骨太なレジェンド達による一夜をレポート!

スーパーブラッドのRYO(b)がスタートさせたイヴェント“Rock’nRoll Overdose”。今年に入り、1月26日に福生、1月27日に横浜で行ない、2月2日には大阪・十三ガブでも開催された。
サブ・タイトルに“骨太なロック忘れてないか?”とあるこのイヴェント、大阪編にも骨太、かつレジェンドな4組が顔を揃えた。
ここでは、その大阪での模様をお伝えしよう!

 

◎SUPERBLOOD
RYU(vo & g)、OKAHIRO(g)、RYO(b)、MAD大内(ds)

トップを飾ったのはスーパーブラッド。OKAHIROとMAD大内によるBLUES DETOXを母体に発展したバンドで、ハードなロックン・ロールを軸にしたサウンドで迫ってくれる。
この日も16ビートのノリも持ち合わせたグルーヴィかつメロディアスな楽曲などでトップ・バッターとして会場を盛り上げていく。
ファンキーな味も打ち出すRYUとロック・ギタリスト然としたOKAHIROの対比も大きな武器として、ファンに強い印象を与えていたようだ。


■SET LIST■
①WANDERLUST
②GUILTY GUILTY
③IN/OUT
④NO REASON TO CRY
⑤ROUND AND ROUND
⑥RAISE YOUR HANDS
⑦GOING SAVAGE
⑧RESCUE ME

スーパーブラッド 公式サイト
http://super-blood.com/

 

◎TILT
榊原“American Cherry”武(vo)、片野泰樹(g)、大原辰之(g)、宮崎哲朗(b)、三井炳昇(ds)

続いては、ティルト。80年代から90年代前半にかけて活躍し、2014年に再始動を果たしたロックン・ロール・バンドだ。
2月2日には、代表曲をリレコーディングしたアルバム『THE BEAST IN YOUR MIND』をリリースしたばかり。
ステージは、ツイン・ギターを活かした、まさに“ロックン・ロール”で華を感じさせるものだ。American Cherryを中心に、両翼でライヴを支える片野と大原のステージング、そしてバンド全体の一体感……さすがとしか言いようがない。
「Bloody Mary」では、大原がフロアのファンが支えるギター・ケースの上に乗りソロを弾くという、ティルトおなじみのシーンも披露!
ラストの「Rock You!」ではファンの大合唱も沸き起こり、バンドの健在ぶりを示したステージだった。

■SET LIST■
①Gems and Stones
②Rock Me Baby
③Black Moon Light
④Turn on Your Radio
⑤Cross in Love
⑥Bloody Mary
⑦Rock You!

ティルト フェイスブック
https://www.facebook.com/TI.fxxkin.LT

 

◎REACTION α
坂本英三(vo)、小松優也(g)、反町“YUKI”哲之(b)、本間大嗣(ds)

3番手はリアクションα。YUKIこと反町哲之が、縁のあるメンバーとともに組んだバンドで、演奏するのはもちろんリアクションのナンバー!
インディーズ時代からの代表曲「JOY RIDE」と「LONESOME KNIGHT」を最初と最後に置き、“YASU(g/斉藤康之)が作った名曲”として紹介された「GREEN TAMBOURINE」など、名曲の数々を次々と披露していく。
そして、YASUと言えば、この日、小松優也が手にしていたのもYASUの愛機だった。そのサウンドはもちろん、プレイに関しても小松優也のYASUに対するリスペクトが込められていたことを付け加えておこう。
また、坂本英三が熱唱するリアクションの楽曲もなかなかレアと言えたのではないだろうか。
ラスト・ナンバー「LONESOME KNIGHT」の最後には、YUKIがベース弦を引きちぎるという、これもファンにはおなじみのシーンで場内をさらに熱いものにしてくれた。

■SET LIST■
①JOY RIDE
②DON’T STOP
③TOO YOUNG TO DIE
④EVERYBODY’S CRAZY
⑤GREEN TAMBOURINE
⑥I’M SO EXCITED
⑦BAD BOY’S TOY
⑧LONESOME KNIGHT

リアクション フェイスブック
https://www.facebook.com/20090411.reaction/

 

◎EARTHSHAKER
西田“MARCY”昌史(vo)、石原“SHARA”愼一郎(g)、甲斐“KAI”貴之(b)、工藤“KUDO”義弘(ds)、永川“TOSHI”敏郎(kb)

いよいよ最後のバンド、アースシェイカーの登場だ!
永川“TOSHI”敏郎を再び迎えて、昨年11月にニュー・アルバム『THE STORY GOES ON』をリリースした5人。
現在、ツアー中とのことでまさに脂の乗っているのが伝わってきたステージだった。
前半はその新作からの曲で固めつつ、中盤では“再結成以後の4人時代の曲をTOSHIを交えるとどうなるのか”というMCに続き、「愛の技」や「BIRTHDAY SONG」がプレイされる。
さらにドラム・ソロ、代表曲の「MORE」「RADIO MAGIC」も盛り込まれたステージは、ファンも大満足のライヴだった。

 

そして、アンコールの「COME ON」が終わると、主催のRYO(スーパーブラッド)がステージに現われ、この夜の出演者をステージに呼び込む。
最後にステッペンウルフの「BORN TO BE WILD」を披露し、レジェンド達の“骨太”な一夜は幕を閉じたのだった。

 

■SET LIST■
①THE STORY GOES ON
②BRIGHT LIGHT AND SHADOW
③愛の歌よ泣かないでくれ
④旅人のララバイ
⑤愛の技
⑥BIRTHDAY SONG〜drums solo
⑦MORE
⑧RADIO MAGIC
〈encore〉
①COME ON
〈session〉
①BORN TO BE WILD(ステッペンウルフ)

アースシェイカー 公式サイト
http://www.earthshaker.jp/

なお、RYO(スーパーブラッド)によると、東京でもこの“Rock’nRoll Overdose”を開催したいとのこと。そちらも楽しみにしておこう!