最新ループ・マシンでひとりメタル!?

WeROCK 074で試奏レポートを掲載したリズム・マシーンのBeatBuddy。
そのBeatBuddyを発売しているシンギュラー・サウンドから新たに登場したのが、ルーパーのAEROS Loop Studioだ。
ギターやベースをつないで、簡単にループ・プレイが行なえるこのニュー・アイテム。その楽しみ方をガイドしてみよう!
※WeROCK 077の掲載記事より。

AEROS Loop Studioとは?

SINGULAR SOUND
AEROS Loop Studio
実勢価格¥65,000+税

コントロールPLAY/STOP ALL、コントロール・スイッチ×3、ヴォリューム・ホイール
●入出力端子インプット(L/Mono、R)、アウトプット(L/Mono、R)、MIDIイン、MIDIアウト、USB、SDカード・スロット、AUXステレオ・イン、AUXステレオ・アウト
●最大連続レコーディング時間3時間(AEROS Loop Studio単体、モノラル入力)、1.5時間(AEROS Loop Studio単体、ステレオ入力)、48時間(SDカード使用時)
●電源:付属の9v ACアダプター(センター・マイナス)
●外形寸法198(幅)×56(高さ)×142(奥行き)㎜
●重量936g

特徴は、タッチ・スクリーンの搭載、そして6トラックもの録音と再生が可能ということ。そして使い勝手のよさと多機能も両立していて、作曲のアイディアを練ったりライヴでソロ・パフォーマンスに活用したりと、さまざまな使い方ができるアイテムだ。

タッチ・スクリーンで、さまざまな機能を簡単に操作できるのも特徴

本体裏面と左側の側面。のちに紹介しているように、BeatBuddyなどのリズム・マシーンと連携できるように、MIDI端子も備えている

シンプルな2×2モードで
“サウンド・オン・サウンド”を楽しむ

AEROSは2つのモードが選べる。
まずは、2つのソング・パートにそれぞれパラレル・トラックを備え、合計4つの独立したトラックとなっている2×2モードで楽しんでみよう。
詳しい流れは下記の写真を参照してほしいが基本的にはスイッチを押して楽器を弾くだけ。もちろん、気に入るプレイができるまで何度でも録り直しできる。ついつい時間を忘れてしまうほど、楽しいぞ、これ!

2×2モードの楽しみ方

電源を入れると、スクリーンにこの画面が表示される(左写真)。右上の“WIFI”をタップしてWIFIに接続し、右下の“UPDATES”で最新のファームウェアになっているかを確認する。そして左上のLOOP STUDIOをタップ。
楽器をつないで弾くと、スクリーン右端に入力レベルが表示される(右写真)。赤のレベルに達するようであれば、音量を下げよう

いよいよループの作成! クリックのビートやBPMなど、好みの数値にセットしよう(左写真)。セッティング画面は、本体右側のホイールでスクロールできる。
右下のボタンを押すとトラック1のレコーディングがスタート(右写真)。クリックに合わせて、バッキング・パターンを弾いてみる。もう1度押せば、録音は止まる

フレーズをミスったら、もう1度スイッチを長押ししよう。“UNDO”機能が働いてくれる(※薄くUNDOと表示される/左写真)。
続いて、トラック2のレコーディングだ。真ん中のスイッチを押せば、レコーディングがスタート(右写真)

また、トラック1、トラック2ともそれぞれオーバーダビングして音を重ねることも可能だ(左写真)。
これで、2×2モードでのループのレコーディングは終了! 納得のいくプレイはできた(右写真)!?

6×6モードでAEROSを徹底的に楽しむ

続いては、AEROSでひとりメタルをもっと楽しむために6×6モードをチェックしてみた。
こちらは6つのソング・パートにそれぞれ6つのパラレル・トラックがあり、計36のトラックを装備している。基本的な使い方は同じでオーバーダビングも可能。
ただ、トラック数が増えたことで新たな使い方も考えられる。例えば、トラック1はバッキング、トラック2にイントロ、トラック3にAメロ、トラック4にソロと、各トラックの役割を分けて録音するというのも楽しそうだ。
曲作りなどに活用したい場合は、こちらの6×6モードのほうがオススメと言えるだろう。

新規ソングで、6×6モードをタップして選択しよう。あとは、2×2モードと同じくクリックで好みのビートやBPMなども設定できる(左写真)。
そして、本体右下のスイッチを押せば、トラック1のレコーディングがスタート。もう1度押せば、ストップできる(右写真)

