おうちで楽器／HINA（TSP）がパールのブラック・ボックスを試奏！

パールが手がけるコンパクト・ドラム・シリーズの“リズム・トラベラー”。
小口径のタイコ類をセットにした、持ち運びに便利なこのシリーズの最新モデルが、今回紹介するブラック・ボックスだ。
その名のとおり、バス・ドラムとなる黒い箱にスネア・ドラムとタムタム、フロア・タム、ハイハット・シンバル、クラッシュ・シンバル、そして椅子やドラム・ペダル、スタンドなどがパッケージされたドラム・セットだ。
そのサウンドについて、HINAにレポートしてもらおう！

——まず、第一印象はどうですか？
HINA：まずは、写真で見た印象より小さいなと思いつつ、叩いてみたらちゃんとしたドラム・セットだなと感じました。スタンド類もしっかりしているし、シンバルも金属製だし、本当のセットを叩いている感覚ですね。
ただ、ちゃんとしたスタンドや椅子もついているぶん、重いなとは思いました。
——サウンドや叩き心地については、どうですか？
HINA：バス・ドラムですが、どういう音がするんだろうと思ったけど、まずビーターの跳ね返りとかは普通のバス・ドラムと変わらないです。音量的には、普通のバス・ドラムと比べると小さいですが、うるさすぎず、ちょうどいい感じがします。そのバス・ドラムの音量感と、小さめのスネアやタムタムとの音量感とのバランスがいいですね。ただ、都内とかの住宅事情とかを考えると、家で叩くには少し音は大きいかなとも思います。
サウンドそのものは、まずバス・ドラムですが、アタックがありますね。カホンっぽいサウンドを想像するドラマーがいるかと思いますが、アタックとかバス・ドラムの音ですね。これは、ドラム・ペダルがちゃんとしているということも大きいと思います。スネアやタムタムも含めて、アコースティックなサウンドに合うと思います。あと、タイコが小口径なことやシンバルも小ぶりなので、全体的には高域よりのトーンですね。
チューニングで音のニュアンスが変わるし、本当に普通のドラム・セットですよ。スネアでのリム・ショットも問題ないし、小さく叩けば音量は下がって、激しく叩けば大きく鳴ってくれます。
——パールによるとツイン・ペダルを使うのもおもしろいとのことです。
HINA：ビーターが当たる部分がしっかりしているし、ちゃんとツイン・ペダルでの速い連打でも鳴ってくれます。このかわいいセットでツイン・ペダルのフレーズを鳴らすのも、ギャップがあっていいと思います。あと、自分のツイン・ペダルには樹脂製のビーターが付いているんですが、より硬めの音になりますね。そういうビーターの違いにも、ブラック・ボックスが反応してくれて驚きました。
——最後にブラック・ボックスについて、まとめてもらえますか？
HINA：普通のドラム・セットの口径を小さくしましたというところなので、おうちで叩くには少し音量は大きいかなと思います。ただ、使わない時はコンパクトに片付けておけるし、手で持って運ぶには重いですが、車があればそこも問題ないし、アコースティック・セッションやストリート・ライヴとかに向いているかなと思います。
アコギとのセッションって、普通のドラム・セットだと音が大きすぎちゃうので。見た目からおもちゃっぽい音かなと思うドラマーがいるかもしれないですが、タムタムとかのセッティングも細かくできる、小さめのちゃんとしたドラム・セットですね。