青色壱号、5月26日に初のアルバムを発表!

絶対倶楽部でベーシストとして活躍していた一ノ瀬。
その彼女がソロ・プロジェクトの青色壱号として5月26日にアルバム『Some Blue』をリリースする。
WeROCK 082ではその一ノ瀬のインタヴューをお届けしたが、WeROCK EYESではそのインタヴューを軸に、最新情報や誌面では載せられなかった発言も交えて、あらためて青色壱号の新作についてお伝えしたい。
※WeROCK 082のインタヴューもチェックを!

アルバム『Some Blue』から「LAST DANCE」

「地上に近いアンダーグラウンドを目指します」

昨年4月、ラスト・シングル「JUDGEMENT」のリリースと2020年5月9日のライヴで解散することを発表した絶対倶楽部(コロナ禍のため、5月のライヴは2020年9月に延期され無観客配信で行なわれた)。その解散はファンだけでなく一ノ瀬にとっても突然のことだったらしい。しかし、彼女の動きは早かった。
コロナ禍でライヴ活動も制限されている中、すぐにソロ・プロジェクトである青色壱号を始動。
2020年6月にはYouTubeで「電子の海は青より深く」のリリック・ビデオを公開し、10月にはシングル「試作品B.B.」を発表している。

一ノ瀬:コロナ禍でイヴェントを打つわけにも行かなかったし、絶対倶楽部の解散ライヴも延期になっちゃって、まずはひとりで動こう、早く何かをやらないと思って始めたのが青色壱号なんです。
(「試作品B.B.」は)もともと、大阪からセッションでも何でもいいからライヴに出てとお誘いがあったんです。それで、せっかく青色壱号を始めていたし、大阪に行くならCDを作って持って行こうということで。

そして、いよいよ5月26日にリリースされるのがアルバム『Some Blue』だ。インストゥルメンタル曲2曲を含む全10曲。すべての作詞作曲を一ノ瀬が手がけている。
まず、驚かされるのはそのサウンドだ。
YouTubeの“一ノ瀬がっしゃん”チャンネルで、今回の収録曲のうち何曲かを聴くことができるが、『Some Blue』の楽曲はひとくくりにできない多彩さを感じさせる。
エレクトロな要素もちりばめたポップな楽曲も並び、絶対倶楽部のサウンドをイメージしていると驚かされるはず。また、ヴォーカルが入る曲にはRAMI(RAMI THE REQUIEM)や実稀(オクタヴィアグレイス)、ひーちゃん(ザ・ヒーナキャット)、他、それぞれ異なる女性ヴォーカリスト達が参加、アルバムのラストを飾る「LAST DANCE」は一ノ瀬自らがヴォーカルも担当しているのも多彩さを際立たせている。
そのアルバムの話の前に、“一ノ瀬がっしゃん”という名前の由来を聞いてみた。

一ノ瀬:高校で軽音部に入った時、新入生にあだ名が付けられるんですね。その時、聖飢魔Ⅱとかが好きですと言ったら“メタラーだから、がしゃがしゃした音楽が好きなんだな。じゃあ、がっしゃんだ”ってなったんです。一ノ瀬クラッシュという名前は、そのがっしゃんという擬音語を英語にしました。こんなに長く使われるとは、当時は思わなかったですけど(笑)。

そして多彩なサウンド、ゲスト・ヴォーカルについては彼女はこう語る。

一ノ瀬:青色壱号を始める時、とにかく、他のアーティストとコラボしながらいろんなジャンルの曲を作っていこうというのがテーマでした。
ヴォーカルに関しては、まず仲のいい人(笑)。対バンしたいただいたことがある人やそのつながりで紹介してもらった人とかですね。で、この人に歌ってもらいたいというのをまず決めて、その人に合わせた曲を作っていきました。

そうした多彩な楽曲が並ぶ中、編集部スタッフがとくに意表を突かれたのが、本作8曲目に収録された「音楽になりたい」。
その驚きはファンも同様だったらしく、YouTubeで楽曲を公開していく際、1曲目と2曲目はロック系だったが、3曲目にこのポップな「音楽になりたい」を公開、ファンの間でもザワザワとなったそうだ。
なお、この曲は絶対倶楽部の時に作っていた曲だが、バンドには合わないと思っていたとのこと。今回のアルバムには、そうした絶対倶楽部時代に作っていた、あるいはアイディアとして貯めていた楽曲も青色壱号としてアレンジして収録されている。MASAKI(ダイダ・ライダ、他)が参加しているインストゥルメンタル曲の「A SLEEP WALKER」も絶対倶楽部の時に作った曲をオマージュして、ツイン・ベースの楽曲として仕上げられている。

一ノ瀬:去年、MASAKIさんがコロナ禍で困っているアーティストを応援するために“無料でベースをレコーディングします”という企画をやられていたんですね。それで、あまり準備期間がなかったんですがガンバって曲を書いて、資料とともに送ったら選んでいただけたんです。
メインのメロディがMASAKIさん、バッキングが私です。随所随所でテクニカルなフレーズも入れてもらって、「え、この音、ベースなんだ」とびっくりしたし、勉強になりました。

