高崎 晃のシグネイチャー・ペダルを撃剣試奏!!

多くの高崎 晃ファンから注目され、本人のペダル・ボードにも搭載されているシグネイチャー・ペダル。それが、キャッツ・ファクトリーのエフェクターだ。
これまで、ブースターとして3種類発売されていたが、ついにディストーションも発表! 高崎晃 本人のコメントとともに、試奏レポートをお届けしよう。
試奏してくれたのは、高崎を神と崇めるTSPのギタリスト、Shu!!
※WeROCK 079の掲載記事より。


■高崎本人が語るシグネイチャー・エフェクターの魅力

“こんな便利なものがあるのかと、
最初は衝撃的だった”

photo by SHIGEYUKI USHIZAWA

高崎:もともとブースターを使うことが、ほとんどなかったんだ。アンプで歪ませている音が基本だから、そこにディストーション・ペダルというのは必要ないと思っていた。ところが、ブースターを試してみたら、すごく前に音像が出てくるし、ハリも出てくれるんだよ。それに、ギター側のヴォリュームを絞ればクリーンも出るし、こんな便利なものがあるんだって最初は衝撃的だった。
俺の使い方としては、海外のライヴなどではギター・ソロの時にオンしたり、あとは、たとえばセッションでメインのギターやアンプを持っていってない時などは、オンにしっぱなしの時もある。
アンプで歪みを作っているギタリストが、さらにオーバードライブやディストーションを使って大音量で弾くと、歪みは増すけど飽和状態になって音像自体が前に出てきているかというと、そうではないことが多い。このブースターは歪ませるとかではなく、音像をグっと前面に押し出すものだね。どちらかというと、プロの現場で重宝するもの。
ツマミは、ゲインが10時ぐらい、スイッチはハードな音で弾く時はLoudness側にしたりしているかな。
ディストーションのほうは、ロー・ノイズだし、アンプを歪ませていてもドライヴの加減で使えるんだ。俺が使う時は、ゲインを9〜10時ぐらい、ヴォリュームを1時ぐらい、トーンは5時ぐらい。そのセッティングでスイッチをゲルマにすると、今までのディストーションにはないぐらいのハリのある歪みのツブの細かいハイパーなサウンドが出てくれる。
オーディオ・グレードのパーツを使っているし、たとえばJCとかでクリーンなアンプを使う時でも、ゲインを上げれば俺の音を簡単に出しやすいよ。これは、すごい、ええと思うな。最初のモデルを開発してから2年ぐらいたつんだけど、その間、いろいろと研究して、ようやく出来上がってきたんだ。宅録とかでも、これがプリアンプ代わりになるぐらいの音をしていると思うよ。


■高崎の歪みサウンドを奏でるディストーション

Cat’s FACTORY
AT-222D”8Ⅰ-Ⅱ0″
¥68,000+税

Shu:ふだんはアンプで歪ませているから、ディストーションは使わないのだが、試奏してみて、すぐにこれはいいと感じた。
アンプをクリーンにして弾いてみると、しっかりとツブのあるディストーションだとわかる。エフェクトで作った、“いかにもディストーションという歪み”ではなく、マーシャルを歪ませて作るディストーション・サウンドが出てくれるのだ。ゲインの幅も広く、ゼロで軽くクランチする程度、フルで激しく歪んでくれるものの音ヤセしたり潰れることがなく、しっかりと鳴ってくれる。トーンの幅も広い。とくに3時から5時のあたりで、プレゼンスの抜け方がかなり変わり、12時より左側はモコっとした部分が強調される。
スイッチは、クラシックが王道のマーシャル・サウンド。80年代のマーシャル・トーンで、そこからゲルマニウム→モダンに行くに従って、その名の通り現代的な音に変わっていく。モダンといってもドンシャリになるわけではなく、どちらかというと高域のヌケをよくしていく感じだ。こちらも、余計なコンプ感がないディストーションで、激しく歪ませてもピッキングのタッチをそのまま再現してくれる。ゲインをゼロにするとクランチ程度なので、アンプを歪ませてオーバードライブ的に使ってみるのもおもしろい。そのセッティングにすると、コンプ感が加わってくれるので、オーバードライブ的な使い方が可能だ。

ディストーションのトーン特性を変更してくれる3段階のスイッチ。
クラシック/ゲルマニウム/モダンに分かれている


■原音のトーンを変えずに、
アンプの音をブラッシュ・アップ!

Cat’s FACTORY
AT-222
¥40,000+税〜¥45,000+税

▲AT-222(赤白ライジングサン)
¥40,000+税

Shu:シグネイチャー・モデルとして、まず登場したのが、こちらのブースターだ。
じつは、広島にライヴに行った際、キャッツ・ファクトリーの光勢さんが持ってきてくれて試奏したことがあります。その時から、すでに、かなりいいブースターだと確認済み。今回、新たに試奏させて頂いて、その時の印象は正しかったと再認識しました。
ゲイン・ゼロの状態で、音圧はちょいアップ。アンプの音をクリーンにセッティングすると、ゼロでもゲインがアップしてるのがわかる。 そこから回してくと、中低域がアップしていく。12時ぐらいから、音量がボンっと増していき、フルでクランチぐらい音圧をアップしてくれる。スイッチは、ラウドネス側にすると、さらに中低域が持ち上がり、高域が強めのアンプなら、いい具合の太さを足してくれる。シングルコイルのピックアップならハムバッキング的なトーンにしてくれるのだ。しかし、あくまでも原音に忠実!
そう、トーンに関しては、基本クリーン・ブースト+中低域アップといえばわかりやすいだろうか。このスイッチは、アンプを歪ませて使用すると、さらに効果絶大。コンプ感が、ほぼないのも潔く、そこも原音に忠実なのが伝わる。そのかわり、このブースターは、弾き手を選びます!!

基本的に原音に忠実なブースターだが、このスイッチをラウドネス側にすると、中域がいちだんアップされる

AT-222B(黒ライジングサン)
¥45,000+税

AT令2222(凡字バージョン)
45,000+税

AT令2222のラウドネス/レギュラー切り替えスイッチは、裏パネルを開けたところにある


■AT222が通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/656262

■AT222Bが通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/652055

■AT令2222が通販で購入可能■
○イケベ楽器
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/667744

 

■取り扱い店舗
イケベ楽器 ゲットストンプ
東京都豊島区東池袋1-36-1 第2YHビル B1F
https://www.ikebe-gakki.com/realshop/get-stomp/index.html

イケベ楽器 リボレ秋葉原店
東京都千代田区神田佐久間河岸55 ASビル
https://www.ikebe-gakki.com/realshop/revoleakihabara/index.html

イケベ楽器 アンプステーション
東京都渋谷区桜丘町16-12 桜丘フロントビル3F
https://www.ikebe-gakki.com/realshop/ampstation/index.html

イケベ楽器 プレミアムギターズ
大阪府大阪市中央区西心斎橋1-9-17 田万ビル
https://www.ikebe-gakki.com/realshop/premium-guitars/index.html


◎ラウドネス最新音源
『SOLDIER OF FORTUNE 30th ANNIVERSARY LIMITED EDITION』(ラウドネス)

ラウドネス  公式サイト
http://www.loudnessjp.com/