浜田麻里、26年ぶりの日本武道館ライヴをレポート

4月19日、日本武道館で浜田麻里のThe 35th Anniversary Tour “Gracia”が行なわれた。
その模様やセット・リストをお伝えしよう。

この日本武道館のライヴは、ツアー・タイトルにあるように昨年夏に発表された35周年記念となるアルバム『Gracia』に伴い昨年秋に行なわれた全国ツアーの一環にあたり、35周年を締めくくるものでもあった。
武道館は満員のファンで埋まり、アルバム『Gracia』から全曲を中心に代表曲をまじえたセット・リストでそのファンを歓喜させてくれた。

浜田麻里のヴォーカルのすごさは言うまでもなく、バンドのプレイや一体感も含めて、すべてが圧巻のひとこと。

『Gracia』収録曲の「Right On」で幕を開けたステージは、さまざまな代表曲でさまざまな表情をみせてくれ、そのどれもが圧倒的な表現力を伴って、満員のファンに届けられていく。

また、ハードな歌唱はもちろんのこと、「Promise In The History」と「Canary」でのアコースティック・ギターを手にした増崎孝司(g)との繊細でドラマティックなヴォーカルでも、浜田麻里の真骨頂を感じさせてくれた。
そして、「Mangata」のエンディングでは演奏陣による長めのプレイとともに一度ステージが暗転、そして「Sparks」のイントロで再び明るくなると、ステージにはビリー・シーンが!
ビリーはその「Sparks」と「In Your Hands」の2曲でプレイし、BOH(b)とのベース・バトルも披露するなど、会場を盛り上げてくれた。
さらには、懐かしの楽曲としてセカンド・アルバム『Romantic Night 〜炎の誓い』から「Jumping High」がプレイされ、イントロのリフが響いた瞬間、場内からまた大きな歓声が上がったことも付け加えておこう。
また、本編最後の「Zero」ではオーケストラを従えて、楽曲の壮大な世界観をファンの眼前で繰り広げてくれた。

2度のアンコールを含め、全24曲。
つねに自己を研鑽し、表現者としての力を蓄えてきた浜田麻里。
現在進行形であり、ふたたび黄金期を迎えた彼女の魅力のすべてが発揮された一夜となった。

■set list■
①Right On
②Disruptor
③Blue Revolution〜④Carpe Diem〜⑤Return To Myself〜しない、しない、ナツ。
⑥No More Heroes
⑦Nostalgia〜⑧Memory In Vain〜⑨Cry For The Moon
⑩Promise In The History(acoustic)
⑪Canary(acoustic)
⑫Mangata
⑬Sparks(with Billy Sheehan)
⑭In Your Hands(with Billy Sheehan)
⑮Dark Triad
⑯Jumping High
⑰drum solo〜Black Rain
⑱Historia
⑲Orience
⑳Zero
〈encore 1〉
①Forever〜All Night Party〜Heart and Soul
②Heartbeat Away From You
〈encore 2〉
①Momentalia
②Tomorrow

■member■
増崎孝司(g)、ISAO(g)、BOH(b)、原澤秀樹(ds)、 増田隆宣(kb)、中尾昌文(kb)、ERI(cho)
スペシャル・ゲスト:ビリー・シーン(b)

写真:Yoshika Horita

浜田麻里 公式サイト
https://www.mari-hamada.com/