ガールズ・メタルの新星、シリウスがファースト・アルバムを語る!

wre_siriusua

ガールズ・メタル界の新星シリウスが、ファースト・アルバム『Sirius』を7月1日にリリースする。
これまで発表してきた楽曲も、現メンバーでリレコーディングすることで進化させつつ、現メンバーになっての集大成と言える作品を完成させてくれた。
さっそくメンバー全員にアルバムの完成度を聞いてみた。

MV「Polaris」


成長やこれからの可能性など、今の私達が詰まってる1枚です

▲Miwa(vocal)

 

——これまで、シングル「Polaris」(2023年2月発売)、EPでは『Fly High』(2024年3月発売)をリリースしてきて、今年4月には『Phoeneix』を発表しました。そして、待望のアルバムになるわけですが、このタイミングというのは計画どおりですか?
Miwa
:「Polaris」と『Fly High』は、すでに購入できない音源なんですね。でも、過去のメンバーの音源を再プレスするのも違うかと思って、購入できない楽曲と新曲を入れてアルバムにしようとなったんです。今の体制で、過去の曲、そしてライヴでやっている曲を録り直そうと。
——ライヴでやっていて音源になっていない曲は、他にもあるんですよね? 他にあった候補曲が選ばれなかった理由というのは?
Miwa
:ボツになったというわけではなく、むしろ次の作品のタイトル曲にしてもいいんじゃないかって、逆に取っておこうという感じです。
——今回の11曲は、どうやって選んだんですか?
Miwa
:リレコーディングする曲が決まって、あとは全体のバランスを見てですね。それに、レコーディングの時間が決まっていたので、それこそドラム・レコーディングがどれぐらいでできるかというのもありました。シリウスは速い曲が多いので、体力的にも予定曲の全部を叩けなかったら曲数が減っていくかもしれなかったんです。でも、けっきょく全曲、叩ききってね。
Ami:行ける自信もあったし、思った以上に早く録り終えることができました。プレイ的にも、ライヴで叩いてることをそのまま再現している感じでしたし、だいぶ2バスが的確に踏めるようになったので成長もしてると思います。「Maria」とかは、イントロを全部2バスにしたりして、過去のヴァージョンより、さらにメタルに近づけて叩きました。
Miwa:レコーディング前にプリプロもやっていたので、フレーズの確認もしていたしね。初音源化した曲も、全部、ライヴでもやっていたものなんですけど、改めて細かいところまでみんなですり合わせる時間をけっこう取りました。

▲あにゃ(guitar)

 

——リレコーディング曲も、アレンジし直してという感じですか?
:ですね。ギターもけっこう変えてます。というのも、「Polaris」と「Maria」は、過去の音源では私が弾いてないんです。EP『FlyHigh』に入っていた曲(「朝月夜」「Fake you」「Fly High」「LUCIFER」)は自分が弾いてるんですけど、「LUCIFER」なんかは新しくリフを入れたりしてるし、他の曲もアレンジを加えたりしてます。
Miwa:ヴォーカルにいたっては、どの曲も前とは違うかもしれないです。だいぶ声も違うし、メロディだったり歌詞がよく届くように意識して歌いました。自分の歌を聴いて、今、こんなに歌い方が違うんだって思いましたね。ライヴをたくさんやってきて、その中で成長している部分がたくさんあって、昔と歌い方自体が変わってきているんだなって。改めて過去の自分と比べて気づいた部分がいっぱいありました。
あにゃ:ツイン・ギターに関して、細かいニュアンスをすり合わせることができたんですね。たとえば、最初の「Fly High」は、菫が入ってからのレコーディングだったんですけど、そこから時間がたっていろいろ変わっていったので、ツインの部分ではいちばん違いがわかりやすいかと思います。
:じゃっかん変えてる曲もあれば、ガラリと変えてる部分があったりしますね。過去曲に関しては、前任ギタリストがいたので最初はそのままなぞって弾いていたんですけど、ライヴを重ねていくうえで変わっていきました。「Polaris」や「Maria」などは、聴き比べると変化がわかりやすいと思います。ハモリを増やしたり、リフに重ねて弾いたり、単純にコードを弾くとか刻むというプレイが減ってます。ちなみに、ステレオで聴いた時、基本的に左から聴こえてくるのが私で、右があにゃです。
Ami:さっきライヴで叩いてる通りにレコーディングしたと言ったんですが、ライヴごとに手数や足数が増えていってたので、かなり成長してるとは思いますね。
みさ:私は、どの曲も初めてのレコーディングになるんですね。前のヴァージョンと同じように弾いたのもあれば、自分流にアレンジして弾いたのもあります。「Fly High」なんかは、かなり自分の色を出して変えてます。さらにライヴで弾いてた通りというわけでもなく、今回のレコーディングでチャレンジしたことも多くて。たとえば「Polaris」なんかはレコーディング中にアレンジをしていったので、けっこう難しかったしたいへんで、いちばん時間がかかったと思います。収録したフレーズのほうがドラムとも合っていたし雰囲気も作れたのでチャレンジしたかったんですよね。

