WeROCK的試奏会
歪みペダル専門プラグイン MultiDrive Pedal Pro 歪みエフェクター・シミュレーター
by Audified

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試奏者=Shu(TSP)

Shu:今回のこのコーナーは、まだ日本国内のサイトでは発売されていないもようの(2020年末時点)歪みエフェクター専用プラグイン、マルチドライヴ・ペダル・プロを紹介しよう。このプラグイン、プラグ・イン・ブティック(PIB)のサイトでは、4月現在で¥6,744とう破格の値段で発売され、ダウンロードするとさらに無料で数種類のプラグインが付属するというお得なものだった(PIBは、いつでも無料プラグインが付いてくる)。

さて、このプラグイン、なにがおもしろいかというと、だいたいギター用のプラグインはエフェクターとアンプのセットなのに対し、こちらはエフェクターのみ! さらに往年の名機といわれる12種類の歪みエフェクターのみをシミュレートしたものなのだ。

モデリングされている歪み系は、チューブ・スクリーマーが808とTS-9の2種類、ボスのブルース・ドライバー(BD-2)、オーバードライブ(OD-1)、スーパー・オーバードライブ、ディストーション(DS-1)、ヘヴィ・メタル(HM-2)、プロコのラット・ディストーション、MXRのディストーション+、ジム・ダンロップのファズ・フェイス、エレクトロ・ハーモニックスのビッグ・マフ、そしてどこのかはわからないけどおそらくトレブル・ブースター、という12種類だ。

試奏するうえでのポイントは、まず、このプラグインのみだと使えない……というかアンプのプラグインがないと始まらないのだ。逆に言うと、アンプリチューブや、バイアスFXなどのプラグインを使っていて、“アンプは気に入ってるけど歪み系がいまひとつ”と思ってるギタリストには、ぜひ、試してほしいプラグインといえる。とくに、自分でアンプをカスタマイズしてしまおうというバイアス・アンプというプラグインは、とても優秀なのだが、いまひとつ歪みが足らないと感じてしまう。そこで、ふつうはバイアスFXを組み合わせで、バイアス・アンプで制作した自分ならではのアンプを呼び込むところだが、バイアスFXも購入するとなると高い! そんな時に、安価で歪み系の名機が手に入るというマルチドライヴ・ペダル・プロがピッタリではないだろうか。

さてさて、気になるサウンドのほうを聴いてみよう。アンプのプラグインは、バイアス・アンプで自分でカスタマイズしたディストーション・サウンドのモデルを使用。アンプの歪みだけでは足らない部分を、マルチドライヴ・ペダル・プロを使って補うという感じだ。とくに気になるシミュレートは、つねに買い漁っているチューブ・スクリーマー系の2機種とボスのオーバードライブ2機種。よく考えたら、この4機種をイッキに試したことはないし、OD-1なんて持ってない(汗)。そう考えるとエフェクターのシミュレーターだけど、この値段で手に入れることができるのは、めっちゃありがたい。

まずは、最近、お気に入りの808系だ。うんうん、808系ならではの押し出し感を再現してくれている。すぐに、TS-9に変更できるので切り替えてみると、TS-9らしく余分な低域がなくなる。このプラグイン、同じコントロール類だとエフェクターを切り替えても、ツマミ類はそのままの位置でいてくれるので、音色の聴き比べができてありがたい。

続いてOD-1に切り替えてみよう。お〜! OD-1って、こんなに中域が出てくれるのか!! これはたまらん。ツマミ類は、OD-1の場合、トーンがないので、トーン以外が前のセッティングを流用してくれている。そのまま、SD-1にいってみよう。

おっ、今度は、中域がスッキリ、クッキリしてくれた。SD-1って、こんなにクリアだったっけ?

TS-9と比べてみる。お〜、なるほど、SD-1のほうがクリアな中域で、それに比べるとTS-9はクリーミーだな……なんていう弾き比べがあっという間にできてしまうのだ。

そして、ひとつ気づいたことが。すごくアナログ・ライクな音だ。プラグインのエフェクターって、PCモニターから出てくるというのもあるけど、どうしてもデジタルっぽい感じを受けてしまう。ところが、このマルチドライヴ・ペダル・プロは、かなりアナログ・ライクなのだ。デジタルならではのコンプ感が、本当のオーバードライブでかかるコンプ感に近いと感じられた。そのぶん、もっとサスティンがほしいって思ってしまったが、それもアナログっぽい部分だからなのかもしれない。

他のディストーション系を試してみよう。アンプをクリーンにして試奏してみる。DS-1は、そうそう、この重厚さのトーンが懐かしい。

トーンを回すと、かなり可変するけど、こんなに変化幅あったかな(汗)? それにしても日本が開発したエフェクターの名機を、海外のプラグイン・メーカーが忠実に再現してくれるのって、なんか日本人として誇らしく思ってきたぞ。

続いて、MXRディストーションのシミュレートを試してみよう。こちらは、DS-1と違って高域に寄ったディストーションで、そうそう、この音! 少し歪みが足らないと感じるけど、昔のディストーションはこのぐらいの歪みだったんだよね。

ラットのシミュレートはフィルター(トーン)のツマミが、通常のトーンとは逆に左に回すと高域にいくというのも同じだ(笑)。音も、懐かしい! これこれ。

なんか、とても楽しい遊び道具を導入してしまった気分。STAY HOMEのおともに、ぜひ!

システム環境

 

Mac

■Mac OS X 10.9 - Mac OS X 10.15

■AAX (64-bit), AU (64-bit), VST2 (64-bit), VST3 (64-bit)

 

Windows

■Windows 7 - Windows 10

■AAX (32 & 64-bit), AU (32 & 64-bit), VST2 (32 & 64-bit), VST3 (32 & 64-bit)

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