X JAPANが起こした新たな“奇跡”
昨日、7月17日に、大阪城ホールと横浜アリーナで行なわれたきた6日間の“X JAPAN WORLD TOUR 2017 WE ARE X Acoustic Special Miracle 〜奇跡の夜〜 6DAYS”の最終公演が行なわれた。
会場は各地から足を運んだファンで埋め尽くされ、予定どおりに17時から映画『WE ARE X』の特別ヴァージョンの上映、そして18時にはライヴが幕を開けた。
メンバーもMCで自虐的に触れていたが X JAPANのライヴが予定どおりに始まるという“奇跡”。
ライヴ本編は、16名のストリングスを従えた形で「FOREVER LOVE」でスタート。その後もアコースティック・アレンジされた代表曲が次々と披露されていく。
また、PATA(g)やHEATH(b)のソロ・タイム、その2人にToshl(vo)が加わる形でプレイされた「DRAIN」などは歪んだサウンドで彩られ、アコースティックだけではなく、本来の魅力の一部も見せてくれるというシーンも見せてくれるたり、SUGIZO(g & violin)のヴァイオリン・ソロでは「ピンク スパイダー」のフレーズも奏でられ、これに応えて客席からはHIDEの名前を叫ぶ声が響いていた。
ストリングス隊とともにYOSHIKI(piano)がピアノ・ソロで披露したのは「白鳥の湖」。
そして、そのソロに続いてプレイした「MIRACLE」では今年1月にカーネギー・ホールで行なわれたYOSHIKIクラシカル・コンサートでも共演したアシュリー・ナイトが登場し、その歌声で満員のファンを魅了していくというシーンも。
ライヴの後半では、“リクエスト・コーナー”として会場内の反応に応えて、「X」をプレイすることに。
1番を歌い終えたところでまだピアノを弾き終えそうにないYOSHIKIをToshlが見て“2番も!?”という流れになり、これはファンも大喜びだった。
そして、“親愛なるTAIJI、親愛なるHIDEに捧げます”というYOSHIKIの声に続き「WITHOUT YOU」がプレイされ、さらにHIDEの映像が映し出され「KURENAI」が!
また、1回目のアンコールではアコースティック・スペシャルということでPATAの「White Wind From Mr. Martin 〜Pata’s Nap〜」がプレイされたが、これもかなりのレア・シーンではなかっただろうか。
2回目のアンコールでは「WORLD ANTHEM」からスタート。HIDE(g)とTAIJI(b)の映像と名前が流れると客席からひときわ大きな声が上がる。
このセカンド・アンコールに設けられたリクエスト・タイムでは、7月17日がTAIJIの命日ということもあり「VOICELESS SCREAMING」が披露された。
楽曲ごとに、ToshlとYOSHIKI、あるいはToshlとPATA、SUGIZO、HEATHなどと編成を変え、アコースティックという形でX JAPANの楽曲の新たな魅力をみせてくれた今回のツアー。
YOSHIKIは“Xという言葉の意味に、何があっても負けない、何があってもあきらめないという新しい意味が加わった”と話していたが、まさにその言葉を体現したステージであり、アコースティックというスタイルで、新たな“奇跡”を起こしたX JAPAN。
そして、まだまだ、壊していく壁があると話していたYOSHIKI。
その挑戦をまだまだ続けていくという強い意志を感じさせた一夜であった。
【set list】
①FOREVER LOVE
②TEARS
③KISS THE SKY
④HEATH BASS SOLO
⑤PATA GUITAR SOLO
⑥DRAIN
⑦SUGIZO VIOLIN SOLO
⑧Silent Jealousy
⑨LARGO
⑩YOSHIKI PIANO SOLO(白鳥の湖)
⑪MIRACLE
⑫LA VENUS
⑬HERO
リクエスト・コーナー:X
⑭WITHOUT YOU
⑮KURENAI
⑯ART OF LIFE
〈encore 1〉
①Say Anything
②White Wind From Mr. Martin〜Pata’s Nap〜
③WEEK END
〈encore 2〉
WORLD ANTHEM
①I.V.
リクエスト・コーナー:CRUCIFY MY LOVE
リクエスト・コーナー:VOICELESS SCREAMING
②Longing
③ENDLESS RAIN
FOREVER LOVE(SE)
TEARS(SE)