▲菫(guitar)

 

——リレコーディングであったり、ライヴでやっていた曲でも、チャレンジすることは多かった?
Miwa
:私はチャレンジばかりでしたね。当たり前ですけど、レコーディング環境とライヴで歌う環境って違うじゃないですか。どこまで丁寧に歌って、どこまでライヴっぽく歌うかみたいなのを挑戦しながら、ディレクションしてもらいながら歌いました。
——声が違うと言ってましたが、最初の音源からまだ3年じゃないですか? それでも、明らかな違いを感じたんですか?
Miwa
:そもそもバンドで歌うことを始めたのが、このバンドからですからね。それまではオケを流して歌っていたりしたのに、生のバンドで歌うというのはぜんぜん感覚が違ったんです。それに、声をどうやったらマイクに乗りやすいのかとか、マイクを使った表現法みたいなことも日々勉強中です。
——アルバムの中でもいろいろな歌い方にもチャレンジしてますよね?
Miwa
:曲の世界観を出せるようにと思いながら、歌い方だったり声の使い方だったりを考えて歌いました。リレコーディング曲に関しても、「Fake you」などはずいぶん変わっていると思いますね。この曲の歌い方が、いちばん力強いかもしれないし、怒りなどの感情をぶつけるような曲で、ライヴでもアオれるだけ観客をアオろうって歌ってるんですね。レコーディングの時もその熱さだったりを意識しました。
——その歌い方の感じもあれば、楽曲もヴァラエティに富んでる方向性も感じます。「Anesthesia」など、シリウス流のメロスピとは違う方向性だと感じました。
:私の曲なんですが、シリウスにない新しさを取り入れようと思い書いた曲ですね。去年5月のワンマン・ライヴの時に発表した曲で、書いたのは2年ぐらい前ですかね。シリウスに入って半年ぐらいした時に書いた曲で、バンドの幅を広げたいなと思ったんです。
Miwa:最初に聴いた時はライヴでやるイメージが想像できない曲だったんですが、みんなで合わせていくうちにシリウス流になっていったんです。
:最初に考えた時からバンドで合わせるまで、その間に自分で変えていった部分もあるんですね。だから、バンドに出したデモから完成形まではあまり変わってないと思います。ベースでスラップが入った部分とかは変わりましたが。
みさ:今までのシリウスになかった新しい楽曲だったので、それまでになかったスラップを取り入れるのもいいかなと思ったんです。
:スラップを入れたいと言われて、最初はどうなのかなと思ったんだけど、Bメロに入れたりギター・ソロのバックでも足したりしてみてね。
みさ:とくにスラップが得意というわけでもないんですけど、合うと思いました。
Ami:リズムも複雑で、これまで叩いたことのない楽曲だったので“どうしよう?”みたいに思ったんですけど、“菫様の作る曲はさすが”と思いました。
Miwa:世界観がある曲を作るよね。
Ami:「烏鷺」(菫作曲)もそうなんですけど、スタジオで時間をかけてレコーディングして、出来上がった瞬間は感動しました。デモからすでにバス・ドラムに6連が入っていたりで、かなり複雑な感じを完全コピーしました。勉強にもなるし、自分の振り幅も広がりますよね。

