Rock’n Roll OVERDOSE in 川崎をフォト・レポート!

RYO(スーパーブラッド)が主催し、これまで東名阪と札幌で開催されてきたシリーズ・イヴェント“Rock’n Roll Overdose 骨太なロック忘れてないか?”。
その最終回が、2022年末にクラブチッタで行なわれた。その模様をレポートしよう。
なお、WeROCK 093の誌面では楽屋密着レポも合わせて掲載しているので、ぜひチェックしてほしい。

2022年12月29日=川崎クラブチッタ
写真:Yutaka Umetsu、
Yasuhiro Watanabe(アンコール・セッション)


REACTION Acoustic

◎木村直樹(vo)、反町“YUKI”哲之(b)、小松優也(g/サポート)、Charlie Tanaka(g & マンドリン/サポート)、本間大嗣(ds/サポート)、清水賢治(kb/サポート)

【set list】
①LEFT BEHIND
②MIDNIGHT SHUFFLE
③狂った果実
④ALL RIGHT HEAVEN
⑤ボート・オン・ザ・リヴァー(スティクス)
⑥AT 25:00
⑦飾りじゃないのよ涙は(中森明菜)

2022年6月にエレクトリックでの活動を終え、今回はアコースティックでの出演となったリアクション。アコースティックとは言え、しっとりした音像ではなく、ロックなサウンドでステージを盛り上げてくれた。なお、アコースティック・スタイルも今回でラストとのことだが、声がかかれば継続していくとのことだ。期待したい。


TILT

◎榊原“American Cherry”武(vo)、片野泰樹(g)、大原辰之(g)、宮崎哲朗(b)、三井昭典(ds)

【set list】
①Fool’s Song
②Blue Jean Queen
③Turn on Your Radio
④Fallin’ Down
⑤Breath
⑥Belly Of The Fish
⑦Rock You!
⑧Travellin’ Band

ロックン・ロール・レジェンドのティルト。2014年の再始動後は、音源のリリースも精力的に行なってきている彼ら。このステージでも、近年の作品からの楽曲を軸に、現在進行形の姿で迫ってくれた。榊原と片野、大原というフロントラインは、まさにロックン・ロールという佇まいで、グルーヴィなリズム隊と相まって、会場を揺らしてくれた。

■ライヴ予定■
4月8日(土)=茨木ジャックライオン
4月16日(日)=浜松G-SIDE(榊原“American Cherry”武と大原辰之によるティルトのセルフ・カヴァー、ToILeTで出演)
5月6日(土)=横浜7thアヴェニュー


SUPERBLOOD

◎RYUSUKE KAWAMOTO(vo & g)、OKAHIRO(g)、RYO(b)、MAD OHUCHI(ds)

【set list】
①RESISTANCE
②RIDE THE TIDE
③ROUND AND ROUND
④SUPER SOUL FEVER
⑤guilty guilty
⑥WANDERLUST
⑦RESCUE ME
⑧RAISE YOUR HANDS

このイヴェントの主催者であるRYOが在籍するスーパーブラッド。70年代や80年代のハード・ロックを下敷きにしつつも、どこか新鮮さも感じさせるサウンドで会場を盛り上げてくれた。RYUSUKEの伸びやかなヴォーカルとOKAHIROが奏でる王道のロック・サウンド、RYOとMADの一体感が生み出すメロディアスな楽曲は、まさに“骨太!”。

■ライヴ予定■
3月26日(日)=原宿クロコダイル
4月8日(土)=心斎橋ジャックライオン
4月15日(土)=富士アニマルネスト
5月7日(日)=下北沢クラブQue
6月17日(日)=新宿ワイルドサイド・トウキョウ
6月25日(日)=新宿ロフト


SABER TIGER

◎下山武徳(vo)、木下昭仁(g)、田中康治(g)、hibiki(b)、水野泰宏(ds)

【set list】
①The Vague Blessings
②Two Dimensional Sky
③No Fault/No Wrong
④Motive Of The Lie
⑤屈辱
⑥Light-Thunder-Light
⑦Angel Of Wrath

会場の空気を一気にヘヴィに変えたのが、本イヴェントに初出演のサーベル・タイガー。ザックザクのギター・リフ、テクニカルなプレイをちりばめた重厚なリズムによる屈強なメタル・サウンドで、“北の凶獣”ぶりを存分に発揮! いっぽうで下山武徳(vo)がMCで会場の空気を和ませる場面も。いい意味でベテランらしからぬ勢いに満ちたステージだった。


X-RAY featring KENTARO

◎藤本 朗(vo)、臼井“OZMA”孝文(b)、KENTARO(g/サポート)、加藤剛志(ds/サポート)、清水賢治(kb/サポート)

【set list】
①STARDUST WAY
②WAIT FOR TOMORROW
③BURNIN’ LIKE THE FIRE
④I’M IN YOU
⑤LADY RAY
⑥OFF SCANDAL
⑦TROUBLE MAKER
⑧FOOLISH BOYS

近年はSHARA(アースシェイカー)やKENTARO(ダイダ・ライダ)を迎えた布陣でツアーを行なっているX-RAY。藤本 朗のハイ・トーンも健在! なお、健康上の理由で12月から活動を休止することとなったロジャー高橋(ds)に代わり、急遽サポートを務めることとなった加藤剛志の堅実なプレイも印象に残った。

■ライヴ予定■
5月3日(水・祝)=巣鴨・獅子王
6月25日(日)=新宿ロフト


EARTHSHAKER

◎西田“MARCY”昌史(vo)、石原“SHARA”愼一郎(g)、甲斐“KAI”貴之(b)、工藤“KUDO”義弘(ds)、永川“TOSHI”敏郎(kb)

【set list】
①COME ON
②夢の果てを
③T-O-K-Y-O
④流れた赤い血はなぜ!
⑤記憶の中
⑥MORE
⑦RADIO MAGIC
⑧EARTHSHAKER

このイヴェントの前に、80年代の代表曲でのツアーを展開していたアースシェイカー。そのツアーを反映させた、この日のセット・リストは、まさに名曲のオンパレード! SEが終わり「COME ON」のイントロが響いた瞬間から、チッタをアースシェイカー色に染め上げた。真の名曲は時を越えて愛され続けることをあらためて教えてくれたひとときだった。

■ライヴ予定■
4月15日(土)=太田エモーション
6月3日(土)=千葉県 東総文化会館 大ホール
6月25日(日)=新宿ロフト


encore session

【set list】
ロックン・ロール(レッド・ツェッペリン)

アンコールは、この日の出演者が揃っての「ロックン・ロール」。ギタリストのソロ回しも含めて、たっぷりとそれぞれの持ち味を発揮し、長丁場のイヴェントを閉めてくれた。