【試奏映像連動】SYUがトゥー・ノーツで極上サウンドを作る!

トゥー・ノーツの真空管内蔵のプリアンプ、ル・リード。そして、ロード・ボックス+スピーカー・シミュレーターのトーピド・ライヴ。SYU(ガルネリウス)が、この2台を使って極上のメタル・サウンドを作ってくれた。ギター・アンプやスピーカー・キャビネットを使わずに作ったメタル・サウンドの秘密を映像と記事で公開しよう!

 

トゥー・ノーツ Le Lead ¥49,800+税

〈仕様〉 ●真空管:12AX7(プリ管) ●コントロール:〈チャンネルA〉ゲイン、ヴォリューム、ベース、トレブル 〈チャンネルB〉ゲイン、スウィープ、ヴォリューム、フュージョン、ベース、ミッド、トレブル、コールド/ホット切り替えスイッチ、スピーカー・シミュレート・スイッチ ●入出力端子:インプット、エフェクト・リターン、エフェクト・センド、スルー、アウトプット、MIDIイン、MIDIアウト、DIアウト(グラウンド/リフト切り替えスイッチ付き)、ヘッドフォン・アウト ●外形寸法:124(幅)×50(高さ)×189(奥行き)mm ●重量:750g

 

やはり真空管を搭載している効果は絶大だ。デジタルでは出せない押し出し感を作り出す

通常のアウトの他、DIアウトも装備。さらには、センド・リターンも搭載している

 

トゥー・ノーツ Torpedo Live ¥オープン

〈仕様〉 ●ギター・キャビネット:Two Notes Custom guitar cabinet 1×12″ EVM12L、Engl 4×12″ Celestion V30、FenderBassman ’63 Blonde Tolex Piggy Back、Marshall Slash 4×12″ Celestion V30、Marshall 1965A 4×10″ G10L-35、Mesa/Boogie Rectifier Standard 4×12″ V30、Diezel 4×12″ Celestion V30、Peavey 5150 2×12″ Sheffield 1200、VHT Deliverance 2×12″ Eminence P50E、Hughes&Kettner Triamp 4×12″ Celestion Greenback、Vintage Roland JC120 2×12″、Marshall 2550 2×12″ Celestion Greenback、Fender Twin Reverb 2×12″ Orange JBL、Fender Twin Reverb 2×12″ Jensen C12、Brunetti Neo1512 1×15″/2×12 “Celestion V30、1961 Fender Vibrolux Original Utah speaker、1961 Fender Vibrolux Celestion V30、Original 1965 Vox JMI 2×12″、Vox V212H、Alnico Blue、Original Vox AC30 JMI 2×12″ Silver Bell Celestion、Hiwatt 2×12″ Fane closed back、Bogner 4×12” Celestion V30 ●ベース・キャビネット:CSB Two Notes custom built bass cabinet、SWR WorkingMan 4×10″、SWR Big Ben 1×18″、Ampeg 8×10″、Eden 1×15″、Eden 4×10″、Markbass 2×10″、XL Hartke XL 4×12″、Mesa/Boogie 2×10″、Vox V125 2×12″ ●マイク・リスト:Shure SM57、Sennheiser MD421、Blue Dragonfly、Neumann U87、Beyerdynamic M160N、Ruban Royer R121、Electrovoice RE20、Shure Beta52 ●パワー・アンプ・リスト:シングルエンド – クラスA(6L6/EL34/EL84/KT88)、プッシュプル – クラスAB(6L6/EL34/EL84/KT88) ●入出力端子:スピーカー入力、ライン入力、スピーカー・スルー、ライン出力、ヘッドフォン出力 ●外形寸法:483(幅/ラック耳含む)×44(高さ)×182(奥行き/コネクター&ノブ含む)mm ●重量:2kg

今回はプリアンプを使用してのセッティングだったが、アンプ・ヘッドやパワー・アンプを接続し、キャビネット・シミュレーター(ロード・ボックス)としても使用可能。真空管アンプは、キャビネットを接続しないで使用すると真空管を飛ばしてしまう恐れがあるが、トーピド・ライヴを使えばキャビネットなしでアンプ・ヘッドからレコーディングも可能だ