▲みさ(bass)

 

——「Anesthesia」は、歌詞も英語が多いですよね。
Miwa
:タイトルは菫がつけて、それをテーマに広げていきました。最初はBメロを日本語で書いていたんですけど、菫から英語にしてほしいとリクエストがあったんです。
:姐さん(Miwa)は英語ができるから、発音や英詞を言葉として理解したうえで表現できると思いリクエストしました。
Miwa:しゃべれると言っても英語で詞を書くのはまた違うのでね。かなり調べて、ラップっぽい歌詞を読んだり勉強しました。
——「烏鷺」も菫さん曲ということですが、これもまたシリウスにしては異質な楽曲ですよね。
:この曲がシリウスに入って初めて書いた曲どころか、初めて作曲した曲なんですよ。もともとあったシリウスの曲は、ヴォーカルよりギターなどバックが目立つと思ったので、ヴォーカルの持ち味を活かす曲ができたらいいなと思ったんです。テンポが遅めで、姐さんは芝居もやっているからそういうところも活かせるようなオペラ的な世界観のある曲ができたらいいと思いました。
Miwa:この曲を聴いた時は、ふつうにビックリしました。オペラっぽいというのもすごくおもしろくて、歌詞も菫から“こういうストーリーで書いてほしい”と長文LINEで物語が送られてきたんです(笑)。この曲を作れる才能には驚かされますよね。
——あにゃさんが書く曲は、逆にシリウスらしいものが多いですよね?
あにゃ
:基本、そうかもしれないですね。私は、ステージにみんなが立ってるイメージ、みんながプレイすることを想像して曲を作っていくんです。方向性的には、自分のルーツ的な部分が大きいかと思うし、菫は同期の作り込みもできますが私は楽器主体で考えていくタイプですね。
——その中でも「Stardust way」は、また違う方向性を感じるしエンディングにふさわしい楽曲ですね。
あにゃ
:これは、完全にバラードでというリクエストがあって、ピアノを触ったことがなかったので、そういうところから始めて構想を練って作っていきました。
——アルバム全体を通じて、いろいろな聴きどころがある作品になりましたね。
Miwa
:今のシリウスのいろんな魅力、いろんな顔が詰まってると思うんです。成長だったり、これからの可能性だったり、今の私達が詰まってる1枚になってると思うので、2026年のシリウスだと思って聴いてもらえたらうれしいですね。

▲Ami(drums)


アルバム『Sirius』
ZMR-042
¥3,300(税込) 7月1日

①Polaris
②Maria
③朝月夜
④Anesthesia
⑤Fake you
⑥烏鷺
⑦Fly High
⑧Burning Warriors
⑨Reflection in the Darkness
⑩LUCIFER
⑪Stardust way

■ライヴ予定■
7月24日(金) & 25日(日)=渋谷サイクロン
7月29日(水)=下北沢レッグ
8月5日(水)=下北沢レッグ
8月16日(日)=名古屋E.L.L.
8月19日(水)=渋谷チェルシーホテル
8月24日(月)=新宿アンチノック
9月9日(水)=渋谷チェルシーホテル
9月13日(日)=心斎橋ミューズ
9月19日(土)=目黒ライブステーション
9月24日(木)=渋谷チェルシーホテル
10月3日(土)=心斎橋ショヴェル

■シリウス 公式X■
https://x.com/Sirius_tw_