真ん中のスイッチの上にNEXT TRACKと表示されているのがわかるだろうか。このスイッチを押せばトラック2の録音が開始する。もう1度押せば、録音は終了(左写真)。
同じように、真ん中のスイッチを押せば、どんどんトラック3、トラック4とループを重ねていくことが可能だ(右写真)

真ん中のスイッチの上にNEXT TRACKと表示されているのがわかるだろうか。このスイッチを押せばトラック2の録音が開始する。もう1度押せば、録音は終了(左写真)。
同じように、真ん中のスイッチを押せば、どんどんトラック3、トラック4とループを重ねていくことが可能だ(右写真)

トラック1〜トラック6、それぞれに計6つの違うトラックを録音可能。左下のスイッチで、パラレル・トラックへ移動できる(左写真)。
パラレル・トラックもトラック1〜トラック6まで使える。いろいろなフレーズのアイディアを試せるぞ(右写真)

ミキサー機能も試してみた!

数あるAEROSのポイントのひとつがミキサー機能。これを使わないと、AEROSの魅力も半減すると言ってもいいだろう。
2×2モードで録音したソング、6×6モードで録音したソング、どちらでもミキサーを使うことができ、各トラックの音量の大小、あるいはミュートもタッチ・パネルとホイール・コントロールで簡単に調整できる。フレーズの重ね具合など、曲作りのアイディアをまとめる時などにも活躍してくれそうだ!

レコーディングして保存したソングのデータを開こう。そして、左下のボタンを長押しすれば、写真のミキサー画面になる

ミキサー画面。各トラックを選択し、音量を本体右側のホイールでコントロールする

ドラム・マシーンのBeatBuddyを
つなげて楽しむ

AEROSのもっと楽しめる方法として、同社のドラム・マシーンBeatBuddy(ビートバディ)と連携させるというのも紹介しておこう。
AEROSとBeat Buddyの連携、下の写真で紹介しているように2つの方法が可能だが、今回は、メーカーが推奨している“AEROSをスレイヴとして使う”パターンでチェックしてみた。
簡単に言うと、BeatBuddyの多彩なリズム機能を使えば、イントロからメロディ、ギター・ソロなど、1曲のリズムの流れをBeatBuddy側からAEROSに送れるようになるのだ。つまりより楽曲らしくなるということ。自宅で楽しむだけというにはもったいなさすぎる!

SINGULAR SOUND
BeatBuddy
¥36,000+税

ントロールヴォリューム、ドラム・セット、テンポ、タップ、ヘッドフォン・ヴォリューム
●入出力端子:インプット(L/Mono、R)、アウトプット(L/Mono、R)、MIDIシンク、フットスイッチ・イン、ヘッドフォン・アウト、SDカード・スロット、USB
●外形寸法86(幅)×63(高さ)×127(奥行き)㎜

AEROSとBeatBuddyを連携させるには、別売のMIDI Sync BreakoutケーブルとMIDIケーブルが必要だ。
上の写真はAEROSをスレイヴ、BeatBuddyをマスターとする場合で、メーカーはこのパターンをオススメしている。下の写真はAEROSをマスターに、BeatBuddyをスレイヴにしたパターンの接続方法。AEROSのMIDIアウトからMIDIケーブル、そしてMIDI Sync Breakoutケーブルのイン側につないで、BeatBuddyのMIDIシンクに接続する

まずはBeatBuddy側を設定。ドラム・セットとテンポ・ノブを同時に押して、メイン画面からMIDIの設定画面に進もう

いっぽう、AEROS側だがルーパーのカウント・インを無効にするのがオススメとのこと

あとは、BeatBuddyをスタートするだけ! メタルやロックなど多彩なリズムでAEROSにレコーディングすることができる

今回紹介したBeatBuddyの弟が、このBeatBuddy MINI 2(¥17,800+税)。BeatBuddyのコンテンツを継承しつつ、小型化したシンプルなモデルだ。

■AEROS loop stationやBrat Buddyなどが通販で購入可能■
○イケベ楽器
(AEROS Loop Studio)
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/671891
(BeatBuddy)
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/422827
(BeatBuddy MINI 2)
https://www.ikebe-gakki.com/ec/pro/disp/1/601485
○ミュージックランドKEY
(AEROS Loop Studio)
https://www.musicland.co.jp/fs/musiclandkey/snglraud-aeros-loop-studio

問:株式会社フックアップ
https://hookup.co.jp/products/singular-sound