ル・リード+トーピド・ライヴを使ったレコーディング・システム。ギターからプリアンプであるル・リードに行き、ここで音色を決定し、そこからトーピド・ライヴに行ってパワー管やキャビネット、マイクを選択する。そして、そのライン・アウトからオーディオ・インターフェイスに接続しPCに行く

 

——ル・リードはWeROCK 057の試奏企画で使用して、気に入ったとか?
SYU
:そうなんです。その後、じっさいに手に入れて、僕が使っているVHTのパワー・アンプだったりトーピド・ライヴに接続して使ってみたんですね。そしたら、やっぱり、すごく真空管アンプだなって感じさせる音を出してくれて。
——EQの使い心地などは、どうでした?
SYU
:SWEEPというツマミがあるんですが、これがトータルの音質を変えてくれるんです。なので、このツマミを駆使すると、より深い音作りができます。最初にSWEEPで好きな音を探ってから、その他のEQで音を作っていくといいと思います。
——アンプの方向性としては、どんな時代の音だと思いますか?
SYU
:歪みチャンネルは、かなり現代的なトーンですね。ローがかなり出ます。だから、7弦ギターとかロー・チューニングのギタリストでも対応してくれるんじゃないかなと思います。歪み方としては、クランク・アンプのような“ゴン”っていう現代的な歪みも作れるんですよ。それと、トレブルの効きがよくて、上げれば上がるし、下げればコモっていくというのが、僕のなかで大事なポイントなんです。絞っていってもジリジリしたハイが残ってしまうと僕は使えない。ギターから出てる芯の部分を、どれぐらい出すのかというのをちゃんと操作できるから、すごく音作りしやすいんです。
——ゲインの効きはどうでしょう?
SYU
:かなり高いですよ。12時ぐらいでかなり歪みます。それと、やはり真空管ありきのことなんでしょうが、デジタルのようなチリチリした部分が違うんですよ。真空管ならではのコンプレッション感もありますし、ヴォリューム・コントロールに関しても、申し分のない音量を出してくれますし。それと、単体でもスピーカー・シミュレーターが付いてるんですね。だから、じつは、これだけでもレコーディングがいけちゃうという(笑)。
——いちばんの気に入った点といえば?
SYU
:どこでも、手軽に自分の音が出せるというところですね。この大きさなので、海外でプレイしなくてはいけない時も持っていけますしね。
——そして、トーピド・ライヴのほうは?
SYU
:これは、もう5〜6年ぐらい前から使ってるんです。最初は、ライヴの時に、アンプの音にプラスして、ここからPAにラインで送って、ふたつの音をブレンドしたらどうかなって使い始めたんです。そしたら、かなりよかったので、それからレコーディングでも使うようになって、かなり便利です。
——この便利さを追求していったら、デジタル・アンプでもいいんじゃないかってなると思うんですが?
SYU
:いや、自分的に、真空管はぜったいに外せないんです。ぜったいに真空管アンプは使いたい。でも、デジタル・アンプとのギリギリの接点が、トーピド・ライヴのようなスピーカー・シミュレーターなんです。今の僕には、なくてはならないほど大切な機材ですね。

SYUセッティング

▲ル・リードのセッティング。チャンネルBを使用。トレブルをフル10近くに上げているのが特徴だ

トーピド・ライヴのセッティング=Power Amp Model→SE EL34/Power Amp Volume→6dB/Power Amp Depth→100%/Power Amp Type→Triode/Miking Bank→Cab/Mic/Miking Cab→Brit VintC/Miking Mic→Condenser 87/Miking Distance→4%/Miking Center→4%/Miking Position→Front/EQ Mode→Guitar/EQ 800Hz→2dB/EQ 2kHz→3dB/EQ 6kHz→4dB/Level→-8dB

 

SYUによるトゥー・ノーツの試奏映像を、YouTubeのWeROCK TVで公開中!

問:日本エレクトロ・ハーモニックス株式会社
http://www.electroharmonix.co.jp/

◎SYU:ガルネリウスのギタリストであり、日本が誇るギター・ヒーローのひとり。超絶な速弾きはもちろんのこと、美旋律で迫る泣きのメロディアス・ソロも特徴だ。
※写真はガルネリウスの最新アルバム『ULTIMATE SACRIFICE』
ワーナーミュージック・ジャパン
WPCL-12714 ¥2,800+税
2017年9月27日発売