また、作曲について、例えばメタルな曲は最初からそこを目指して作るのか、あるいは作っていく中でメタルに仕上げていくのかを問うたところ、こう答えてくれた。

一ノ瀬:どちらかと言えば後者ですね。参加してくれたミュージシャンに弾いてもらったり音色を変えてもらったりする中で、“この曲はヘヴィな音色のほうが合いますかね?”など相談されて、“じゃあ、それでやってみましょうか”とか言いながら仕上げていく感じです。
でも、最初のアイディアやデモからは大きく変わらないです。メロディは変えないし、大まかなリフや展開もデモのままです。

そんな『Some Blue』の手応えについて、一ノ瀬はこう話してくれた。

一ノ瀬:絶対倶楽部はガールズ・メタルだったので部員(ファン)もメタルが好きだったと思うんですが、このアルバムには本当にいろんな曲が入っています。
だから、好き嫌いは分かれると思うんですが、これが今の私ですと自信を持ってリリースする作品です。メロディが歌謡曲っぽいとよく言われるので、歌謡ロックが好きな人はとくに気に入ってくれるんじゃないかと思います。

そして、気になるのは今後の展開だ。

一ノ瀬:青色壱号では、このアルバムのリリースに合わせて、東名阪ツアーをやります。
個人的には、今、いろんなところでサポートもやらせていただいていて、バンドをやっていた時よりも忙しいかもしれません(笑)。
バンドについては、ソロで掛け持ちできるのかなと思いつつ、一緒にやりたいプレイヤーがいたらまたやりたい気持ちはあります。ただ、私の理想が高いので、そう簡単には見つからないだろうなとも思ってます。バンドをやるなら青色壱号よりカッコいいバンドじゃないとやる意味がないので、気長に出会いを待ってます。

WeROCK 082のインタヴューでは、“もともとアンダーグランドとかサブカルチャーで育ってきたので、これからはそれをポップに音楽で表現していきたいです。地上に近いアンダーグラウンドを目指します”と語ってくれた一ノ瀬。
そして、アルバムの帯には“ロックもクラシックもポップスも、すべてが青に染まる!!”と記されているが、多彩なサウンドを貫いているのは一ノ瀬のメロディ。そして、歌詞も一ノ瀬の彼女が通ってきたクラシックやロック、メタルなどをキャッチーなメロディでまとめあげているのだ。
スタートしたばかりの青色壱号。
この『Some Blue』は、一ノ瀬にとっては大きく飛躍するための1枚であり、ファンにとっては今後への期待がさらに膨らむものになっている。
もちろん、彼女のことを知らないロック・ファンにも本記事の冒頭で紹介しているMVをチェックしていただき、作品を手にして、彼女の“青”に染められてほしい。

■青色壱号 ライヴ・スケジュール■
6月5日=西九条ブランニュー

6月26日=心斎橋ショヴェル

7月3日=名古屋E.L.L.

7月17日=渋谷ギルティ
※ソーリド・アウト。コロナ禍の状況に応じて、キャパシティ拡張の場合があり。
続報に期待!
※配信(2週間のアーカイヴあり)
【購入/詳細】
https://www.mahocast.com/at/live/478/6547
【視聴ページ】
https://www.mahocast.com/lv/detail/6547

8月21日=下北沢ブレス(一ノ瀬ソロで出演)

8月22日=下北沢ReG(青色壱号主催)
一ノ瀬生誕祭〜青を心に悪魔を祝えよ〜
1部 青色壱号/三角形の時間
2部 青色壱号/ザ・ヒーナキャット
※残り僅か

10月30日=池袋手刀

■一ノ瀬 公式ツイッター■
https://twitter.com/ICHINOSE_CRASH

■青色壱号 公式ツイッター■
https://twitter.com/AO1RO_1CH1GO

■青色壱号 公式サイト■
https://aoiroichigo.jimdosite.com/

 

アルバム『Some Blue』
AOIR0002 ¥3,300(税込)
5月26日
①Prototype B.B.
②電子の海は青より深く
③ONE NOSE DIVE
④涅槃の空
⑤TURN THE NIGHT
⑥A SLEEP WALKER
⑦Good-bye debug
⑧音楽になりたい
⑨永遠のアート
⑩LAST DANCE

特典付き 通販ガイド

■ディスクユニオンでの通販(特典:2月22日のライヴ映像DVD)■
https://diskunion.net/portal/ct/detail/HMHR210319-201

■タワーレコードでの通販(特典:直筆コメント付きライヴ写真/全3種のうちランダムで1枚)■
https://tower.jp/item/5180009/Some-Blue

■公式サイトでの通販(特典:「Good-bye debug 一ノ瀬仮歌ver.」)■
※ツアー中のみの販売
https://ichinose666.base.shop/items/41770107

また、ライヴ会場の物販では「ONE NOSE DIVE 一ノ瀬仮歌ver.」が特典として付く。