hide Memorial Day 2019をレポート!

5月2日、川崎クラブチッタで開催された“hide Memorial Day 2019〜春に会いましょう〜”。
今年は、11時から献花式、18時から“hide FILM ALIVE!”という形で行なわれ、会場にはのべ3,ooo名ものファンが足を運んだ。
ちなみに、hideが眠る三浦霊園には4,000名ものファンが訪れたそうだ。
また、献花式の前には関係者による法要が行なわれ、早くからチッタに到着していたファンとともに1分間の黙祷が行なわれた。

ステージにはhideの愛車や衣装、愛機のギターが並び、大型スクリーンには約100枚のhideの写真や映像が映し出され、ファンは静かに、そしてそれぞれの思いを込めて花を手向けていた。
そして、会場中央には、1年間という開発期間をへて完成したVDRSスピーカーが展示。これは、スケルトンの筒型スピーカーで、中にはhideの衣装や愛用していたパソコンの一部が収められていて、ファンから注目を集めていた。

■献花式■

 

■hide FILM ALIVE!■

そして、18時から行なわれた“hide FILM ALIVE!”は、hideの歩みをたどるヒストリー映像で幕を開けた。
ライヴ映像やMVなど、この日のために特別編集された約2時間の映像が、ライヴさながらの音響や照明とともに上映され会場は大きな盛り上がりを見せた。
最後にはこれまでのメモリアル・イヴェントを振り返る映像とともにhideへのメッセージが流れ、hideの実弟でありマネジメントの代表である松本裕士氏がファンへの感謝を伸べ、終了……かと思いきや、シークレット・ゲストとして、hideの楽曲の共同プロデューサーであるI.N.A.、そしてhideを“相方”と呼ぶPATA(X JAPAN)が登場!
なんと、「HURRY GO ROUND」(hide vocal Take2)のhideの歌とともに2人がアコースティックで演奏するというサプライズが繰り広げられた。
そして、サプライズはまだ終わらなかった。
I.N.A.とPATAがステージを去った後、松本氏に呼び込まれたのは、木村世治(ゼペット・ストア)とTAKA(デフスパイラル)、CUTT(スピード・オブ・ライツ)という3人。木村とCUTTはそれぞれアコースティック・ギターを手に、3人でhideの名曲をプレイしてくれた!
さらに、最後の「TELL ME」では再びPATAが登場! “ギターがないよ”というPATAに手渡されたのは、ステージに飾られていたhideの愛機である通称“PAINT”。
CUTTもhideモデルを手に、エレクトリックで「TELL ME」が披露され、満員のファンをおおいに喜ばせてくれた。
エンディングSEとして流れた「ROCKET DIVE」、「Junk Story」にはファンが大合唱で応え、今年の“hide Memorial Day”はその幕を閉じた。

hideがこの世を去って21年。今もなお多くのファンから愛され、そして新たなファンを生み出していくhide。
その理由の一端がこの夜の数々のシーンからもうかがい知ることができた。

■set list■
hide’s HISTORY
①MISCAST(93年12月30日、31日@東京ドーム、HIDEの部屋)
②DOUBT(94年4月9日、10日@横浜アリーナ、“HIDE OUR PSYCHOMMUNITY〜hideの部屋へようこそ〜”)
③SCANNER(94年4月9日、10日@横浜アリーナ、“HIDE OUR PSYCHOMMUNITY〜hideの部屋へようこそ〜”)
④BLUE SKY COMPLEX(94年4月9日、10日@横浜アリーナ、“HIDE OUR PSYCHOMMUNITY〜hideの部屋へようこそ〜”)
⑤DICE(94年4月9日、10日@横浜アリーナ、“HIDE OUR PSYCHOMMUNITY〜hideの部屋へようこそ〜”)
⑥TELL ME(94年4月9日、10日@横浜アリーナ、“HIDE OUR PSYCHOMMUNITY〜hideの部屋へようこそ〜”)
⑦CELEBRATION(94年12月30日、31日@東京ドーム、HIDEの部屋)
⑧EYES LOVE YOU(95年12月30日、31日@東京ドーム、HIDEの部屋)
⑨POSE(96年10月19日、20日@代々木第一体育館、“PSYENCE A GO GO”)
⑩BACTERIA(96年10月19日、20日@代々木第一体育館、“PSYENCE A GO GO”)
⑪Beauty & Stupid(96年10月19日、20日@代々木第一体育館、“PSYENCE A GO GO”)
⑫FLAME(96年10月19日、20日@代々木第一体育館、“PSYENCE A GO GO”/96年9月8日@千葉マリンスタジアム“LEMONeD presents hide Indian Summer Special”)
⑬POSE(96年12月30日、31日@東京ドーム、HIDEの部屋)
⑭DOUBT(97年8月26日@YELLOW/MO/DX3000/蜂/OJAS、hide presents MIX LEMONed JELLY ALL NITE CLUB PARTY)
⑮ELECTRIC CUCUMBER(MV)
⑯ROCKET DIVE(MV)
⑰ピンク スパイダー(MV)
⑱ever free(MV)
⑲子 ギャル(MV)
⑳HURRY GO ROUND(MV)
〈シークレット・アコースティック・ライヴ〉
①HURRY GO ROUND(hide vocal TAKE2)/hide, PATA(X JAPAN) & I.N.A.(hide with Spread Beaver)
②ピンク スパイダー/木村世治(ゼペット・ストア)、TAKA(デフスパイラル)、CUTT(スピード・オブ・ライツ)
③ROCKET DIVE/木村世治(ゼペット・ストア)、TAKA(デフスパイラル)、CUTT(スピード・オブ・ライツ)
④FLAME/木村世治(ゼペット・ストア)、TAKA(デフスパイラル)、CUTT(スピード・オブ・ライツ)
⑤TELL ME/PATA(X JAPAN)、木村世治(ゼペット・ストア)、TAKA(デフスパイラル)、CUTT(スピード・オブ・ライツ)

写真:HEADWAX ORGANIZATION CO., LTD./photo by Hitomi Katada (nonfix creative)

※文中で触れたhide×エムズシステム スピーカー VDRS hide model 【HEADWAX】の発売が決定している。詳しくは下記サイトを!
http://www.hide-city.com/mcontents/special/vdrs/

hide 公式サイト
http://www.hide-city.com/