ストック／D-TEX）、オン・オフ・スイッチ、プリセット・スイッチ
●入力端子：1/4インチTSフォーン×2（Input 2はステレオ接続用＆4ケーブル・モード用）
●出力端子：1/4インチTSフォーン×2（Output 2はステレオ接続用＆4ケーブル・モード用）
●USB端子：Type-C（コンピューター経由によるアップデート用）
●電源：外部ACアダプター（アイソレートタイプ 9vDC／センターマイナス／400 mA以上）、別売：PSU-GP1-WWを用意

65年製ツイン・リバーブをペダル1台で再現

1965年以降、ロック、ブルースはもちろんジャズ、カントリー、R&Bなどオールラウンドなフィールドで数多くのギタリストに愛用され、現在でも“ブラックパネル・ツイン”の名でアメリカン・コンボの代表的名機として人気の高い65年製フェンダー・ツイン・リバーブ。その極上クリーン・サウンドを忠実に再現したプリアンプだ。
ツインの特長でもあるトレモロ、そしてチューブ・アンプならではの暖かみのあるスプリング・リバーブの再現など、65ツインの“美味しい魅力”がコンパクトなボディにすべてカヴァーされているから驚かされる。最大の特徴であるブライトでキレのよいナチュラルなクリーン・サウンドは、ライン、アンプ使用ともにシミュレーター系プリアンプにありがちなクセはまったく感じさせず、ひじょうに自然なアンプ鳴りでストレスなく弾くことができる。これは、今回のシリーズの大きな魅力と言えるだろう。
トーンは、ツイン・リバーブとセットでよく使われている3タイプのスピーカー・モードからセレクト可能。さらにユーザー登録することで3種類が追加さる。必要なら、このナチュラルなクリーン・サウンドをベースに、3タイプのブーストから好みにあったクランチを得ることができる。これらのセッティングはプリセットが可能なので、こちらもハイ・ゲイン・アンプと4ケーブル・モードで接続すれば、激歪みから’65クリーン、アメリカン・ブーストなど幅広いアンプ・キャラの使い分けが可能になるだろう。
もちろん、モノ／ステレオ・アウト、スマートフォン・アプリでのエディット（Bluetooth)などハイスペックなプリとなっている。

▲3種＋3種のスピーカー機種によるトーン・シミュレート・セレクター。スピーカー・オフの設定も可能

▲中央のセレクト・スイッチによって、プリセットとトレモロのスピード／デプスの設定を行なうことができる

デイヴ・ギルモア風サウンド

▲シャープなトーンを活かし、D-TEXモードでブーストを加える。
ストラトのハーフ・トーンにベスト・マッチ

■UAFX Dream ’65 Reverb Amplifierの詳細■
https://hookup.co.jp/products/universal-audio/uafx-dream-65-reverb-amplifier

■UAFX Dream ’65 Reverb Amplifierが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/c/c-/am/am04/am040590/732936
○ミュージックランドKEY
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/ua-uafx-drm65-rvb-amp

UAFX Ruby ’63 Top Boost Amplifier
実勢価格￥55,000（税込）

【仕様】
●コントロール：ヴォリューム、カット、アウトプット、ベース、トレブル、ブースト
●スイッチ：スピーカー・セレクト、アルト（アンプ／ストア）、チャンネル（ブリリアント／ノーマル／ヴィブラート）、オン・オフ・スイッチ、プリセット・スイッチ
●入力端子：1/4インチTSフォーン×2（Input 2はステレオ接続用 & 4ケーブル・モード用）
●出力端子：1/4インチTSフォーン×2（Output 2はステレオ接続用 & 4ケーブル・モード用）
●USB端子：Type-C（コンピューター経由によるアップデート用）
●電源：外部ACアダプター（アイソレートタイプ 9vDC／センターマイナス／400 mA以上）、別売：PSU-GP1-WWを用意

時代に左右されないヴォックス・トーンが生み出される

ビートルズやローリング・ストーンズを始め、60年代から現在までブリティッシュ・ロックの歴史を創り上げてきたヴォックス・サウンド。Rubyは、その中でも人気の高い60年代AC-30 TOP BOOSTトーンを高品位でリアルにシミュレートしてくれるプリアンプだ。
ブリット特有のきめ細かい高域感と滑らかなブースト・サウンド、ACアンプの音作りのポイントとなるブリリアント／ノーマル・チャンネル・セレクトによるトレブル・コントロールとCUTのセレクト、ヴィブラートなど、ヴォックス・アンプならではのコントロールを搭載。ACコンボではおなじみの、ブルーバック、グリーンバックなどブリティッシュ・トーンを代表する3タイプのスピーカー・シミュレート（ユーザー登録することでさらに3タイプが追加される）、ブースト・レベルなどきめ細かいサウンド・メイクをシンプルな操作で再現させてくれている。
その音作りだが、いちばんの特徴は、他のモデルと違いベース、トレブル・コントロール（BRIL ch時）がカット・タイプとなってる点で、時計方向に回すと低域、高域それぞれがブーストではなくカットされる。これにより、低域のタイトさ、高域の甘さなどヴォックスならではなトーンを作り出すことができた。ブーストによるサウンドでも、キメ細かく滑らかな往年のブリティッシュ・トーンを得ることができるのがうれしい。歪みを抑えた60年代ブリット・ポップ・サウンドから、フル・ブーストとハイ・ゲイン・アンプとの組み合わせによる新たなブリティッシュ・サウンドなど、ヴォックス・トーンをもとにレコーディング、ステージなどに幅広いスタイルで音作りを楽しむことができそうだ。